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焼酎と清酒、ワインとチーズの関係とAI

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家計支出の相関関係

前回の記事で、AIの力を借りて、総務省が発表している家計調査をグラフにするツールを作りました。

このツールを使って、いろんな品目をみていくと、それぞれの品目の相関関係を見たくなってきました。ぱっと見、九州地方では焼酎をよく飲むが、清酒はあまり飲まない傾向にあるように見えました。

焼酎の支出金額1位は、ダントツで宮崎市。そして、鹿児島市、熊本市、大分市、北九州市と。九州勢で占められています。九州男児(女子も)ですね。

これ以外にも、ワインを買うと、チーズも買うのではと想像が膨らみます。

Python x ChatGPT

早速、前回同様、コードはAIに作ってもらいました。前回作ったツールを元にアップデートを依頼。今回は自分でコード修正を全くしていません。AIってすばらしい。

最初のプロンプトは、こんな感じです。

プロンプト
左フレームに「切り替えボタン」を追加し、  
オプション1: TreeView(リスト)を選択すると右フレームに棒グラフを表示  
オプション2: 2つのドロップダウン(コンボボックス)を表示。
右フレームに、2つのドロップダウンボックスの項目をX,Y軸とする散布図を表示

このプロンプトに始まり、気になったところの修正や、追加機能などを、5〜6回、日本語でお願いするだけで、作ってくれました。ノーコード状態です。

AIによって変わること

今回 AIにツールを作ってもらったように、今後は AI が様々なことをやってくれるようになっていくと思います。これにより、人はなにもしなくてよくなっていくと言うわけではないと思います。

これまでは、自分が実現したいことを、一つ一つ調べ、試行錯誤しながらコードを覚えていました。これからはAIにコードを書いてもらい、その使い方や仕組みを理解することで学ぶ、というスタイルに変わっていくと思います。その結果、コードを調べる時間が大幅に減り、知識の得るスピードが加速していくと思います。

この変化は、プログラミングに限った話ではありません。AIが要点をまとめてくれることで、誰でも素早く幅広い知識を身につけられる時代になったのだと思います。

そして、AIによって効率的に得た知識をもとに、さらにもう一歩踏み込んで物事を考えるということが、人に求められていくことだと思います。

焼酎と清酒の関係

ツールができたところで、気になっていた品目ごとの相関を調べてみました。

焼酎と清酒の相関係数は、なんと -0.239 全く相関がありませんでした。焼酎を多く飲む、宮崎、鹿児島では清酒の支出金額が低いという傾向は出ています。しかし、その他の地域ではそのような傾向はみられません。

ワインを買うときには、チーズもついでに買うのではと考えた、ワインとチーズの相関係数は 0.678 で、うっすらとした相関でした。ちなみに、ワインの支出が多い都市は、東京、さいたま、千葉で、チーズは東京、横浜、仙台です。

気になった相関

その他、相関グラフを見ていて気になった品目です。

相関が高かった品目は、妥当な感じですね。

  • 家賃代 x 持ち家率: -0.890
  • 灯油 x ストーブ・温風ヒータ: 0.816

カップ麺と炭酸飲料の支出は、比較的、北の地域が多いようです。カロリーに気をつけましょう。

  • カップ麺 x 炭酸飲料: 0.702

園芸が趣味の人は、自宅に駐車場がある自家用車を持っている人なのでしょうか。

  • 年極・月極駐車場借料 x 園芸用品: -0.710
  • 園芸用品 x 自動車整備費:0.739

謎の相関です。地域性かなにかなのでしょうか。

  • 紅茶 x 交通: 0.787
  • ジャム x シューマイ: 0.757
  • かぼちゃ x キウイフルーツ: 0.739
  • ヨーグルト x せんべい: 0.717

python基本コマンドをまとめた本です。
https://zenn.dev/codelab_zero/books/python_shirankedo_kihon

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