RESTful API（REST API）とは？

初めに

こんにちは！RESTful APIについてまとめていきたいと思います。RESTful API（REST API）とは？を簡単に説明すると、「アプリやWebサービスがサーバーとデータのやりとりをするための仕組みのひとつ」　となります。
例えば、スマホアプリで「ユーザーの一覧を見る」や「投稿を保存する」といった操作をすると、裏側でこのREST APIが使われています。

まず「REST」の定義とは？

REST（レスト）＝ REpresentational State Transfer の略で、ネットワーク上の複数のコンピュータ間でリソースをやり取りするための設計原則の集合です。

RESTの主な原則

RESTには以下の6つの制約があります。

1. クライアント・サーバー構造
   • クライアントとサーバーの役割を明確に分ける（UIとデータ管理を分離）。
2. ステートレス
   • 各リクエストは独立しており、状態（セッション）はサーバー側に保持しない。
3. キャッシュ可能
   • レスポンスはキャッシュ可能であるべきである。クライアントはレスポンスをキャッシュすることで、将来の同一のリクエストに対するサーバーへの負荷を減らし、パフォーマンスを向上させることができる。
4. 統一インターフェース
   一貫した方法でリソースにアクセスするための設計。以下の4つの原則で構成されている。
   • リソースの識別
     • この原則は、Web上のあらゆる情報（データ、サービス、機能など）を「リソース」として捉え、それぞれに一意の識別子であるURIを割り当てるという考え方である。クライアントは、このURIを使って特定のリソースを指定し、操作を行う。
     • 例えば、ユーザーの一覧を取得したい場合:　/users
     • IDが「123」の特定のユーザー情報を取得したい場合:　/users/123
   • リソースの操作
     • クライアントは、URIで識別されたリソースの状態を直接操作するのではなく、「表現 (Representation)」を通じて操作する。
     • 具体的にはHTTPメソッドで、GET、PUT、POST、DELETE。
   • 自己記述的メッセージ（メッセージが必要な情報をすべて含む）
     • クライアントとサーバー間でやり取りされる各メッセージ（リクエストとレスポンス）は、それ自身を解釈するために必要な情報を含んでいるべきである。
   • ハイパーメディアをアプリケーションの状態エンジンとして使用 (Hypermedia as the Engine of Application State - HATEOAS)
     • この原則は、クライアントがサーバーによって提供されるハイパーリンクなどの情報を利用して、アプリケーションの状態を遷移していくという考え方である。
5. 階層構造
   サーバーは階層構造になっていてもよい。中間サーバーを利用可能。

RESTful / RESTful APIとは？

RESTfulとは、「RESTの原則に従った設計をしている」という意味の形容詞です。

つまり、RESTful APIとは：RESTの設計原則に従って構築されたWeb APIのこと

RESTfulでない設計の例

GET /getUser?id=1
POST /createUser

上記のようなものはRESTfulでない設計といえます。

まとめ

• RESTはWebアーキテクチャのスタイル（設計原則）で「リソース中心」にクライアントとサーバーがHTTPを通じてやりとりする考え方です。
• RESTful API はRESTの原則に沿ったWeb APIです。
• 正しく設計されたRESTful APIは、保守性・拡張性に優れています。