テストオラクル JSTQB Advanced Levelテストマネージャ資格のキーワード解説!
テストオラクル(Test Oracle)
テストオラクルは、ソフトウェアテストにおいて非常に重要な概念で、テストケースが期待される結果を確認するための基準や情報源を指します。以下は、テストオラクルに関する主要なポイントです。
テストオラクルの60秒動画解説!
情報源
テストオラクルは、テスターがテストケースを設計する際に使用する情報源や基準です。これは、仕様書、設計文書、ユーザーストーリー、要件仕様、過去のテストケース、ドメイン知識など、さまざまな情報から得ることができます。
正確性
テストオラクルは、正確で明確な情報でなければなりません。テスターは、テストケースが期待される結果に合致するかどうかをテストオラクルに基づいて判断します。そのため、テストオラクルが不正確または曖昧であると、テストが不十分または誤って実行される可能性があります。
網羅性
テストオラクルは、可能な限り多くのテストケースに適用できるように網羅的である必要があります。つまり、テストケースがソフトウェアの異なる側面やシナリオをカバーし、欠陥や問題を見逃さないようにするためです。
多様性
テストオラクルは、異なるテストレベルやテストタイプに適応できるように多様性を持つべきです。たとえば、単体テスト、結合テスト、システムテスト、受け入れテストなど、異なるテストフェーズで異なるテストオラクルが必要とされることがあります。
更新性
ソフトウェアの変更や更新が行われた場合、テストオラクルも更新する必要があります。新しい仕様、要件、設計情報などが追加された場合、それに応じてテストオラクルを調整し、テストケースを最新の情報に合わせて更新します。
テストオラクルは、ソフトウェアテストプロセスにおいて正確なテストケースの設計と実行を支援し、ソフトウェアの品質確保に不可欠な要素です。
既存システムをオラクルとする場合
テストオラクルは、完全には存在しない場合や、実際のシステムの動作と完全に一致するとは限らない場合もあります。このような場合、ヒューリスティックや経験を元にした判断が求められることもあります。
- 古いシステムを新しいシステムに置き換える場合に有効である。
- 古いシステムと新しいシステムが同じ機能をもっていないと、オラクルにはならない。
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