GitHub Copilot CLIまとめ(2026/4/21更新: v1.0.32まで反映)
GitHub Copilot CLI 完全ガイド── ターミナルに住みつくコーディングエージェント
2025 年 9 月にパブリックプレビューとして登場した GitHub Copilot CLI が、2026 年 2 月 25 日に GA(一般提供)になりました。ターミナルでチャットするだけのツールかと思いきや、ファイル編集・テスト実行・プランニング・メモリ・MCP 連携まで備えた、かなり本格的なコーディングエージェントに育っています。
正直なところ、最初は「Claude Code の対抗馬かな」くらいの印象だったんですが、実際に触ってみると GitHub との統合の深さや、カスタムエージェント・スキルの仕組みがよくできていて、日常の開発フローにけっこう馴染みます。
この記事では、2026 年 3 月 12 日時点の公式ドキュメントとリリースノートをもとに、Copilot CLI の全体像を整理しています。
そもそも GitHub Copilot CLI とは
GitHub Copilot CLI は、ターミナル上で動く AI コーディングエージェントです。GitHub の Copilot coding agent(GitHub.com 上で PR を自動で作ってくれるエージェント)と同じエージェント基盤で動いています。
VS Code や JetBrains のエディタ拡張ではなく、ターミナルそのものが作業場所になります。自然言語で指示を出すと、コードの編集・シェルコマンドの実行・テスト・レビューまでやってくれます。実行前にプレビューが出るので、意図しない操作は承認しなければ動きません。
GitHub の Issue や PR にアクセスする機能もビルトインの MCP サーバー経由で最初から使えるので、「Issue #42 の内容を読んで実装して」みたいな指示も通ります。
ちなみに、以前 GitHub CLI(gh コマンド)の拡張機能として提供されていた gh copilot とは別物です。Copilot CLI は copilot という独立したコマンドで起動します。
対応プランと料金
公式プロダクトページでは「Copilot Free、Pro、Pro+、Business、Enterprise のすべてのプランで利用可能」と明記されています。Microsoft の開発者ブログでも「GitHub Copilot Free でも使える」と書かれています。
ただし、GA リリースのブログ記事(2026/2/25)の Getting Started セクションには「Copilot Pro, Pro+, Business, Enterprise」と書かれていて、Free の記載がありません。2 日後の編集注で「all Copilot subscribers」に訂正されました。このあたり情報が入り乱れていたので、改めて整理しておきます。
プロンプトを 1 回送信するたびにプレミアムリクエストを 1 消費します。各プランの月間枠はこんな感じです。
| プラン | 月額 | プレミアムリクエスト/月 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 50 回 |
| Pro | $10 | 300 回 |
| Pro+ | $39 | 1,500 回 |
| Business | $19/ユーザー | 300 回/ユーザー |
| Enterprise | $39/ユーザー | 1,000 回/ユーザー |
で、ここが地味に大事なんですが、GPT-5 mini と GPT-4.1 は有料プランであればプレミアムリクエストを消費しません。ちょっとした質問や軽い作業にはこれらのモデルを使うと枠の節約になります。
インストール
OS ごとに複数の方法が用意されています。Windows では PowerShell v6 以上が必要です。
curl -fsSL https://gh.io/copilot-install | bash
brew install copilot-cli
winget install GitHub.Copilot
npm install -g @github/copilot
Homebrew、WinGet、インストールスクリプトでインストールした場合は自動アップデートされます。npm の場合は npm install -g @github/copilot@latest で手動更新するか、CLI 内で /update コマンドを使います。
プレリリース版(最新機能をいち早く試したい場合)もあります。
brew install copilot-cli@prerelease
winget install GitHub.Copilot.Prerelease
npm install -g @github/copilot@prerelease
GitHub Codespaces にはデフォルトで含まれていて、Dev Container Feature としても使えます。スタンドアロンの実行ファイルも GitHub リリースページからダウンロードできます。
認証と初期セットアップ
# 起動
copilot
# 初回はログインを求められるので、表示される指示に従ってブラウザ認証
/login
PAT(Personal Access Token)で認証する場合は、GH_TOKEN または GITHUB_TOKEN 環境変数にトークンをセットします。トークンには「Copilot Requests」パーミッションが必要です。優先順位は GH_TOKEN → GITHUB_TOKEN の順です。
CI/CD パイプラインから使う場合は GITHUB_ASKPASS 環境変数にトークンを返す実行ファイルを指定します。クレデンシャルマネージャーやパイプラインとの統合に便利です。
