Cursorの日本語チュートリアルサイトを作りました
はじめに
Cursorと初めて出会ったとき、そのAIによるプログラミング支援機能に感動したことを覚えています。GitHubを日常的に利用する開発者として、多くの仲間たちもCursorを使い始めているのを目にするようになりました。しかし、多くの優れたオープンソースツールと同様に、Cursorのドキュメントは英語のみで提供されており、日本人開発者にとっては少し不便な状況でした。
そこで、日本語版のチュートリアルサイトがあれば良いのではないかと考えました。考えているうちに、自分で作ってみようと決心しました!この記事では、このプロジェクトについての story を共有したいと思います。
プロジェクトについて
正直なところ、最初は公式ドキュメントを翻訳するだけのつもりでした。しかし、プロジェクトを進めていく中で、いくつかの興味深い点が見えてきました:
翻訳の内容
プロジェクトを以下のパートに分けました:
- Cursor公式ドキュメントの日本語翻訳(基礎となる部分)
- 実用的な使用ガイドの作成(公式ドキュメントは時として硬すぎるため)
- 実際の使用事例の収集(最も実用的な部分)
- よくある質問への回答集(経験した問題を共有)
コードの場所
参加したい方は以下をご覧ください:
- 日本語ドキュメントプロジェクト:cursor-docs-zh
- オンラインドキュメント:learn-cursor.com
技術選定の考察
適切な技術スタックの選択は非常に重要で、この部分には多くの時間を費やしました。現在人気のツールを採用しています:
主要フレームワーク
- VitePress:Vue.jsの作者が開発したドキュメントツールで、非常に使いやすい
- Vue 3:インタラクティブな要素の実装に最適
- TypeScript:型安全なコーディングが可能
デプロイメント
- GitHub Pages:無料で安定した、ワークフローに最適
- GitHub Actions:自動ビルドとデプロイ
- Cloudflare:アクセス速度の向上
翻訳ツール
- OpenAI APIを使用して初期翻訳を作成
- 専門用語の一貫性を保つための独自ツールを開発
プロジェクトの特徴
このプロジェクトの特徴をご紹介します:
1. ローカライズされた体験
- 日本語の文書規約に厳密に従う
- 日本の開発者の習慣に合わせたコンテンツ構成
- ローカライズされたコード例
2. インタラクティブ性
- オンラインエディタの実装
- デモ動画の作成
- リアルタイムプレビュー機能
3. コミュニティ機能
- コメント機能
- 問題報告システム
- 改善提案の受付
翻訳について
翻訳作業は以下のように計画しました:
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計画段階
- 優先順位の決定
- 専門用語集の作成
- 翻訳ルールの設定
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翻訳作業
- AIによる初期翻訳
- 人による校正
- 専門用語の確認
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品質管理
- レビュー体制
- 技術的な正確性の確認
- 読みやすさの確保
直面した課題と解決策
プロジェクト中に遭遇した主な課題です:
1. 用語の統一性
新しい概念の日本語訳が統一されていない問題がありました。用語集を作成し、主要な翻訳を参考にして解決しました。
2. 頻繁な更新への対応
公式ドキュメントの更新が頻繁にあり、追従が必要でした。自動検出ツールを開発して対応しています。
3. 翻訳品質の確保
翻訳品質は非常に重要です。多段階のレビュープロセスを確立して品質を確保しています。
現在の進捗
完了した項目
- 基本フレームワークの構築
- コアドキュメントの翻訳
- 基本機能の実装
進行中の項目
- 高度な機能のドキュメント翻訳
- コード例のローカライズ
- コミュニティフィードバックの収集
今後の計画
さらなる展開を計画しています:
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コンテンツ面
- 実践的なケーススタディの追加
- ビデオチュートリアルの作成
- コミュニティの知見の統合
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機能面
- 検索機能の改善
- オンラインエディタの実装
- モバイル体験の最適化
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コミュニティ面
- 翻訳チームの構築
- 定期的なオンライン交流
- フィードバックの収集
貢献について
プロジェクトに興味をお持ちの方は、以下の方法で参加できます:
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翻訳への参加
- ドキュメント翻訳
- 既存翻訳の改善
- レビュー作業
-
技術サポート
- サイト機能の開発
- ツールの改善
- 自動化スクリプトの作成
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コンテンツ作成
- チュートリアルの執筆
- 使用経験の共有
- コード例の提供
おわりに
このプロジェクトは、より多くの日本人開発者がCursorを効果的に使えるようにすることを目指して始まりました。単なるドキュメント翻訳プロジェクトを超えて、日本のCursorコミュニティを作り上げることになりました。私たちの努力を通じて、より多くの人々がCursorの魅力を感じていただければ幸いです。
関連リンク
- Cursor 公式サイト(新機能の発表はこちら)
- Cursor GitHub(ソースコード)
- 日本語ドキュメント(プロジェクトの成果)
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