2023年8月7日週のGoogle Cloudの主なリリースに関するニュース
クラウドエースの北野です。
8月7-8月13日までのGoogle Cloudの主なリリースに関して紹介します。
Cloud Spanner
- データベースの削除保護ポリシー機能の提供 (GA)
運用のオペレーションミスによるデータベースの削除を防ぐ機能となっています。本番環境を運用するときには有効にしておくことをお勧めします。
BigQuery
- 高カーディナリティ結合に関するクエリパフォーマンスインサイトの機能提供(GA)
- ユーザー定義関数を用いた BigQuery データの Protocol Buffer (Protobuf) カラムとしてのエクスポート機能の提供 (GA)
高カーディナリティ結合に関するクエリパフォーマンスインサイトは、 join 句のクエリに対して、入力行に対する出力行の比率を確認するものとなっています。
もし、出力行の比率が高いようならば、 cross joinを避けるや GROUP BY 句を使ったクエリに書き換えるなどして対処してみてください。
Protobuf カラムでのエクスポートは、複数のカラムを Protocol Buffer カラムに出力するもので、出力にユーザー定義関数を使います。
Protobuf カラムには以下の特徴があり、以下の特徴があります。
- オブジェクト型の安全性
- 高いデータの圧縮性能と転送速度
- 複数のカラムから1つのオブジェクトを作成する際の少ないオーバーヘッド
Compute Engine
- Cloud Monitoring でのゾーンリソース予約の消費監視機能の提供 (GA)
- Local SSD リカバリのタイムアウト機能の提供 (GA)
- リージョナルマネージドインスタンスグループ (MIG) 内のVMのターゲット分配形態に 任意の単一ゾーン の提供 (GA)
ゾーンリソース予約の消費監視機能は、 Cloud Monitoringで以下を提供しています。
- ダッシュボード上でのゾーンリソース予約の消費状況の表示
- 消費状況のアラート通知機能
Local SSD リカバリのタイムアウトは、ホストが停止の障害が発生し再起動時にアタッチしたディスクのデータを復旧する時間を調整する機能となっています。
1-168時間の間で設定可能で、設定時間内にデータ復旧ができないと、新しいディスクがアタッチされます。
リージョナルMIGのVMのターゲット分配形態の任意の単一ゾーンは、1つのゾーン内にすべての GCE インスタンスがデプロイされます。
ゾーン間の通信がないため、低レイテンシを必要とするシステムに活用してください。GCE インスタンスを物理的に近い位置に配置するコンパクトプレースメントポリシーと併わせて活用すると、より高い効果を得られます。
ただし、単一のゾーンにしかインスタンスが作成されないため、ゾーンでの障害に弱くなり可用性が下るので注意ください。
Google Kubernetes Engine
- GKE バージョン 1.24以降のパブリッククラスタは、最終的にプライベートコントロールプレーン通信に Private Service Connect を使用するようになる (GA)
Cloud DNS
- DNS ルーティングポリシーのヘルスチェック対象に内部アプリケーションロードバランサを選択できる機能の提供 (GA)
Cloud Deploy
- デプロイ前後で実行するカスタムアクションを実行する deploy hooks の機能提供 (Preview)
アプリケーションのデプロイの前後でタスクを実施する必要がある場合、このフック機能で実行できます。フック機能の実行は Cloud Deployの実行環境または、デプロイするGKE上で実行が可能となっています。
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