プロジェクトの初期化(/init)
認証が終わったら、プロジェクトのルートで /init を実行します。リポジトリの内容を分析して .github/copilot-instructions.md を生成してくれます。コーディング規約やプロジェクト固有のルールが自動的に書き出されるので、以降のセッションで Copilot がプロジェクトの文脈を理解しやすくなります。
> /init
# → リポジトリをスキャンして copilot-instructions.md を生成
使えるモデル
デフォルトモデルは Claude Sonnet 4.5 です。/model コマンドで切り替えられます。
2026 年 3 月 12 日時点で選べるモデル(有料プラン):
| モデル | 提供元 | 備考 |
|---|---|---|
| Claude Sonnet 4.5 | Anthropic | デフォルト |
| Claude Opus 4.6 | Anthropic | 最上位モデル。コンテキスト 192K |
| Claude Sonnet 4.6 | Anthropic | |
| Claude Haiku 4.5 | Anthropic | 軽量タスク向け |
| GPT-5.4 | OpenAI | 3/5 に GA。コンテキスト最大 400K。要管理者ポリシー有効化 |
| GPT-5.4-mini | OpenAI | GPT-5.4 の軽量版(v1.0.7 で追加) |
| GPT-5.3-Codex | OpenAI | エージェント向けに最適化 |
| GPT-5 | OpenAI | |
| GPT-5 mini | OpenAI | プレミアムリクエスト非消費(有料プラン) |
| GPT-4.1 | OpenAI | プレミアムリクエスト非消費(有料プラン) |
| Gemini 3 Pro |
GPT-5.4 は 2026 年 3 月 5 日に GA になったばかりの最新モデルです。マルチステップのエージェント的なタスクに強く、コンテキストウィンドウは最大 400K トークン。Business / Enterprise プランでは管理者がポリシーで GPT-5.4 を有効にする必要があります。
セッション途中で /model を実行すればいつでも切り替えられます。拡張思考モデルでは Ctrl+T で推論プロセスの表示・非表示を切り替えられます。
3 つのモード
Copilot CLI には Shift+Tab で切り替える 3 つの動作モードがあります。
通常モード(デフォルト)
1 つ指示を出すと、Copilot がツール実行(ファイル編集・シェルコマンドなど)のたびに「実行していいですか?」と確認してきます。安全で確実ですが、承認操作が多くなります。確認が面倒なときは --allow-all や --yolo フラグで全許可できます(後述)。
Plan モード
実装に入る前に、まず計画を立てるモードです。Copilot が ask_user ツールを使って「何を変更する必要がありますか」「スコープはここまでで合っていますか」といった質問を投げかけてきて、計画が固まったら実装に移ります。
大きめの機能追加やリファクタリングのときに便利です。計画は専用のパネルに表示されるので、あとから見返すこともできます。
Autopilot モード
タスクが完了するまで、Copilot が自律的に動き続けます。ツール実行の承認も不要で、テストの実行 → 失敗の修正 → 再実行、というループを自動で回してくれます。信頼できるタスクならこちらが速いです。
スラッシュコマンド一覧
/ を入力すると候補が出ます。Tab キーで補完もできます。スラッシュコマンド自体はプレミアムリクエストを消費しません(AI モデルを呼ばない直接的な操作のため)。
セッション管理
| コマンド | やること |
|---|---|
/clear |
現在のセッションを完全に破棄してリセットする(MCP サーバーは引き継がれる) |
/new |
新しい会話を開始する(古いセッションはバックグラウンドに残り --resume で戻れる) |
/compact |
コンテキストを手動で圧縮する(トークン枠を空ける) |
/session |
現在のセッション情報(経過時間、変更ファイルなど)を表示する |
/session rename |
セッション名を変更する(引数なしで会話履歴から自動命名) |
/usage |
トークン使用量やリクエスト数を確認する |
/context |
コンテキストウィンドウの詳細な使用内訳を表示する(スキル・ファイル参照などの内訳) |
/share |
セッション全体を Markdown ファイルとして保存する。/share-gist で Gist として公開も可能 |
/history |
過去のセッション履歴を表示する |
/resume |
前回のセッションや、クラウド側の coding agent セッションを再開する |
exit / quit
|
CLI を終了する |
コード変更の確認と取り消し
| コマンド | やること |
|---|---|
/diff |
セッション中の全変更をシンタックスハイライト付き diff で表示。行ごとにコメントを付けてフィードバックとして送ることもできる |
/review |
ステージング済み・未ステージングのコード変更をレビューする。コミット前のサニティチェックに使える |
/rewind |
タイムラインピッカーを開いて、会話履歴の任意の時点までファイル変更を巻き戻す |
Esc → Esc
|
入力欄にテキストがあればクリア。空なら /rewind と同じタイムラインピッカーが開く |
