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IT業界に蔓延する「ハッスル文化」と「有害な生産性信仰」について考える

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「毎日コードを書いてないと不安になる」
「常に何か作っていないと、置いていかれる気がする」
「成果を出さないと“価値がない”気がする」

そんな感情、あなたにもありませんか?

私もエンジニアとして働く中で、何度もそう感じてきました。
この記事では、IT業界に根強く残る**ハッスル文化(働きすぎ・努力信仰)と、“毒”にもなりうる生産性信仰(toxic productivity)**について、私なりの視点で考えてみたいと思います。

  1. 「頑張っている」ことが前提の空気
    SNSで「◯日連続で毎日開発中!」という投稿がバズる

ZennやQiitaで「○ヶ月で○個のプロダクトを作った!」という記事が称賛される

「週末も個人開発!」「夜中まで勉強会!」という空気が“当然”のように漂っている

もちろん、これは努力している人を否定したいわけではありません。
でも、その努力だけが正義になってしまう空気は、ときにプレッシャーになります。

  1. 成果=価値、という錯覚
    「何かを“作ったかどうか”」ばかりに意識が向くと、

学ぶだけじゃ足りない

振り返るだけじゃ“何もしていない”と感じる

休むことが“サボってる”ように思えてしまう

…と、どんどん**「休むことへの罪悪感」**が育っていきます。

  1. 知らず知らずのうちに「自分を搾取」している
    気づけば、こんな状態に陥っていました:

土日も開発していて疲れが取れない

学ぶことが義務化して楽しくなくなる

寝てもSlackやGitHubの通知が気になる

「止まったら終わり」みたいな焦り

それってもう自分で自分を追い詰めてる状態なんですよね。

  1. なぜIT業界にこの文化が根強いのか?
    成長のスピードが速く、「追いつかないといけない」という不安が常にある

フリーランスや副業文化が拡大し、**「個人の成果=価値」**という評価軸が強調される

情熱と仕事の境界が曖昧で、“趣味の延長”が“無限労働”になりやすい

じゃあ、どうすればいい?
私自身が意識しているのは以下のことです:

🧭 「今、本当に自分が疲れてないか?」を定期的に自問する

🛑 あえて“何もしない時間”を作る勇気

👀 インプットとアウトプットの“質”に目を向ける(量だけじゃない)

🫱 他人のペースを羨まない。「自分のリズム」を大切にする

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