意思決定・暗黙知・AIとの協業|初のPOを経験し失敗したことと学んだPOのあるべき姿
はじめに
こんにちは!ディップでDevRelをしているまゆです!
今回は26年新卒の内定者インターンにおいてプロダクトオーナー(PO)的なポジションに立ったので、その上で学んだことと失敗したことを紹介します。きっとこれは当たり前の話だと思うのであまり役には立たないと思いますが、お恥ずかしながら私は今回の経験を通じて体感しました😞⤵️(知識と実践のギャップがあった)ので、私の振り返りのためにも書いてみました。
こんな人に役立つかも?
・初めてチームで何かを作ろうとしている人
・(新卒のインターン設計をしている人)
前提
ディップでは今年、エンジニアの新卒にはインターンとしてテックブログのリニューアル(というか0→1)を任せています。今回私はプログラムの構成や社員のアサインなどももちろんやりますが、このプロジェクトにおいてPO的なポジションに挑戦してみました。ただ、ディップとして配属ではなくチームでインターンを行うのも初めてで、さらに私はPO経験もなければ研修担当もしたことがないので、内定者と一緒に作り上げていくスタンスで進めています。
ざっと紹介
インターン自体は12〜2月を想定しているのでまだ途中の段階です。
1週目の流れはこんな感じ
大まかな流れはディップで出しているスクラムガイドに沿って進めてみました。
プロダクトビジョン・ゴールの明確化
ペルソナの定義
インセプションデッキの作成
技術検証、アーキテクチャ検討
スケジュール計画
・・・
って感じ。
頭の中では常に 「みんなで同じ方向を向いてなきゃいけない」 と思って進めていました。
ただ、
「インセプションデッキ作成、技術選定もMVPも全て決まった!よし!みんな目線揃ったね!次ワイヤーフレーム作ってみて!」
「インセプションデッキ組んだんだからできるやろ!」
--ワイヤー作成--
「あれ?」「これでいいんだっけ?」
「この機能ってなんでここにあるの?これがある意味は何?」
ここで詰みました。
これは内定者が悪いのではなく、皆の認識を合わせて進められなかったPO(私)の失敗です。
暗黙知をなくし、常にユーザー視点でいるべきである
失敗① 暗黙知の放置
色々議論をしてインセプションデッキを作っていたにも関わらず、最終的に、ここにきて初めて、皆が言うまでもないと思っていた「当たり前」が異なっていることに気づきました。樹形図を作って何がテックブログで追うべき責務かを判断していったのですが、主語が「ユーザー」の項目もあれば「企業」のものもあるし、横串で見ると同じであるはずの粒度も全然違うものになっていました。
でも私はこの時点で「皆それぞれ言っている主語が違ってない?」「ここ議論してもしょうがなくない?」と気づけなかった。
さらにいつしか主語が「ユーザー」ではなく「テックブログを作る私たち」の視点になっていた。「ユーザーにとってそれはどんな価値になるのか?」ではなく「私たちはこの機能を置いたらユーザーに価値を届けられると思う!」というふうに考え始めてしまっていました。
もの作りにおいて 手段ベース(手段→価値) ではなく 価値ベース(価値→手段) で考えなければならないというのを理解するべきだったと感じました。省かずに丁寧に言語化して進めるべき。
そして、詰まった時こそ、AIをもっと協力者として入れるべきポイントでした。
Nice to haveではなくMust haveを見極める
失敗②本当に必要なものを見極められなかった
主語がユーザーでなくなってしまったことと被りますが、知らぬ間に「自分たちの基準」で考え始めていました。「前のテックブログはこうだったから」「普通こうやって実現すると思うから」みたいな感じで。重要だったのは、価値基準で判断し、過去のアイデアを壊し続けていくこと、だったのだと思います。
そして ここを変えたらどのくらいインパクトが出るの?それってあったらいいかもしれないけど追うほどのインパクトはあるの? という部分も考えていくと取捨選択ができると思います。インパクトの少ないものをやめ、インパクトの大きいものにベットすると決め切ることも重要な判断で大きな価値であるはずです。
AIを協力者としておくべきである
失敗③ AIを作業者としておいてしまった