/rewind(Esc-Esc)のタイムラインピッカーは v1.0.14 で追加された機能です。以前は直前のスナップショットに 1 つ戻すだけでしたが、今は会話の各ターンが一覧表示されて、戻りたい時点を選べます。Autopilot で大量の変更を走らせた後に「ここまでは OK だけどここからは戻したい」という場面で非常に便利です。
コンテキスト・ファイルアクセス
| コマンド | やること |
|---|---|
/add-dir <path> |
指定ディレクトリへの読み書きアクセスを許可する |
/list-dirs |
アクセス許可済みのディレクトリ一覧を表示する |
/list-files |
現在のディレクトリ内のファイル一覧を表示する |
/cwd <path> |
作業ディレクトリを変更する |
モデル・設定
| コマンド | やること |
|---|---|
/model |
使用する AI モデルを切り替える |
/fleet |
タスクを複数のサブエージェントに分割して並列実行する |
/theme |
テーマを変更する(GitHub Dark、GitHub Light、色覚対応など) |
/experimental |
Experimental 機能を有効化する |
/instructions |
カスタムインストラクションファイルを選択・確認する |
/terminal-setup |
シェル統合のセットアップを行う |
/changelog |
最新のアップデート情報を確認する |
開発ワークフロー
| コマンド | やること |
|---|---|
/init |
プロジェクトに合わせた Copilot instructions を生成する |
/review |
コード変更のレビューを実行する |
/plan |
実装計画を立てる |
/research <トピック> |
専用リサーチエージェントが起動し、コードベース・GitHub・Web を横断調査して引用付き Markdown レポートを生成する |
/skills / /skills list
|
スキルの有効・無効の切り替え、一覧表示 |
/agents |
カスタムエージェントの一覧と管理 |
MCP・プラグイン
| コマンド | やること |
|---|---|
/mcp |
MCP サーバーの設定・管理 |
/plugin install owner/repo |
GitHub リポジトリからプラグインをインストールする |
/lsp |
LSP サーバーの状態を確認する |
その他
| コマンド | やること |
|---|---|
/login |
GitHub アカウントで認証する |
/feedback |
フィードバックを送信する |
/help |
ヘルプを表示する |
/update |
CLI を最新版に更新する(更新後は自動で再起動される) |
/restart |
セッションを保持したまま CLI を再起動する |
/version |
セッション内からバージョン確認とアップデートチェック |
/extensions |
CLI 拡張の表示・有効化・無効化 |
/allow-all |
全ツール自動承認の on / off / show(/yolo でも可) |
開発ワークフロー(追加)
| コマンド | やること |
|---|---|
/pr |
PR の作成・確認・CI 失敗の自動修正・レビュー対応・コンフリクト解消 |
/rewind |
タイムラインピッカーを開いて任意の時点に巻き戻す |
/delegate |
タスクを非同期で Copilot coding agent に委譲(ブランチ作成 + PR 自動オープン) |
/fleet ── タスクを分割して並列実行
/fleet は Copilot CLI の中でも特に強力な機能です。複雑なタスクを複数のサブエージェントに分割して並列実行します。メインの Copilot エージェントがオーケストレーターとなり、サブタスク間の依存関係を管理しながら、独立した部分を同時に走らせる仕組みです。
順番に 1 つずつ処理すると 20 分かかるようなタスクが、並列化できる部分が多ければ数分で終わります。
基本的な使い方
2 つのパターンがあります。
パターン 1: Plan モード → /fleet(推奨)
1. Shift+Tab で Plan モードに切り替え
2. 実装したい内容をプロンプトで伝える
3. Copilot と対話して実装計画を詰める
4. 計画が完成したら選択肢が出る:
- "Accept plan and build on autopilot + /fleet" ← そのまま並列実行開始
- "Exit plan mode and I will prompt myself" ← 自分でプロンプトを書く
後者を選んだ場合は、メインプロンプトに戻ってから /fleet implement the plan と入力します。
パターン 2: 直接 /fleet を使う
Plan モードを経由せずに、直接 /fleet にプロンプトを渡すこともできます。
> /fleet src/services/ 配下の全サービスにユニットテストを追加して
> /fleet Issue #42, #43, #45 を解決して
内部の動き
ユーザー
↓ /fleet プロンプト
メインエージェント(オーケストレーター)
├── タスクを分析して並列化できる部分を特定
├── 依存関係を判定
└── サブエージェントを起動
├── サブエージェント A → タスク 1(例: user-service のテスト)
├── サブエージェント B → タスク 2(例: order-service のテスト)
└── サブエージェント C → タスク 3(例: payment-service のテスト)
