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テスト組織成熟度(TOM)モデル JSTQB Advanced Levelテストマネージャ資格のキーワード解説!

2023/10/30に公開

テスト組織成熟度(TOM)モデル

TOMは、テストプロセスの成熟度を評価し、向上させるためのモデルです。このモデルには、成熟度レベル1から成熟度レベル4までの段階があります。以下に、それぞれの成熟度レベルを事例を交えて説明します。

テスト組織成熟度(TOM)モデルの60秒動画解説

https://youtube.com/shorts/nGgAV1BqBX4?feature=share

成熟度レベル1: 未成熟(Ad Hoc)

特徴

テストプロセスが無秩序で不統一、品質のコントロールが不確かです。

質問表の例

  • プロジェクトごとにテスト計画を策定しますか?
  • テストケースを文書化し、それに基づいてテストを実施していますか?
  • 欠陥が発見された場合、それらを記録・追跡し、報告していますか?
  • テストプロセスの改善活動を実施していますか?

成熟度レベル2: 重要なプロセスの確立(Defined)

特徴

基本的なテストプロセスが確立され、品質管理が向上。プロセスの文書化が行われます。

質問表の例

  • プロジェクトにおいて、テスト計画書を作成し、関係者に共有していますか?
  • テストケースの設計やテスト実行について文書化された手順を持っていますか?
  • 欠陥の優先順位付けや分類を行い、それに基づいて対応を決定していますか?
  • テストプロセスの文書化やトレーニングプログラムを提供していますか?

成熟度レベル3: プロセスの管理(Managed)

特徴

テストプロセスの計画、実行、監視が組織全体で管理され、継続的な改善が行われます。

質問表の例

  • テストリソースの計画と割り当てをプロジェクトごとに適切に行っていますか?
  • リスク評価を実施し、テストプランにリスク対策を組み込んでいますか?
  • 定期的にテストの進捗状況と品質メトリクスを監視し、ステークホルダーに報告していますか?
  • テストプロセスの改善活動を推進し、ベストプラクティスを共有していますか?

成熟度レベル4: プロセスの最適化(Optimized)

特徴

テストプロセスが継続的に改善され、テストエンジニアはデータ駆動の意思決定を行います。

TOMモデルは、テスト組織の成熟度を評価し、プロセス改善の方針を立てるのに役立ちます。組織は現在の成熟度レベルを評価し、目標とする成熟度を設定して、品質向上と効率化を実現するために努力します。

質問表の例

  • テストプロセスの最適化のためにデータとメトリクスを活用していますか?
  • テスト自動化を実施し、継続的な統合テストを可能にしていますか?
  • 欠陥の予測と予防策の実施に取り組んでいますか?
  • テストプロセスの改善活動が継続的に行われ、チーム全体が関与していますか?

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