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欠陥ライフサイクル JSTQB Advanced Levelテストマネージャ資格のキーワード解説!
欠陥ライフサイクル(Defect Lifecycle)
欠陥ライフサイクルは、ソフトウェアテストプロセスで発見された欠陥(バグやエラー)が特定され、修正され、最終的にクローズされる一連のステップやプロセスを示します。以下は、4つの主要なステップで構成される欠陥ライフサイクルです。
欠陥ライフサイクルの60秒動画解説!
ライフサイクル
1. 認識(Recognition)
テスター、開発者、または他の関係者が欠陥を発見した場合、それを欠陥トラッキングシステムに認識(報告)します。報告には欠陥の説明、再現手順、報告者の情報などが含まれます。
2. 調査(Investigation)
認識された欠陥は、調査の対象となります。これには欠陥がどのように発生したか、原因は何か、影響はどの程度かなどの詳細な調査が含まれます。このステップで欠陥の特性が詳細に明らかにされます。
3. 対応(Action)
調査が完了したら、開発者は欠陥を修正します。修正されたコードやソフトウェアバージョンがテスターに提供され、対応のプロセスが開始されます。
4. 処理(Disposition)
テスターは修正が行われたことを確認し、欠陥が解決された場合、欠陥はクローズされます。欠陥トラッキングシステムから削除され、欠陥のライフサイクルが完了します。
処理後のステータスはクローズ(CLOSED)の他に、延期(DEFERRED)、マージ(MARGED)、他プロジェクトへの移管があります。
欠陥ライフサイクルは、欠陥の認識から処理までの一連のステップを通じて欠陥を効果的に管理し、ソフトウェア品質の向上と問題解決の一環として機能します。
欠陥ステータスの例
欠陥ステータスは、ソフトウェアテストプロセスで欠陥の状態を示すために使用される一連のステータスです。以下は各ステータスの説明です:
- NEW: 欠陥が新たに認識され、まだ対応が行われていない状態です。
- OPEN: 欠陥が報告され、対応が進行中であることを示します。
- FIXED: 開発者が欠陥を修正し、修正済みのコードがテスターに提供された状態です。
- CLOSED: テスターが修正を確認し、欠陥が解決された場合にクローズされる状態です。
- NO_PROBLEM: 欠陥ではなく、問題が発生しないことが確認された場合に使用されます。
- DEFERRED: 欠陥の対応が延期され、後で対応する必要があることを示します。
- VERIFIED: テスターが修正を確認し、欠陥が解決されたことを確認した状態です。
欠陥ステータスは欠陥の進捗状況を追跡し、プロジェクト内でのコミュニケーションと品質管理に役立ちます。
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