↓
メインエージェントが結果を検証・統合
サブエージェントはデフォルトで低コストモデルを使います。プロンプト内で「この部分は Claude Sonnet 4.6 を使って」のように特定部分だけモデルを指定することもできます。
サブエージェントの管理
/tasks コマンドで、現在のセッションのバックグラウンドタスク(サブエージェント含む)を一覧表示できます。
| キー | 操作 |
|---|---|
Enter |
タスクの詳細を表示。完了していればサマリーが見える |
k |
プロセスを停止(kill) |
r |
完了済み・停止済みのタスクをリストから削除 |
Esc |
タスクリストを閉じて戻る |
v1.0.8 で 2 分以上アイドル状態のサブエージェントが /tasks から自動で非表示になり、v1.0.9 ではサブエージェントに math-helper-0 のような人間に読みやすい ID が付くようになっています。
カスタムエージェントとの連携
.agent.md でカスタムエージェントを定義してある場合、サブエージェントがタスクの内容に応じて適切なカスタムエージェントを自動で選んで使うことがあります。たとえば「テスト用エージェント」と「ドキュメント用エージェント」を定義しておくと、テスト追加のサブタスクにはテスト用、README 更新にはドキュメント用が割り当てられます。
向いているタスク・向かないタスク
並列化しやすい(/fleet 向き):
- 複数ファイルへのユニットテスト追加
- 複数の GitHub Issue の同時解決
- 複数サービスへの同じパターン適用(ログ追加、エラーハンドリング統一など)
- 依存ライブラリのアップグレード
- OSS リポジトリのメンテナンスタスク一括処理
逐次処理が必要(/fleet に向かない):
- 各ステップの結果が次の入力になる連続処理
- 同じファイルを複数のサブエージェントが同時に編集するケース
- 1 つの判断で全体の方針が変わる意思決定フロー
プレミアムリクエストの消費に注意
/fleet は通常より多くのプレミアムリクエストを消費します。各サブエージェントが独立して LLM とやりとりするので、単一エージェントで処理するよりもリクエスト数が増えます。消費量はモデルごとの乗数(multiplier)で決まるので、/model で現在のモデルと乗数を確認してから使うのがよいです。
実践ワークフロー例
copilot
# 1. Plan モードで設計(Shift+Tab)
> ユーザー認証機能を追加したい。
> - JWT ベースの認証ミドルウェア
> - ログイン / ログアウト API
> - ユーザーモデルの追加
> - 各エンドポイントのテスト
> - README の更新
# 2. Copilot と計画を詰めて合意
# 3. "Accept plan and build on autopilot + /fleet" を選択
# 4. サブエージェントが並列で動き始める
# 5. /tasks で進捗を確認しながら待つ
/research ── 深掘りリサーチエージェント
個人的に /research はかなり使えると思っている機能です。通常のチャットが「すぐ答える」ことに最適化されているのに対して、/research は「じっくり調べて、引用付きのレポートにまとめる」ことに特化しています。
> /research Next.js の App Router と Pages Router の移行パターン
実行すると、専用のリサーチエージェントが起動して以下のことを自動でやってくれます。
- ローカルのコードベースを
grep、glob、viewで調査 - GitHub 上の関連リポジトリ(公開リポ + アクセスできるプライベートリポ)を検索
- Web を検索して最新情報を収集
- 結果を引用付きの Markdown レポートとしてまとめる
レポートは CLI 内で Ctrl+Y を押すと確認できます。/share コマンドでファイルとして保存したり、GitHub Gist として公開することもできます。
いくつか知っておくと便利な特性があります。
-
使用モデルが固定:
/modelで選んだモデルとは関係なく、リサーチエージェントは専用のモデルを使います。変更できません - 質問への応答なし: エージェントは確認質問を一切せず、合理的な仮定を置いて進めます。仮定は「Confidence Assessment」セクションに記載されます
- クエリタイプの自動判定: 手順の質問(→ ステップバイステップガイド)、概念の質問(→ 解説レポート)、技術的な深掘り(→ コード付きレポート)を自動で判別してフォーマットを変えます
-
セッションをまたいでの参照: 同一セッション内なら
Ctrl+Yで最新レポートを確認できますが、新しいセッションでは CLI 上からは参照できません。ファイルとしては~/.copilot/session-state/<SESSION-ID>/research/に残っています
通常のチャットとの使い分けをまとめるとこうなります。
| 観点 | 通常のチャット | /research |
|---|---|---|
| 速度 | 速い | 遅い(数分かかることもある) |
| 出力形式 | チャット形式 | 引用付き Markdown レポート |
| 情報源 | ローカルコード中心 | ローカル + GitHub + Web |
| 保存 | セッション内 | ファイル or Gist として永続化 |
| 用途 | ちょっとした質問、コード生成 | API 調査、ライブラリ比較、アーキテクチャ調査 |
コミュニティスキルの活用 ── Excel / PowerPoint / ブレスト etc.
