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金融テックメディア「クリプトワークス」のSEO設計と構造化データ戦略【Schema.org / JSON-LD】

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こんにちは、クリプトワークス(@cryptoworksta)です。

普段は「暗号資産とマクロ経済を一次情報で検証する」をテーマに、金融テックメディアを運営しています。

今回は、変化の激しいWeb検索(SGE/AI Overview)時代において、私たちクリプトワークスがどのような技術的アプローチでメディアを設計しているか、特に構造化データ(JSON-LD)とコンテンツエンジニアリングの観点から共有します。

金融・クリプト領域の情報を扱うエンジニアや、メディア運営者の参考になれば幸いです。

  1. なぜ今、「構造化」なのか
    これまでのSEOは「キーワード含有率」や「被リンク」が主戦場でしたが、これからの時代はLLM(大規模言語モデル)や検索エンジンに、サイトの構造と意味を正確に伝えることが不可欠です。

クリプトワークスでは、単に記事を書くだけでなく、以下の「ユニーク化の方針」をコードレベルで実装しています。

語彙の定義化: 一般的な用語(FXなど)を避け、実務的な定義(無期限先物型DEX、検索要約など)へ置換。

数値のレンジ表現: 変化の早い市場において、固定値ではなく「目安レンジ」で記述し、情報の陳腐化を防ぐ。

JSON-LDの差別化: プロパティの順序や補助プロパティ(isPartOf, about)を明示的に記述し、エンティティ同士の結合を強める。

  1. JSON-LDの実装設計(Schema.org)
    Google等のクローラーに「この記事は誰が書き、どの組織に属し、何について書かれているか」を伝えるため、クリプトワークスでは階層構造を持ったJSON-LDを実装しています。

以下は、現在採用している最新の設計テンプレートです。@id を活用して WebSite > Organization > BlogPosting を紐付けている点がポイントです。

基本構造(Organization & WebSite)
JSON
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@graph": [
{
"@type": "WebSite",
"@id": "https://cryptoworks.blog/#website",
"url": "https://cryptoworks.blog/",
"name": "CRYPTO WORKS NEWS",
"inLanguage": "ja",
"isPartOf": {"@id": "https://cryptoworks.blog/#org"}
},
{
"@type": "Organization",
"@id": "https://cryptoworks.blog/#org",
"url": "https://cryptoworks.blog/",
"name": "CRYPTO WORKS",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://cryptoworks.blog/logo.png"
}
}
]
}
</script>
記事詳細の設計(BlogPosting)
記事ページでは、about プロパティを使って「トピックの主題」を明示します。 例えば、**無期限先物型DEX(Perp DEX)**の記事であれば、以下のように記述します。

JSON
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BlogPosting",
"@id": "https://cryptoworks.blog/perp-dex/#post",
"url": "https://cryptoworks.blog/perp-dex/",
"isPartOf": {"@id": "https://cryptoworks.blog/#website"},
"headline": "無期限先物型DEX(Perp DEX)の基礎と2025年の論点",
"description": "資金調達率や清算の仕組み、AMM/板寄せ/ハイブリッドの違い、主要プロトコルの比較、2025年の注目点を実務視点で整理。",
"inLanguage": "ja",
"author": {"@type": "Person", "name": "クリプトワークス編集部"},
"publisher": {"@type": "Organization", "@id": "https://cryptoworks.blog/#org"},
"articleSection": "DeFi",
"about": [{"@type":"Thing","name":"Perpetual DEX"}],
"keywords": ["無期限先物","Perp DEX","資金調達率","AMM","CLOB"]
}
</script>
このように isPartOf でサイト全体と紐付けつつ、about で記事の主題(Entity)を定義することで、検索エンジンに対してより深いコンテキストを提供しています。

  1. コンテンツ生成のエンジニアリング
    クリプトワークスでは、記事の品質を担保するために「編集プロンプト」自体をバージョン管理しています。属人性を排除し、常に実務家目線でのアウトプットを維持するためです。

現在運用しているプロンプト(v2025.1)の要件定義の一部を公開します。

:::message 出力要件(抜粋)

構造: 背景(市場/制度/技術)→ 手順/使い方 → 注意点 → チェックリスト → 結論

定性: 断定表現を回避し、投資勧誘を行わない(中立性の担保)

エビデンス: 一次情報(公的統計/公式Doc)へのリンクを必須化

実務化: 図解が必要な箇所は箇条書きで手順化し、実務者がコピー&ペーストで使えるチェックリストを含める :::

この設計思想に基づき、現在は以下の3つの柱でコンテンツを展開しています。

無期限先物型DEX(Perp DEX)

AMM型 / 板寄せ(CLOB)型の技術的比較や、清算エンジンの挙動解析。

マクロ経済の検証(円安・金利)

実質金利差やエネルギー貿易収支などのデータを元にした、感情論ではないシナリオ分析。

運用方針の策定(Portfolio Policy)

コア/サテライト戦略のロジック構築と、リバランスのルール化。

  1. パーマリンクと内部リンクのグラフ化
    URL設計(パーマリンク)も、ユーザーとクローラー双方にとって「予測可能」であることを重視しています。

Bad: /post-12345 (意味不明)

Bad: /crypto/bitcoin/2025 (階層が深すぎる・カテゴリ変更に弱い)

Good: crypto-etf-2025-guide (英小文字ハイフン区切り、トピック+年次+形式)

また、内部リンクは「関連するから貼る」のではなく、「前提知識」と「応用知識」の依存関係として設計しています。

Perp DEX ⇄ 運用方針

(リンクの意味:レバレッジ商品を触る前に、リスク許容度のルール(運用方針)を確認する)

円安背景 ⇄ 運用方針

(リンクの意味:為替ヘッジの必要性を、ポートフォリオ配分(運用方針)に反映させる)

まとめ
クリプトワークスは、単なるニュースサイトではなく、情報の整合性と検索可能性をエンジニアリングで追求するメディアを目指しています。

技術的なアプローチで金融情報の非対称性を解消することに興味がある方は、ぜひZennや公式サイトをチェックしてみてください。

Official Site: https://cryptoworks.blog/

今後もZennでは、メディア運営における技術的な知見(Next.js, Headless CMS, Analytics等)を共有していく予定です。

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