5分で開通。NetBirdを導入してPCと自宅サーバーをセキュアに繋ぐ(第2回:導入編)
前回はNetBirdのコンセプトについて解説しました。第2回となる今回は、実際にNetBird Cloudを使って、外出先のPCと自宅内のサーバーを接続する最短手順を紹介します。
ポート開放や難しいルーティング設定は一切不要です。
NetBird Cloudへのサインアップ
まずは管理コンソールにログインするためのアカウントを作成します。
NetBird公式サインアップページにアクセスします。

ログイン画面
Google, GitHub, Microsoftなどの SSO(シングルサインオン) を選択します。
ログイン後、ダッシュボードが表示されれば準備完了です。

ダッシュボード
自宅サーバー(Linux)へのインストール
自宅のメインサーバー(Ubuntu/Debian等)にNetBirdをインストールします。公式のワンライナーコマンドを使うのが最も簡単です。
# インストールスクリプトの実行
curl -fsSL https://pkgs.netbird.io/install.sh | sh
ネットワークへの参加(認証)
インストールが終わったら、サーバーを自分のネットワークに紐付けます。
# サービス開始と認証
sudo netbird up
コマンドを実行すると、「login.netbird.io」のようなURLが表示されます。これをブラウザで開き、先ほどのアカウントでログインして「Confirm」を押せば接続完了です。


コマンドを実行したターミナル上に「Connected」と出力され、ダッシュボード上に登録したホストが表示されます。
クライアント(Windows/Mac/スマホ)のセットアップ
外出先で使うデバイスにもエージェントを導入します。
Windows / Mac の場合
NetBird公式ダウンロードページからインストーラーを入手。
インストール後、タスクトレイのNetBirdアイコンをクリックし「Connect」を選択。
ブラウザが立ち上がるので、ログインして承認します。
iPhone / Android の場合
各ストア(App Store / Google Play)で「NetBird」を検索。
アプリを起動してログインするだけで、すぐにWireGuardトンネルが確立されます。
接続確認:プライベートIPで通信してみる
全てのデバイスを登録したら、NetBird Dashboard (Peers)を確認してください。
各デバイスに 100.x.x.x 系のIPアドレスが割り当てられているはずです。このIPは、どのネットワーク(Wi-Fi、4G/5G、職場のLAN)にいても変わらない、あなた専用の固定IPとなります。
通信テスト
手元のPCから、自宅サーバーのNetBird IPに対してPingを打ってみましょう。
# 例:自宅サーバーのNetBird IPが 100.64.0.1 の場合
ping 100.64.0.1
疎通が確認できれば、あとはSSHやリモートデスクトップ、ブラウザでの管理画面(ProxmoxやDocker管理など)に、このIPを使ってアクセスするだけです。
まとめ:これだけで「自分専用LAN」が完成
ここまでの手順で、世界中どこにいても自宅サーバーの隣に座っているのと同じ環境が手に入りました。
- ポートは1つも開けていません。
- 固定IP契約もしていません。
- WireGuardのConfigファイルも作っていません。
これが次世代VPNの体験です。
🔗 シリーズ・前後記事
- 前: ポート開放よ、さらば。NetBirdで構築する「どこでもドア」的なホームラボ環境(第1回:コンセプト編)
- 次: VPN不可のデバイスも救済。NetBirdを「踏み台ルーター」にする方法(第3回:Network Routes編)
参考URL:
次回予告:
第3回は、NetBirdをインストールできないプリンターやNAS、IoT機器にアクセスするための「Network Routes編」をお届けします。これがホームラボ運用の真骨頂です!
本記事は「NetBirdで構築するホームラボVPN」シリーズの第2回です。
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