CursorからDevinの知識を引き出す 〜 Devin MCPサーバー連携のすすめ 〜
はじめに
普段の開発でDevinとCursorを併用している方は多いのではないでしょうか。Devinにはタスクを投げてPRを作ってもらい、手元のCursorでは自分でコードを書く。この組み合わせはとても強力ですが、ひとつ歯がゆい点がありました。
Devinが持っているリポジトリの知識を、Cursorでコーディングしている最中に参照できないということです。
Devinはリポジトリのコードを深く理解しており、DeepWiki(Devin Wiki)としてその知識を蓄積しています。一方、Cursorで作業中に「このリポジトリのあの処理ってどうなってたっけ?」と思ったとき、わざわざDevinのセッションを開いたり、DeepWikiのページを開いたりしていました。
この課題を解決してくれるのがDevin MCPサーバーです。MCPを使ってCursorとDevinを接続すると、Cursorのチャット上からDevinのリポジトリ知識に直接アクセスできるようになります。
本記事では、Devin MCPサーバーの概要、Cursorへの接続手順、そして実際に業務で活用したユースケースを紹介します。
想定読者: Devinを使っているが、MCP連携はまだ試していないエンジニア
Devin MCPサーバーとは
DeepWiki MCP と Devin MCP の違い
Devinが提供するMCPサーバーは実は2種類あります。混同しやすいので整理しておきます。
| DeepWiki MCP | Devin MCP | |
|---|---|---|
| URL | https://mcp.deepwiki.com/ |
https://mcp.devin.ai/ |
| 認証 | 不要(無料) | APIキーが必要 |
| 対象リポジトリ | 公開リポジトリのみ | 公開 + プライベートリポジトリ |
| 料金 | 無料 | Devinの契約に含まれる |
OSSを調べるだけならDeepWiki MCPで十分ですが、業務でプライベートリポジトリを扱う場合はDevin MCPが必要です。本記事ではDevin MCPを中心に解説します。
提供されるツール
Devin MCPサーバーは、以下の3つのツールを提供しています。
-
ask_question: 指定したGitHubリポジトリに対して自然言語で質問し、AIがコードベースに基づいた回答を返す -
read_wiki_structure: リポジトリのWiki(ドキュメント)構造を取得する -
read_wiki_contents: Wikiの具体的な内容を読み取る
特にask_questionが強力です。単なるコード検索ではなく、リポジトリ全体の文脈を理解した上で回答してくれるため、初めて触るリポジトリでも素早くキャッチアップできます。
CursorにDevin MCPサーバーを接続する
前提条件
- Cursorがインストールされていること
- Devinのアカウントがあり、APIキーを取得済みであること
APIキーは、Devinのダッシュボードの設定画面(Settings > API keys)から発行できます。
mcp.jsonの設定
Cursorのグローバル設定、またはプロジェクトごとの設定にMCPサーバーの情報を追加します。
{
"mcpServers": {
"devin": {
"url": "https://mcp.devin.ai/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer <YOUR_DEVIN_API_KEY>"
}
}
}
}
<YOUR_DEVIN_API_KEY> の部分を、実際に取得したAPIキーに置き換えてください。
実際に使ってみた
ここからは、Devin MCPをCursorに接続して実際に業務で活用したユースケースを紹介します。
ユースケース1: 不慣れなリポジトリのデザインドキュメントを作成する
現在アサインされているプロジェクトではタスクの複雑さに応じて、担当者がデザインドキュメントを作成し、その内容を踏まえてタスクのポイント見積もりをしています。
不慣れなリポジトリの場合は、コードを読み込んだり、チームメンバーに聞いたり時間をかける必要がありますが、Devin MCPを使うことで、Cursor上で素早くキャッチアップしドキュメントを作成することができます。
ドキュメントのテンプレートを開き、Cursorのチャットで以下のように依頼するだけです。
Devin MCPで<リポジトリ名>の既存のAPI実装方法を調査し以下のAPIを実装するためのドキュメントを作成してください。
~以下省略~
こうしてCursorのチャット上でそのままドキュメントを作成できます。リポジトリの実際のコードに基づいた内容になるため、的外れな設計になりにくいのが大きなメリットです。
また、ask_questionで実行された質問と回答はDevinのセッションにも残るので、回答で気になることがあれば詳細を確認できる点も便利です。
ユースケース2: コーディング中に外部リポジトリの情報を検索する
コーディング中に予期せぬエラーに遭遇し、プロジェクトで使っているライブラリやフレームワークの仕様を調べる必要があるとき、Devin MCPが重宝します。
コードベースと仕様の調査を専門とするサブエージェントを作成し以下のように記述しておくことで、Agentモードで実装中にエラーに遭遇してもDevin MCPを使用して外部リポジトリを調査し修正してくれます。
### 外部リポジトリの調査
他のリポジトリやライブラリの仕様調査が必要な場合は、devin MCP を使用します:
- **mcp__devin__read_wiki_structure**: リポジトリのドキュメント構造を取得
- **mcp__devin__read_wiki_contents**: リポジトリのドキュメント内容を閲覧
- **mcp__devin__ask_question**: リポジトリについて具体的な質問をする
使ってみた所感と注意点
良かった点
Devinのセッションを開く、DeepWikiのページにアクセスする、ライブラリやフレームワークのドキュメントを確認する、といった行き来がなくなり、Cursor上で全てを完結できるようになりました。別リポジトリの調査も可能なので、フロントエンドとバックエンドのリポジトリが分かれている時など、複数リポジトリをまたいだ作業をするときにも使えそうだと思いました。
注意点・ハマりどころ
- プライベートリポジトリはDevin側でGitHub連携が必要: Devin MCPでプライベートリポジトリにアクセスするには、DevinのダッシュボードでGitHubとの連携を済ませておく必要があります
-
SSEエンドポイントの非推奨化: 以前は
/sseエンドポイントが使われていましたが、将来的に廃止予定で現在は/mcp(Streamable HTTP)が推奨されています。古い記事を参考にする場合は注意してください
まとめ
Devin MCPサーバーをCursorに接続することで、Devinが蓄積したリポジトリの知識をコーディング中にシームレスに活用できるようになります。
Devinをタスク依頼にのみ使用しているようでしたら、ぜひ試してみてください。設定にかかる時間は数分ですが、得られる開発体験の向上は大きいはずです。
参考
最後に
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