コードも書けなかった新卒が、1年でAWS11冠になるまでの話
この記事の要点(先に結論)
- 大学で化学を勉強し、新卒でIT業界へ。コーディングもITも未経験のスタートでした
- 入った直後に「コードを書く人、いらなくなるのでは?」と本気で揺らぎ、そこから "ただのコーダーで終わらない"差別化 を模索。入社1年以内に自社SaaSの開発・自治体案件のPL・海外出張まで経験しました
- 支えたのは才能ではなく、続けられる設計の自己研鑽と、人より多めの挫折。最後は インプット中心からアウトプット中心へ 舵を切るまでの話です
まずは、1年の流れを地図で
まず、ざっくり自己紹介
北海道・札幌のエンジニアです。大学では化学を勉強していました。そこから新卒でIT業界へ──プログラミングの実務経験ゼロ、コーディングもほぼ未経験のままのスタートでした。
「文系/理系」とか「未経験」とかのラベルで身構える気持ち、すごくわかります。自分もそうだったので。だからこの記事は、当時の自分みたいな人に向けて書いています。
最初の3ヶ月:何をやればいいのか分からなかった
正直に言うと、入社直後は何から手をつければいいのか、まったく分かりませんでした。
とりあえず動いたことはシンプルです。
- コードの基礎:月額制の学習サービス Progate[1] で、まず手を動かすことに慣れる
- 基本情報技術者試験の勉強を、約3ヶ月かけて並行
- そうこうするうちに、Git のコマンドにも少しずつ慣れてきた
派手な成果はまだ何もない時期。でも「分からないなりに、毎日ちょっとずつ手を動かす」だけは止めませんでした。今振り返ると、ここで基礎の地ならしをしておいたのが効きました。
でも正直、心はぐらついていた
ちょうどこの頃、Devin[2] をはじめとする「AIが自律的にコードを書く」デモ動画をいくつも見てしまいました。完成度が高くて、率直に「これ、コードを書く人いらなくなるんじゃないか」と本気で揺らいだんです。
でも、しばらくして考え方が変わりました。
この危機感が、次の一手の燃料になりました。
差別化したくて、AWSを選んだ
3ヶ月ほどで足元が固まってきた頃、考えたのは「どうやって人と差をつけるか」でした。
そこで気づいたのが、社内にAWSエンジニアがほとんどいないこと。だったらここで差別化を図ろう──いわば「空いている椅子に先に座る」発想で、AWSに張ることにしました。未経験の自分が戦える場所を、技術選択で作りにいった、という感覚です。
この一手が、後のキャリアを大きく動かしました。
そこから、入社1年以内に起きたこと
AWSに張ると決めてから、現場での景色が一気に変わりました。
- 配属:自社開発の人材管理SaaSにアサイン。保守運用から入り、やがて新規開発も任されるように。ここでSQLやDBまわりの知見が実務を通じて少しずつ身についた
- 役割の広がり:地方自治体向けのコンサル案件に、**PL(プロジェクトリーダー)**として参加
- 海外出張も経験
特別なことをしたつもりはなくて、目の前のものを一つずつ「仕組みとして理解する → 手を動かす → 直す」を繰り返しただけ。ただ、未経験スタートの自分が1年たらずでここまでの景色を見られたのは、正直自分でもちょっと驚きでした。
その裏でやっていた自己研鑽(ここが再現可能)
現場の経験と並行して、家でも淡々と積み上げていました。才能ではなく、誰でも追える手順の話です。
正直に書くと、AWSの勉強は12月ごろまでほとんど進んでいませんでした。スイッチが入ったのは、複数案件を掛け持ちになったタイミング。自分でも理由は不思議なのですが、負荷がかかってマルチタスクになると、急にエンジンがかかる性分らしく、そこから一気に資格を取り始めました。締切とプレッシャーで回るタイプなんだ、と自己理解が一つ進んだ瞬間でもあります。
勉強の進め方
- 1日30〜50問の演習をベースに回す
- 模試で安定して7割を超えたら、本番を予約する
- これを資格ごとに反復する
「いつ受けるか」を感覚でなく数字(模試7割)で決めると、迷いが消えて手が止まりません。
1週間のリズム(続けられる設計)
量より、続く設計のほうが効きました。
| いつ | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 平日 | 隙間時間をかき集めて 2〜3時間 | 取れない日でもゼロにしない |
| 集中できる日 | 8〜12時間まとめて | 一気に進める |
| 土曜 | 完全オフ・積極的休養で外出 | 燃え尽きないための"予定" |
結果と、つまずき
気づけばAWS認定は11冠になっていました(2026年新設のプロ級資格 Generative AI Developer – Professional[3] を含む)。ただ資格は地図みたいなもので、ゴールではありません。
AWS認定11冠の内訳(クリックで展開)
プロ級・専門級
- Solutions Architect – Professional (SAP-C02)
- Generative AI Developer – Professional (AIP-C01)
- Machine Learning – Specialty (MLS-C01)
- Security – Specialty (SCS-C02)
アソシエイト
- Solutions Architect – Associate (SAA)
- Developer – Associate (DVA)
- SysOps Administrator – Associate (SOA)
- Data Engineer – Associate (DEA)
- Machine Learning Engineer – Associate (MLA)
ファンデーショナル
- Cloud Practitioner (CLF)
- AI Practitioner (AIF)
ほかに GCP Cloud Digital Leader / JDLA Deep Learning for GENERAL / 基本情報技術者試験。学習中:AWS DOP・ANS、TOEIC。
つまずきもありました。合格はするのに「で、実務で何が作れるの?」に自分で答えられない時期があったんです。解けたのは、学んだ概念を必ず一度、手元で動かすようにしてから。読む→解くで止めず、小さくてもコードにして触る。遠回りに見えて近道でした。
1年を振り返って ── そして、これから
派手に見えるかもしれませんが、実際は人より多めに挫折を繰り返した1年でした。AIに揺らぎ、勉強が進まず焦り、複数案件に追われ……。それでも一つずつ拾い直していく中で、技術だけでなく、ビジネスの視点や「自分はどういう時に動ける人間か」という理解まで含めて、人として成長できた1年だったと思っています。
そして2年目に入ったいま、大きく方針を変えようとしています。1年目はとにかくインプットに徹してきました。資格も、現場も「学ぶ」側だった。でもこれからは、アウトプット中心に動いていきたい。
いま面白いと感じていること
最近は生成AIに夢中です。Claude API や Amazon Bedrock をアプリに組み込んだり、Cursor / Claude Code / v0 / Dify で開発フロー自体を変えてみたり。「コードを書く人はいらなくなる?」と一度は揺らいだ自分が、いまはAWSの上で生成AIをどう動かすかにいちばんワクワクしています。揺らぎが、結局いちばん面白い場所に連れてきてくれました。
これから書いていくこと
- 未経験から現場で詰まった点と、その乗り越え方
- 資格の知識を「実務で使える形」に変える、再現可能な学習法
- 生成AI/LLMを個人で組み込んでみた記録
教科書みたいにきれいな話だけでなく、「やってみたらこうなった」も残します。落差と再現性こそ、読んでいて面白い部分だと思うので。
つながってもらえたら嬉しいです
未経験・地方・若手というラベルで挑戦を手放しかけている人に、「才能じゃなく手順だよ」と伝わったら、これ以上うれしいことはありません。
Qiitaにも同じテーマで書いています👇
GitHubは準備中です。整い次第ここに追記します。
どうぞよろしくお願いします。
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