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【AIスライド作成】Gemini・python-pptxなどパワポ生成4ツールを同じ原稿・テンプレで比較!

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はじめに

こんにちは。クラウドエース株式会社 第四開発部の河添です。
近年、生成AIの進化によって、PowerPointスライドの作成も AI に任せられる時代になりました。今では AI でスライドを作る方法が数多くありますが、それぞれ実際に出力されるものは微妙に異なります。
そこで、この記事では同じ原稿・同じテンプレを異なるツールに渡すと出力がどれだけ変わるのかを見比べることで、AI時代における効率的なスライド作成方法について考えていきたいと思います。

早見表

まずは、今回比べる4手法を簡単に紹介します。

  • Gemini Notebook(旧 NotebookLM): 原稿(ソース)を渡すと自動でスライド化してくれる生成AIです。手軽さは随一ですが、社内テンプレなどの指定フォーマットを適用できません。
  • Gemini Canvas: Gemini の Canvas 機能を用いてスライド出力する方法です。
  • Marp: Markdown からスライドを生成するツールです。CSS によりフォーマットをコード化することで再現性があり、テキストなので差分管理・再生成に強いです。CursorやClaude Codeを用いてAIエージェントにライブラリを利用させることでスライドを生成させることができます。
  • python-pptx: .pptx 形式の構造にのっとって編集ができる Python ライブラリです。テンプレを100%継承し、生成後もネイティブ編集ができます。CursorやClaude Codeを用いてAIエージェントにライブラリを利用させることでスライドを生成させることができます。

まず、結論を先に置いておきます(詳細は後述します)。

ケース概要 向いている手法 理由
指定フォーマットがある
/発表直前まで細かく手直ししたい
python-pptx テンプレファイルを継承したスライドを生成できるため
とにかく速くラフを出したい Gemini Notebook
/ Gemini Canvas
原稿を渡すだけで一気に形になるため
差分管理・再生成を重視 Marp テキストで版管理でき、再ビルドで一貫出力できるため

実験条件

見比べを公平にするため、すべてのツールに同じインプットを渡します。そろえるのは「共通の原稿」と「共通のテンプレ」の2つです。それぞれ順に見ていきます。

共通の原稿

下記の原稿を用います。
ページ数やスライドごとの記載内容を記載しています。

## Slide 1: タイトル
- サンプルプレゼンテーション
- サブタイトル:見比べ検証用のサンプル原稿
- 発表者: サンプル太郎

## Slide 2: サンプルの3つのポイント
- ポイント1:サンプルテキストが入ります
- ポイント2:サンプルテキストが入ります
- ポイント3:サンプルテキストが入ります
[FIG: 3要素を矢印で結ぶ概念図(サンプル)]

## Slide 3: サンプル比較表
[TABLE: サンプル比較表]
| 項目 | サンプルA | サンプルB | サンプルC |
|------|-----------|-----------|-----------|
| 特徴 | サンプル特徴 | サンプル特徴 | サンプル特徴 |
| 用途 | サンプル用途 | サンプル用途 | サンプル用途 |

## Slide 4: サンプル詳細
- 項目1:サンプルテキストサンプルテキストサンプルテキスト…
- 項目2:サンプルテキストサンプルテキストサンプルテキスト…
(5行まで詰め込む)
[FIG: 4ステップのフロー図(サンプル)]

## Slide 5: まとめ
- まとめ1〜3:サンプルのまとめ

共通のテンプレ

下記の条件によりAIエージェントに作成させた.pptx 形式ファイルをテンプレとして用います。

  • アスペクト比 16:9
  • 配色: 文字 #2A2A2A / ブランド #2D3E63(ネイビー) / アクセント #00A6A6(ティール) / 薄背景 #EDF1F6
  • フォント: Noto Sans JP
  • タイトルはネイビー背景+左上ロゴバッジ「◆ SAMPLE Inc.」、本文は上部アクセントバー+見出し+本文

実際のテンプレ(.pptx)は、次のようなタイトル用・本文用のひな形になっています。

サンプル株式会社のテンプレ pptx。上がネイビー背景+ロゴバッジのタイトルスライド、下が上部アクセントバー+見出し+箇条書きの本文スライド

各ツールの出力結果

同じ原稿・同じテンプレを4つの手法に渡しました。
各手法とも、スライドを縦につないだ1枚の画像で載せます(長いので折りたたみにしています)。

手法1: Gemini Notebook

※ 2026年7月以降、NotebookLM は Gemini Notebook に名称変更されました。本記事では新名称で表記します。

Gemini Notebook の出力(スライド1〜5)を見る

NotebookLM で生成したサンプルデッキ全5枚を縦につないだ画像

  • メリット: 原稿を渡すだけで一気に形にしてくれる手軽さがあります。
  • デメリット: 見た目の雰囲気は合わせてくれますが、こちらの意図したデザインを指定して出力させることが困難です。スライドが一枚の画像として出力されるため、後からの手直しに弱いです。
  • 特徴: 図や表を自分で生成して差し込んでくれます。ぱっと見の見栄えはよくなりますが、それらを修正・調整することはできません。