スキルの仕組みを活かして、コーディング以外のタスクにも Copilot CLI を使うコミュニティが出てきています。
Sentry01/copilot-cli-skills
特に実用的なのが Sentry01/copilot-cli-skills リポジトリです。以下のようなスキルがまとまっています。
| スキル | やること |
|---|---|
| pptx | PowerPoint の作成・編集・分析・改善。python-pptx を使ったヘルパースクリプト付き |
| xlsx | Excel ファイルの読み書き・分析。openpyxl ベース。数式・グラフ・ダッシュボードレイアウト対応 |
| brainstorm | 対話的なブレインストーミング。要件の深掘り → 提案 → 段階的なバリデーション |
| frontend | アクセシビリティ重視の React / Vue / Svelte コンポーネント生成 |
| planning | 実装計画の作成。ファイルパス、テスト戦略、コミット単位まで落とし込む |
| writing-skills | 新しいスキルを TDD 的に作成・テストするためのメタスキル |
インストールは ~/.copilot/skills/ にフォルダごとコピーするだけです。たとえば pptx スキルを入れると、「この Markdown の内容をスライドにして」と言えば python-pptx のスクリプトを生成・実行して .pptx ファイルを作ってくれます。
# リポジトリをクローンしてスキルをコピー
git clone https://github.com/Sentry01/copilot-cli-skills
cp -r copilot-cli-skills/skills/pptx ~/.copilot/skills/
cp -r copilot-cli-skills/skills/xlsx ~/.copilot/skills/
スキルの構造は SKILL.md(手順書)+ scripts/(Python スクリプト)+ references/(参考ドキュメント)というパターンです。必要なライブラリ(python-pptx、openpyxl など)はエージェントが自動で pip install してくれます。
awesome-copilot リポジトリ
GitHub 公式の github/awesome-copilot リポジトリには、コミュニティが作ったスキル・エージェント・インストラクション・フック・ワークフローが集約されています。Copilot CLI のデフォルトプラグインマーケットプレイスにも含まれているので、/plugin から直接探せます。
シェルコマンドの実行
! プレフィックスで直接シェルコマンドを実行できます。Copilot は $SHELL 環境変数を参照するので、普段使っているシェルがそのまま使われます。
> !git status
> !docker ps
> !python -m pytest tests/
!git のあとに上矢印キーを押すと、過去に実行した git コマンドだけがフィルタされて表示されます。「前に打った docker のコマンドなんだっけ」というときに !docker + 上矢印で探せるので、普通のシェルヒストリーより便利です。
ファイル参照(@メンション)と web_fetch
ファイル参照
@ に続けてファイル名やディレクトリ名を書くと、そのファイルの内容がコンテキストに読み込まれます。
> @src/main.py のエラーハンドリングをレビューして
> @src/ ディレクトリ全体のテストカバレッジを確認して
画像ファイルも指定できます。スクリーンショットを渡して UI の修正を依頼する、といった使い方も可能です。
web_fetch ツール
2026 年 1 月のアップデートで web_fetch ツールが追加されました。URL を指定すると、その Web ページの内容を Markdown として取得してコンテキストに読み込みます。
URL へのアクセスは ~/.copilot/config の allowed_urls と denied_urls で制御できます。このルールは curl や wget などのシェルコマンドにも適用されます。
キーボードショートカット
ターミナルで作業するなら、キーボードショートカットを覚えておくとかなり効率が上がります。
| キー | やること |
|---|---|
Shift+Tab |
モード切り替え(通常 → Plan → Autopilot → 通常...) |
Ctrl+T |
拡張思考モデルの推論プロセス表示を切り替え |
