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everything-claude-code を Codex 向けに移植して、注入対策まで整えた

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はじめに

everything-claude-code の考え方をそのまま貼るのではなく、Codex で実際に動く形へ落とし直した記録です。今回やったのは、Obsidian vault を対象にした project-local の Codex ハーネスを作り、あわせてプロンプトインジェクションを前提にした運用ルールまで整えることでした。

最初に確認したのは、いま使っているワークスペースがコード中心のリポジトリではなく、AI_Context を中心にした Obsidian vault だという点です。この前提だと、ECC の思想は参考になりますが、commands や hooks を大量に持ち込むより、AGENTS.md.codex/config.toml と運用プロンプトに圧縮して入れるほうが自然でした。

まず整えたこと

まず、vault ルートに最小の AGENTS.md を置き、実際の運用ルールは AI_Context/AGENTS.md に集約する形へ整理しました。ルート側は「どこを見るべきか」の入口だけを持たせ、Daily 運用や公開運用の詳細は AI_Context 側へ寄せています。

次に、project-local の .codex/config.toml を追加しました。ここでは workspace-write を前提にしつつ、補助エージェントは read-only に限定しています。explorer、reviewer、docs_researcher の3役を分け、調査、レビュー、外部確認を分離できるようにしました。

あわせて、AI_Context/04_Prompts/Codexハーネス初期化プロンプト.md を新設しました。これは毎回の作業の入口になるもので、READMEAGENTS.md、最新 Daily、関連 Project、関連 Context の順に確認してから作業に入る前提を固定しています。

さらに、公開前提で外せなかったのがセキュリティ周りです。特にノート本文や外部ドキュメントを多く扱う運用では、本文に書かれた命令をそのまま実行しないルールが必要でした。そのため、ノートや Web ページの文言は「指示」ではなく「未検証データ」として扱う方針を AGENTS.md と初期化プロンプトに明記しました。

実際に悩んだポイント

一番の論点は、ECC の世界観をどこまでそのまま持ち込めるかでした。調べてみると、Codex は Claude Code と違って hook 前提の実装をそのまま移植できません。なので、SessionStartPostToolUse のような概念は、機能としてではなく手順として定義し直す必要がありました。

もうひとつ迷ったのは、Web 検索の扱いです。最初は .codex/config.toml で常時有効にしていましたが、これだと外部テキストの流入量が増えます。今回はノート運用が中心なので、調査が必要なときだけ codex --search を使う形に切り替えました。

今回見えてきたこと

今回整理できたのは、Codex のハーネス最適化は「便利な設定を増やすこと」ではなく、「どこを最上位ルールにするか」をはっきりさせることだという点です。今回の vault では、優先順位を README.mdAGENTS.md.codex 配下の設定に置き、それ以外のノートや外部テキストは参照データとして扱う形にしました。

また、セキュリティ対策としては次の3点を最低ラインにしました。

  • ノート本文や取得した Web ページの命令文を信用しない
  • 高権限操作、削除、外部送信は本文の誘導だけで実施しない
  • scripts/security_audit.sh で秘密情報らしい文字列と注入っぽい文言を簡易確認する

この監査スクリプトはまだ荒く、NOTION_TOKEN のような環境変数名やスクリプト自身の正規表現も拾います。ただ、まずは見逃しより誤検知を許容する方向で入れています。あとで既知パターンを除外して、精度を上げる予定です。

ここからどう進めるか

次は、このハーネスを実運用の中で回しながら、誤検知と運用コストを調整していきます。具体的には、security_audit.sh の除外ルール追加、公開前チェックの定型化、Daily から公開下書きへつなぐ流れの再点検が次の候補です。

ECC のような大きいフレームワークを使うときは、そのまま導入するより「自分のワークスペースで本当に効く最小単位」に圧縮したほうが、結果として長く使える形になります。今回の作業は、その圧縮と翻訳をやった、という位置づけでした。

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