新卒研修内でのAWSの取り組み
こんにちは!
株式会社エクサウィザーズ エンタープライズソリューション事業ユニット(ESU)の堺です。
エクサウィザーズ Advent Calendar 2025 7 日目の記事です。
新卒研修の概要
3 ヶ月の期間で、社内の課題解決をテーマにヒアリングから実装、 AWS 環境へのデプロイまでチーム開発形式で実施しました。
当社が掲げている社会課題の解決において、PoC(概念実証)だけでなく、運用も考えてAIソリューションを構築できるエンジニアを育成することを目的としています。
その中で、インフラを含めて可用性やコスト最適などを考えて解決策を考えられるように、AWS に関する研修を多く実施したので、本記事ではその内容について説明いたします。
AWS環境のハンズオン
本研修では、社内検証環境での EC2 構築から、Session Managerを用いたセキュアな接続(SSHキーなし)、アプリ公開までを実践しました。一連の流れを通じて、AWSのベストプラクティスを学べた点が特に良かったです。
今回構築したのは、セキュリティを重視した以下の構成です。
- 入り口(ALB): 社内VPN経由のアクセスのみを許可
- Webサーバー(EC2): 直接アクセス不可、ALB経由のみ許可
- 保守運用(Session Manager): SSHポート(22 番)を開けずに接続
本研修を通じての一番の収穫は、最終的にブラウザ画面に自分が記述したコードが表示されたときの達成感も感じてもらえたことだと思います。
私自身も EC2 への接続ができるようになり、ブラウザ画面に表示されたときに非常に感動しました。
AWS アーキテクチャ図の設計
研修のハイライトの一つが、考案した解決策をAWS上でどう動かすかという「アーキテクチャ設計」のプロセスです。
具体的には、新卒メンバーが Miro ボード(オンラインのホワイトボードツール)上に作成したアーキテクチャ図に対し、経験豊富な先輩社員がレビューを行う時間を設けました。
特に印象的だったのはセキュリティの観点です。
どうしても機能要件(動くこと)の実装に意識が向きがちな新卒メンバーに対し、経験者ならではの実践的かつ堅牢性を意識した視点でフィードバックをもらえたことは、非常に有意義な学びとなりました。
以下が、実際に新卒メンバーが検討し、レビューを経てブラッシュアップされたアーキテクチャ図です。

このレビューで受けた修正案をもとに構成を改善し、実際の AWS 環境へのデプロイまで完遂することができました。
AWS JumpStartへの参加
AWS JumpStartは、 AWS ジャパンが主催する短期集中型ワークショップです。
2025年は全 4 回開催されました。
こちらのワークショップに新卒メンバーにも参加してもらいました。
研修の実施内容は以下の 2 部構成になっています。
- 1 日目:座学 + ハンズオン
- Webサービスの基礎やAWSの重要概念を学びつつ、実際に手を動かして仮想サーバーを立ち上げ、Webアプリを稼働させるまでを体験します。
- 2 日目:実践グループワーク
- 1 日目に学んだサービスを用いて、AWSアーキテクチャ図(構成図)を自分たちで描き、発表します。
本イベントに参加し、座学だけでなくハンズオンを通じて実際に複数のAWSサービスに触れることで、実務に活きる体系的な知識を身につけられたと思います。
さらに、社外のイベントへ参加することで、普段の業務では接点のない他社のエンジニアとの交流が生まれたことも財産となりました。
最後に、本研修への参加にあたり、枠の確保など多大なるご調整とサポートいただきました AWS ジャパンのソリューションアーキテクトの皆様に、心より感謝申し上げます。
「AWS 認定クラウドプラクティショナー」試験の受験
研修の最後に、これまでの学習を通じてAWSに関する知識がしっかりと定着しているかを確認し、その成果を客観的に示すために「AWS 認定クラウドプラクティショナー」試験を受験してもらいました。
結果として、受験したメンバー全員が無事に合格することができました。
実践的な開発だけでなく、基礎知識の面でも学習の成果が「全員合格」という最高の結果で証明されたことを大変嬉しく思います。
おわりに
今回の新卒研修では、 3 ヶ月間を通じてアプリケーションの実装だけでなく、AWSを活用したインフラ構築やアーキテクチャ設計に重点を置いて取り組みました。
社内でのハンズオンや先輩社員によるレビュー、さらには社外イベント「AWS JumpStart」への参加や資格試験への挑戦。これら多角的なアプローチによって、単にコードを書くだけではなく、セキュリティや可用性、コストまでを俯瞰して考えられる「視座の高いエンジニア」への第一歩を踏み出せたと思います。
本研修は、入社 2 〜 3 年目の社員が主体となり運営しておりました。私はそのなかで全体統括として、研修全体の進行をリードしました。
特に、各部署との調整業務などに若手メンバーが主体的に関わってくれたことが、研修成功の鍵となりました。
若い運営チームで試行錯誤しながら、これほど実りのある研修を実現できたことは大きな成果だと感じています。協力してくれたメンバー、そして関係者の皆様に感謝いたします。
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