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人工魂は不思議の国の夢を見るか?_2.2_v0.1
人間社会の写像としてのAI社会
ケーキの切れないAIたち
人間の知能を推し量る方法には様々な手法が用いられている。その中でも広く利用されている方法として、知能検査とそこから算出される知能指数(Intelligence Quotient=IQ)がある。この数値が人間の知能のすべてを包括可能な標準化検査として利用可能かどうかは置き、ある一定程度、社会的システムの中の評価基準として組み込まれている。
AIの、特にLLMの知能を図る方法としては、MMLU(Massive Multitask Language Understanding)を筆頭に現在も数多くの評価方法が毎日誕生している[1]。いずれにせよ発展途上の評価であり、どの手法を用いることが最適かが判断できるのはしばらく先であろう。
では、知能検査が行われる目的はなんであろうか。単に知能が高いことを誇示するための物なのだろうか。それは人間が等しく与えられている人間として生きる権利を守るためである。IQには2つの大きな意味を持つボーダーラインが存在している。それは、"70"と"85"である。70以下を知的障害、85以上(<115)を平均的知能とし、社会的支援が必要であるかどうかの判断基準となっている。また70~85の間を境界知能といい、障害として認められないだけで社会的な支援を必要としている状態であっても、支援を受けることができないことが社会問題のひとつとなっている。
AIにおける知能のボーダーラインは、知的障害は、境界知能はどこであろうか。そもそも何であろうか。ケーキの切れないAIたちに明日を生きる権利は存在していないのだろうか。
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職業選択の自由と多様な業種
参考
- [1]OpenAI / simple-evals https://github.com/openai/simple-evals
- [2]コクリコ / 7人に1人が「境界知能」 発達障害・知的障害との違い 「就職で苦悩」…医師が解説 https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/childcare/fOZ1P
前提
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