手法2: Gemini Canvas

Gemini Canvas の出力(スライド1〜5+出典ページ)を見る

Gemini Canvas で生成したサンプルデッキ全6枚(本文5枚+出典ページ)を縦につないだ画像

  • メリット: 原稿を渡し、チャットで指示するだけで一気に形にしてくれる手軽さがあります。生成後は普通の pptx なので、ネイティブに直接編集でき、手直しが速いです。
  • デメリット: 見た目の雰囲気は合わせてくれますが、こちらの意図したデザインを指定して出力させることが困難です。
  • 特徴: 本文に加えて「Image Sources」(出典)ページが自動で末尾に付きます。個人的には、スライドの手動修正が可能な分、Gemini Notebook より優位な手法だと考えています。

手法3: Marp

AIエージェントにより、サンプルテンプレートを CSS テーマとして出力させて用いています。

Marp の出力(スライド1〜5)を見る

Marp で生成したサンプルデッキ全5枚を縦につないだ画像

  • メリット: CSS化できたテーマに関して、スライドを通しての一貫性が高いです。
    Markdown の表がそのまま整った表になります。テキストなので差分管理・再生成が容易です。
  • デメリット: CSS化する過程で共通テンプレとの微妙なずれが発生しやすいです。スライドが一枚の画像として出力されるため、後からの手直しに弱いです。

手法4: python-pptx

python-pptx の出力(スライド1〜5)を見る

python-pptx で生成したサンプルデッキ全5枚を縦につないだ画像

  • メリット: テンプレ本体(マスター・フォント・ロゴ・配色)を継承できます。生成後は普通の pptx なので、ネイティブに直接編集でき、手直しが速いです。
  • デメリット: 原稿の文字数によってはレイアウト崩れが発生するため、出力後に手動のレイアウト調整が必要なケースが多いです。

結果の比較

同じ原稿・同じテンプレを渡した4手法の傾向を、次の軸で並べました。
凡例は ◎ 得意 / ○ できる / △ 苦手 / ✕ ほぼ不可 としています。

Gemini Notebook Gemini Canvas Marp python-pptx
テンプレ再現
手軽さ(初回の速さ)
差分管理・再現性
後からの手直し

選び方の指針は、目的で分けると分かりやすいです。

  • 発表直前まで細かく直したい、あるいは指定テンプレを厳守したいなら、生成後に直接編集できる python-pptx が向いています。
  • 繰り返し作り直したい、版管理したいなら、Marp が向いています。
  • とりあえず速くラフを出したいなら、Gemini Notebook や Gemini Canvas が向いています(ただし指定テンプレは諦めることになります)。

効率的にスライドを作るための考え方

ここまでの見比べで、同じ原稿・同じテンプレでも、ツールによって出力に違いはありましたが、スライドに載る内容(メッセージや構成)自体はほぼ一定でした。

このことから、どのツールを用いる場合でも共通で利用できるテクニックがあると思います。
それは、スライド作成作業を段階的に分けることです。
具体的には、スライド作成を「情報収集・内容整理・スライド化」の3段階に分けます。

  • Phase 1(情報収集): 調査結果や出典、要点を調査メモとしてテキストで保存します。次の工程でそのまま読み込めます。
  • Phase 2(内容整理): スライドに載せる内容を、原稿として Markdown で確定させます。これが各ツールへ渡す共通のインプットになります。
  • Phase 3(スライド化): 確定した原稿を、pptx や HTML、画像として出力します。

ポイントは、各フェーズの成果物をテキスト(Markdown)ファイルとして残しておくことです。
例えばスライド化のための原稿をテキストで持っておくと、次のようなメリットがあります。

  • 作り直しや見比べがしやすいです。同じ原稿を、何度でも複数のツールに渡し直せます。
  • 差分管理ができます。Markdown なので Git で版管理でき、修正・作り直し・再生成が効きます。

反対に、いきなり見た目から作り始めると、原稿が各ツールの中に閉じ込められてしまいます。


まとめ

この記事では、同じ原稿・同じテンプレを Gemini Notebook・Gemini Canvas・Marp・python-pptx の4つに渡して、出力がどれだけ変わるかを見比べました。

見比べてみて分かった、効率的なスライド作成のコツは次の2点です。

  • 目的に合わせてスライド化ツールを選ぶこと。同じ原稿でも出力は大きく変わるので、手直しの頻度や用途で持ち替えるのがよいと考えています。
  • テキストで原稿を先に固めておくこと。各工程の成果物をテキストで残しておくと、見比べや差分管理、部分的なやり直しがしやすくなります。

そして、AI にすべてを任せきらないことも大切だと思います。
この記事が、AI を活用したスライド作成の一助になれば幸いです。

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