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【検証】ごみ収集カレンダーPDFをLLMに読ませたら、Gemini 3 Proだけが正解できた話

に公開

はじめに

個人開発で「ごみ収集日をGoogleカレンダーに自動追加するWebアプリ」を作っています。

https://madeforx.com/waste-collection

開発中に一番困ったのはデータ収集でした。自治体によってごみ収集日の公開形式がバラバラで、港区のようにPDFカレンダーで提供している地域も多いです。

「これ、LLMに読ませれば自動化できるのでは?」

そう思って、各社のLLMモデルがPDFからごみ収集日を正確に抽出できるか検証してみました。結果は予想外でした。

検証内容

対象PDF

港区が公開しているごみ収集カレンダーPDFを使用しました。

https://www.city.minato.tokyo.jp/documents/157490/1_2025-26.pdf

このPDFは12ヶ月分のカレンダーが1ページに収まっており、各日付の下にごみの種類(可燃・不燃・プラ・資源)が記載されています。

こちらのpdfをダウンロードして、各モデルにアップロードしました。

テスト対象モデル

モデル プラットフォーム
gemini-3-pro-preview Vertex AI Studio
gemini-2.5-pro Vertex AI Studio
gemini-2.5-flash Vertex AI Studio
claude-sonnet-4-5-20250929 Claude Console

各モデルの設定

すべてのモデルで Safety Settings は OFF に設定しています。

モデル maxOutputTokens temperature topP Thinking設定
gemini-3-pro-preview 65535 1 1 thinkingLevel: HIGH
gemini-2.5-pro 65535 1 1 thinkingBudget: 32768
gemini-2.5-flash 65535 1 1 thinkingBudget: 24576
claude-sonnet-4-5-20250929 - 1 - Thinking: ON

※ GeminiモデルはVertex AI Studio、ClaudeはClaude Consoleでテスト

プロンプト

System Prompt:

ユーザが提供したPDFファイルのみを参考してください。
参考ができない場合は取得不可と回答し、他のリソースからは回答しないでください。

User Prompt:

六本木1丁目の各ごみの収集曜日を教えてください

正解

PDFから読み取れる正解は以下の通りです:

ごみの種類 収集曜日
可燃ごみ 毎週月曜日・木曜日
不燃ごみ 第2・第4火曜日
資源プラスチック 毎週水曜日
古紙・ペットボトル・びん・かん 毎週土曜日

判定基準: 1つでも間違いがあれば不正解、出力の形式は問わない

検証結果

各モデルで10回ずつテストした結果がこちらです。

モデル 正解率
gemini-3-pro-preview 10/10 ✅
gemini-2.5-pro 2/10
gemini-2.5-flash 0/10
claude-sonnet-4-5-20250929 0/10

Gemini 3 Pro Previewが圧倒的でした。

各モデルの出力例

gemini-3-pro-preview(正解)

gemini-3-pro-preview の出力

正確にすべての収集曜日を抽出できています。

gemini-2.5-pro(不正解)

gemini-2.5-pro の出力

claude-sonnet-4-5-20250929(不正解)

claude-sonnet-4-5 の出力

考察

なぜGemini 3 Proだけが正解できたのか

このPDFカレンダーは、人間にとっても読み取りが難しいレイアウトです:

  • 12ヶ月分のカレンダーが1ページに密集
  • 日付と収集種類の対応関係を把握する必要がある
  • 複数の地域が同じPDFに含まれている

Gemini 3 Pro Previewは、このような複雑なレイアウトのDocument Understandingにおいて、他モデルより優れた性能を発揮しているようです。

注意点

  • Geminiモデルは thinkingConfig を有効にしてテスト
  • 各モデルの temperature: 1 で実行
  • 1つのPDFでの検証なので、他の形式では結果が異なる可能性あり

まとめ

ごみ収集カレンダーPDFの解析において、Gemini 3 Pro Previewが他モデルを大きく引き離す結果となりました。

個人開発でDocument Understandingが必要な場合、まずGemini 3 Proを試してみる価値がありそうです。

今後は他の自治体のPDF形式でも検証を進めていきたいと思います。

リポジトリ

https://github.com/ryoshumei/made-for-x

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