Cyber-sec+ Meetup vol.7のイベントレポート
はじめに
Cyber-sec+運営のTamaduです。2025/11/19(水)にCyber-sec+ Meetup vol.7を開催しました。今回のテーマは、「CSIRT構築・運用のリアルとベストプラクティスを語る」です。イベントの内容について共有します。
イベントについて
Cyber-sec Meetupとは、「Cyber-sec+(サイバーセキュリティ プラス・略称:セキュプラ) の企画・運営メンバーである Cyber-sec+ X が主催するサイバーセキュリティに関するミートアップイベント」です。毎回、気になるトピックについて、登壇者が知見や事例を発表し、グループディスカッションを行っています。
イベントの流れ
- イベント挨拶
- LT
- グループディスカッション
- 写真撮影
- 懇親会
1. イベント挨拶

12banさんの開催のご挨拶
2. LT
体制はつくった。次は何する? - CSIRTスタータキット ver3.0とNCA活用で育むCSIRTの実行力
登壇者:Risa Takanoさん
登壇資料
- 課題意識
- 体制は整えたが、次に何をすべきか迷っている
- 自組織がサイバーインシデントに忠実に対応できる状態か、客観的に判断できない
- 解決のアプローチ:NCA(日本シーサート協議会)の活用
- トレーニング=アセスメント: トレーニングは単なる学習ではなく、自組織の成熟度を客観的に測る「アセスメント」の機会
- 他のCSIRTの重要性: 600以上の加盟組織が集まるNCAでの活動を通じて、他のCSIRTの価値観を知り、自組織だけでは気づけない視点を得る
- 個人のつながりが組織を救う: 個人のネットワークを広げ、個人の回復力(レジリエンス)を高めることが、結果として組織全体の強化につながる
困っている人へのアプローチだけでなく、「困っていない人」がノウハウを広める循環が大切で、NCAというコミュニティの熱量が伝わる内容でした。(虎術[とらんじゅつ]行きたい!)

お話されているRisa Takanoさん(スライド切れちゃっててごめんなさい)
脱・構築後の形骸化・実行力向上に必要なきめるべきこと
登壇者:Kenta Nakanishiさん
登壇資料
- 課題意識
- 構築後にCSIRTが形骸化してしまう
- すべてを守ろうとして動きが重くなる
- 解決へのアプローチ:ビジネス視点での優先順位付け
- ビジネスを守るための定義: 「ゴール定義」そのものが目的ではなく、あくまで「ビジネスを守る」ことが最上位
- 事前防御 vs 事後対応: リソースは有限。不注意や内部不正は「起きる前提」とし、「事後対応準備」を優先する方針を採用
- 意思決定の明確化: 動きが重くならないよう、何を後回しにするかを決める(経営判断としての優先順位付け)
「人・プロセス・テクノロジー」のフレームワークを用いた説明とすべてを完璧にするのではなく、「事後対応」に振り切るという現実的な割り切りが、CSIRTの機動力を担保するという視点が参考になりました。

お話されているKenta Nakanishiさん
その公表誰がどう決める? -経営を支える対外公表ガイドライン
登壇者:palaoさん
- 課題意識
- リソース不足の中で、現場では「ヒューマンエラー(誤送信、紛失等)」が多い
- インシデント発生時、経営層や意思決定者が「公表するか否か」で迷い、対応が遅れる
- 解決へのアプローチ:意思決定コストを下げるベースライン
- ガイドライン(ベースライン)の策定: 意思決定者の「迷い」を減らすために、あらかじめ判断基準を作っておく
- CSIRTの役割: セキュリティインシデントのコンサルティング役と定義
- フローの可視化: チェックフローや判断フローを簡略化・図式化し、誰がどのタイミングで決めるかを明確にする
公表判断というボトルネックを解消するための具体的なフロー図が非常に有用だと思いました。

お話されているpalaoさん
3. グループディスカッション
グループディスカッションでは、3グループに分かれて以下のテーマで話し会いました。
- テーマ
- CSIRT はどこまでを「自前」で持ち、どこからをアウトソースすべきか?
- CSIRT に必要な人材像は「技術者」か「ファシリテータ」か?
企業体力といった前提により最適解は異なりますが、自社に不足する能力は外部委託で補いつつも、組織横断で動ける人材を配置し、形骸化させない「いきたCSIRT」の維持が不可欠。という意見が共有されました。
4. 記念撮影

みなさん笑顔で素敵
5. 懇親会
みなさんで、食事をしながら挨拶し、わいわいしていました。(横のつながり大事ですね)
参加者の声
参加者の声を共有します。

より良いイベントを今後も作っていきます!引き続きよろしくお願いいたします!
イベントを終えて
CSIRTは、社内では泥臭い判断基準を整えつつも、一方で社外で仲間を作り、横のつながりを増やし、自分自身をアップデートし続ける(=それがいきたCSIRTにつながっていく)ことが大切、ということを学べました。以上、イベントレポートでした!
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