AIを使っているようで使っていない状態で進めてしまった。私たちの議論に仲間としてではなく作業者の末端としておいてしまっていました。例えば、これは極端ですが、対話ではなく「今まで出た意見まとめて〜」みたいな投げ方。AIからしたら、それをまとめる定義もなければ何のためにまとめるのかもわからない。
「AIに考えさせる」 ではなく、自分たちの思考をAIに写し一緒に議論、人間はその上で出てきた答えを判断するという立ち位置にいるべきでした。これも言葉ではわかっていたつもりでわかっていなかったもの。ここから皆で議論をする時にGPTの画面を写して対話していくようにしました。
そんな感じで「やばい、なんか違くなってきてるかも」と目線合わせをし始めます。
樹形図を見ながらこれってどうなんだろう、合っているんだろうか、結局何がテックブログが追うべき責務なのだろうか、何がコアドメインになり、何がサブドメインになってくるのだろうか、と議論します。
が・・・
そしてここで私も含め、みんな答えの出ない深海に踏み入れてしまいました。

判断することが仕事である
失敗④ POである私の意思決定が出来ていなかった
今回、ディップ=テックカンパニーを目指すことを大きな目標として何があればテックカンパニーと言えるのだろうか?としたときに4つの項目を出しました。これは序盤の序盤に決めたもので、「人」「組織」「文化」「技術」という構成要素です。
ただ、これを定義していなかったために、この段階で、AIに投げてもわからん、みんなで考えてもわからん、おまけに私もわからん、となってしまいました。チームの中で議論はするが、誰も「決めない」状態。ここでPOである私が意思決定をして進めていくべきだったのだと思います。
これは「私が全て決めて、エンジニアはそれを実現するだけ」とは全く違うもので、言語化が難しいですが、一緒に決めていくんだけど、最終的に収束させるのはPOであるというような感じだと今の段階では思っています。頂点ではなく中心。
今回は、フレームワークとして「技術」「人」「組織」「文化」を「点」「線」「面」「立体」と定義し、そこに当てはめていく形で議論していこうと決めました。わからない部分はいくら議論してもわからない。相違があれば議論し合わせていく。(この辺は終了した後に書こうと思います)
・点:具体的な事実が見える(例:この技術を使っている、このOSSを書いている)
・線:時間やストーリーがつながる(例:この人はどう成長したのか)
・面:複数の線が重なって構造になる(例:この組織では同じような成長が起きている)
・立体:価値観・前提として内面化される(例:この会社“らしさ”はこれだ)
意思決定者になれなかったが故に、空中戦をさせてしまった失敗です。
そしてこれに付随して、「私が内定者より一歩先にいるべきだった」 という失敗も出てきます。
これはPOとしての失敗なのかインターンの指導者としての失敗なのかわからなかったので置きませんが、まずは私が理想を語れる状態にしなければ議論は進みません。(当たり前)
POは「こういう意図でこういう思考でこんな価値創出のためにこう進みたいんです」を常に更新しつつ持っているべき。そして「するべき議論を精査して決める」ことをしていくべきなのです。
これから
こんな感じで、現段階でテックブログチームはテックブログのあるべき姿、テックブログの責務を理解し、コアドメイン・サブドメインを決定し、皆が語れる状態になりました。
※欠席者もいたのでおそらく次回今日いたメンバーが教えてくれると思います。
PO的立場で進めていく中で自分には 「概念的には理解しているが出来ていないこと」 がたくさんあると理解したとともに、「共通言語」の重要性を学びました。何度も書きますが、これは私の失敗です笑
そしてここからはメンバーのもの作り観点の目線合わせだけでなく、モチベーションの部分も合わせられるようにしていきたいと思います。まだこの経験をインターン以外のNEXTアクションに繋げる具体的な部分や再現性は出ていませんが、きっとこの考え方はチームで仕事をしていく上でどこかで役立つと信じています🙏
内定者の皆さん
一緒に考えていってくれてありがとう
断片的に書いたので何が何だかな記事になりましたが、全てが終了した後にまた振り返りブログを書こうと思います!異論も受け付けます!これからも頑張ります〜〜💞
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