[レポート] 公開されている採用情報から読み解く、いまセキュリティ業界で必要とされるセキュリティ人材とは CODE BLUE 2025
こんにちは、CSC の CloudFastener というプロダクトで TAM のポジションで働いている平木です!
今回は、日本発の世界トップクラスの専門家による最先端の技術研究が発表される国際的なサイバーセキュリティカンファレンス、CODE BLUE に参加してきたため参加レポートを執筆します。
「公開されている採用情報から読み解く、いまセキュリティ業界で必要とされるセキュリティ人材とは」の概要
- Speakers: SCSK セキュリティ株式会社 亀田 勇歩氏
- Category: OpenTalks
- Location: Track 2(HALL A)
本講演では、日本と海外の企業が公開している採用情報を収集・分析します。
その情報に基づき、いまセキュリティ業界でどのような職種、スキル、経験が求められているのかを整理します。
さまざまなセキュリティ人材市場を見渡すことで、世の中に必要とされる人材像を考察します。
セッションレポート
本セッションでは、世の中どのようなセキュリティの人材が求められているのかという登壇者の関心から今回のセッションに至ったとのことです。
本題の前に現在の日本におけるサイバーセキュリティ人材は、
ISC2 の報告資料から日本・全世界において数万人単位の人材が年々不足数が増加しているということが分かります。
調査してみたいと思った契機として
- 人材が不足しているといいますが、どのような人材が不足しているのか
- 人材不足の予測のグラフを見かけるが、どんな人が足りないか集計している媒体はあまり見ないように感じる
- 海外の募集状況との違いに興味が沸いた
とのことが挙げられていました。
ここから具体的な調査対象や調査方法の話へと変わります。
まず、調査対象として決定したスコープは以下のようです。
| 項目 | 備考 |
|---|---|
| 対象キャリア | キャリア採用(中でも技術職) > 新卒採用 |
| 対象の会社規模 | 著名な企業を優先しつつ、可能な限り幅広く |
| 対象の企業属性 | ・セキュリティ製品・技術ベンダー ・セキュリティサービス専業 ・脆弱性診断・ペネトレーションテスト ・セキュリティコンサルティング ・ IT ・ SIer/総合サービス ・クラウド・プラットフォーム ・販売代理店/ディストリビューター ・メーカー系 |
| 対象職種 | ・サイバーセキュリティ・コンサルタント(White Team) ・脆弱性診断/ペネトレーションテスター(Red Team) ・セキュリティアナリスト/インシデント対応(Blue Team) ・セキュリティシステム・アーキテクト(Yellow Team) ・ IT インフラ/クラウド基盤エンジニア(Yellow Team) ・サービス企画/研究開発・ R&D(Red Team) |
技術職における分類は、JNSA ではセキュリティ職業は 4 つに分類されている
- Red Team: 研究する人
- Blue Team: 守る人
- Yellow Team: 作る人
- White Team: 教える人
調査手順としては大きく 3 つのステップに分かれ、調査を実施したとのことです。
ステップ 1 では、セキュリティに関連した企業を様々なデータソースから収集しリストアップを行いました。
その後、ATS (採用管理システム Applicant Tracking System) を活用しているかどうかの判別を実施しています。
ステップ 2 では、ステップ 1 で最終的に集まったリストからさらに ATS からの募集情報を収集・整形しています。
ステップ 3 では、得られた情報を分析しています。
各ステップにおいて、煩雑なタスクや専門的な統計分析は生成 AI を活用することで省力化が図れたとのことでした!

亀田氏の講演スライドより
ここから調査結果です。
登壇者が調査結果として分かった点としては 4 種類が挙げられています。
1 点目は、ATS 利用率が国内では半々なのに対して、外資系は 9 割弱が利用しており。
ATS の利用については国内は分散しているが海外は特定の ATS に集中しているとのことでした。
ジョブ型の雇用が主である海外では、多種多様な求人ページを用意する必要があります。
そのため、日本のようなメンバーシップ型のように自社サイトに掲載するのではなく、ATS をよく利用しているのではないか、といった見立てのようです。

亀田氏の講演スライドより

亀田氏の講演スライドより
2 点目は、職種別の求人数において、
セキュリティシステム・アーキテクトや IT インフラ/クラウド基盤エンジニアのようにセキュリティ特化の求人というよりもそのほかの技術スタックと照らし合わせた上での求人が比較的多いようでした。
対して、脆弱性診断/ペネトレーションテスターや R&D の求人が少なかったのは、職種自体の希少性が一因です。
また、脆弱性診断は専門企業に依頼することが多いためではないか、という考えもあります。

亀田氏の講演スライドより
3 点目としては、各職種における求められるハードスキルや報酬形態です。
学歴は不問である一方、給与幅は経験に見合ったものが設定されているようです。
また、昨今の状況を反映し、英語力を求める企業もあったとのことです。

亀田氏の講演スライドより
4 点目は、ポテンシャル採用の見込みで、他の業種からシフトしたり、育成枠としても一定数の募集があったとのことです。

亀田氏の講演スライドより
最後に、総括をしてセッションは終了しました。
まとめ
こちらのセッションでは、
求人情報から読み取れる世の中で必要とされているセキュリティ人材
について詳しく知ることができました。
この記事がどなたかの役に立つと嬉しいです。
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