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「IT業界がしなきゃいけないのは経験浅いエンジニアのメンタルケア」→これって本当?

2025/02/18に公開

はじめに

先日Xを見ていたら、こんなツイートがバズっていました。

「IT業界がしなきゃいけないのは、経験浅いエンジニアのメンタルケアだと思う。
辞める人が多すぎる。」

このツイートを見て、僕も「確かにな…!」と思いました。実際、これまでエンジニアのメンタル不調で休職や退職に至るケースを何度か目にしましたが、ジュニアエンジニアの割合が高かったように思います。
そこで今回は、ジュニアなエンジニアがメンタル不調になりやすい理由と、会社のサポートに頼りきるだけではなく自分自身でできる対策をお話ししていきたいと思います!

ジュニアなエンジニアがメンタル不調になりやすい理由①: 過酷な労働環境

未経験や新卒でソフトウェアエンジニアになった方が、SESや受託系の中小企業に入社してメンタルを病んでしまうパターンです。納期が決まっている案件だと、「人海戦術×長時間労働」 になりやすいのがつらいところですよね。

僕自身はSESの経験こそありませんが、新卒で入った会社は受託系の中小企業でした。社会人2年目の頃、炎上案件にアサインされてしまい、本来なら10連休のはずだったGWが“休日出勤8連勤” になりました…。
平日も毎日20:30まで残業。さすがに心折れそうでしたが、当時はランナーズハイみたいな感覚で「楽しいかも!」と乗り切れちゃってました。でも、これが長期間続いていたら間違いなくメンタル壊れていたと思います。

対策

正直、過酷な現場から離れるのが一番効果的です。案件を変えてもらう、あるいは転職を検討するのも手。辛い状況が続いていてこのままじゃ健康が維持できなさそうなのに、どうしても離れられない場合は産業医面談をお願いしてみましょう! 
医者の目線で「このままではまずい」と判断されれば、残業なしで定時退社できるように調整してもらえる可能性があるかもしれません。
頑張りすぎずに周りに頼って、メンタルが壊れる前に回復しましょう!

ジュニアなエンジニアがメンタル不調になりやすい理由②: 人と比べてしまう

周りにシニアで優秀なエンジニアが多く、自分のスキルや成果と比べてしまうパターンです。
ジュニアエンジニアは、できることが少ないのが当たり前。最初はコードレビューの指摘が多いのも普通です。でも、周りに同じレベル感の仲間が少ないと「自分だけできない…!」となってしまい、辛さを共有できずにメンタルヘルスが悪化しやすいように思います。

僕も今の会社に入社したばかりの頃は、周りのレベルが高すぎて本当に大変でした。設計、コーディング、コミュニケーション、レビュー能力など、どれをとってもシニアエンジニアにかないませんでした。 
自己効力感(自分がチームに貢献している感覚)を得られない状況が続くのは、精神的にかなりキツいです…。

対策

開き直ってみるのがいいかもしれません。
最初から甘えすぎるのは良くないですが、真面目すぎる人ほど自責思考が強くて病みやすいです。
「ジュニアなんだから、できなくて当たり前! 給料だってシニアより少ないし!」くらいのマインドを持つのも一つの手。
それから、人と比べるのをやめて、過去の自分と比べることを意識してください。
「1ヶ月前よりレビュー指摘が減った」とか「Reactが全然わからなかったけど、ちょっと書けるようになってきた」とか、小さな成長を実感することで自信を育んでいくのが大切です!

ジュニアなエンジニアがメンタル不調になりやすい理由③: 生活習慣が悪い

ソフトウェアエンジニアは運動不足になりやすく、夜更かししがち…というイメージありませんか? 
リモートワークならなおさら、外に出る機会が少ないですよね。そこに過酷な労働環境が合わさると、精神疾患になってしまう確率が本当に跳ね上がると思います。
でも逆に、基本的な生活習慣がしっかりしていれば、多少大変な現場でも意外と元気に乗り越えられたりします。

対策

まずは睡眠時間の確保です! 
寝る時間と起きる時間をある程度固定して、22時~24時の間には就寝、朝8時までに起きるなど、8時間睡眠を確保してみてください。
そして起きたら朝の散歩がおすすめ! 
有酸素運動で身体が目覚めますし、朝日を浴びることでセロトニンが分泌されてメンタルが安定しやすくなります。
帰宅後はしっかり朝ごはんを食べましょう。
夜ふかしのせいで朝食抜きなんて生活を続けていると、体調を崩しやすくなってしまいます。
とにかく、睡眠・散歩・3食の食事という基本の生活習慣を守るだけでも、メンタルが落ちづらくなるので、ぜひ実践してみてください。

まとめ

今回は、ジュニアなエンジニアがメンタル不調になりやすい理由と、その対策を3つご紹介しました!
振り返ってみると、過酷な労働環境・人と比べてしまうこと・生活習慣の乱れが、大きな原因のように感じます。ジュニアエンジニアが休職や退職に至るのは悲しいことですよね。もちろん個人の意識や行動も大切ですが、業界としてもジュニアが持続的に働き続けることができる環境づくりを進めるべきだと僕は思います。

告知

この記事は以下の動画の要約です。
テキストで読みたい方向けに書きました。興味持ってくれた方はぜひ動画も見ていただけると嬉しいです!

https://youtu.be/70TSFOt0j4o

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