Esc → Esc
|
ファイル変更を前のスナップショットまで巻き戻し |
Ctrl+X → Ctrl+E
|
外部エディタを起動して長いプロンプトを編集する |
Ctrl+Z |
CLI をサスペンド(バックグラウンドに退避)。fg で復帰 |
Ctrl+A / Ctrl+E
|
行頭 / 行末に移動 |
Ctrl+W |
カーソル前の単語を削除 |
Ctrl+U / Ctrl+K
|
カーソルの前 / 後をすべて削除 |
Alt+← / Alt+→
|
単語単位で移動 |
? |
クイックヘルプのオーバーレイを表示 |
Page Up / Page Down
|
スクロール(Alt-screen mode 時) |
ビルトインエージェント
Copilot CLI には、タスクの内容に応じて自動で委譲されるビルトインのサブエージェントがあります。複数のエージェントが並列で動くこともあります。
- Explore: コードベースの分析に特化。質問してもメインのコンテキストを汚さないので、「ちょっとこのファイルの中身を確認したい」というときに重宝する
- Task: テストやビルドなどのコマンド実行を担当
- Code Review: コード変更の品質レビュー
- Plan: 実装計画の立案
これらは明示的に呼び出す必要はなく、プロンプトの内容から Copilot が自動で判断して委譲します。
バックグラウンド委譲
プロンプトの先頭に & を付けると、GitHub.com 上の Copilot coding agent にタスクを委譲できます。クラウド側で作業が進むので、ターミナルを別の作業に使えます。
> & Issue #42 の機能を実装して PR を作って
/resume でクラウド側のセッションとローカルのセッションを行き来できます。ローカルで計画を立てて、実装はクラウドに任せて、結果を VS Code で確認して微調整する、みたいなフローが可能です。
カスタムエージェント
特定のタスクに特化したエージェントを自分で作れます。カスタムエージェントはサブエージェントとして独立したコンテキストウィンドウで動くので、メインの会話を圧迫しません。大きなタスクの一部をカスタムエージェントにオフロードして、メインエージェントは全体の計画と調整に集中する、という役割分担ができます。
作り方
2 つの方法があります。
方法 1: 対話式ウィザードで作る
> /agents
# → "Create a new agent" を選択
# → 名前、説明、専門領域を入力すると Copilot がプロファイルを生成してくれる
# → 生成されたプロファイルの確認・編集 → Continue で完了
方法 2: .agent.md ファイルを直接書く
YAML フロントマターで名前・説明・トリガーワード・使用可能なツールを定義し、Markdown 本文にエージェントへの指示を書きます。プロンプトは最大 30,000 文字まで指定できます。
配置場所
| レベル | パス |
|---|---|
| ユーザーレベル(全プロジェクト共通) | ~/.copilot/agents/ |
| リポジトリレベル(特定プロジェクト用) | .github/agents/ |
設定はユーザー → リポジトリの順に読み込まれ、同名のファイルがあればリポジトリレベルが優先されます。
AGENTS.md との関係
リポジトリのルートに AGENTS.md や CLAUDE.md を置くと、Copilot CLI はこれらも自動で読み込みます(JetBrains の 3/11 アップデートで対応が明示されました)。既存の Claude Code 向け設定がそのまま使い回せるケースがあります。
使い方
> セキュリティ監査エージェントで src/app/ をチェックして
> seccheck src/app/validator.go
コマンドラインオプションで直接指定もできます:
copilot --agent security-auditor --prompt "Check /src/app/validator.go"
Agent Skills(エージェントスキル)
スキルは「特定のタスクを実行するときに Copilot が参照する手順書」です。Markdown で書かれたインストラクションとスクリプトのセットで、タスクに関連性があると判断されると自動でコンテキストに読み込まれます。
カスタムエージェントが「誰に任せるか」を定義するのに対して、スキルは「どうやるか」を定義します。
スキルは Copilot CLI だけでなく、VS Code のエージェントモードや GitHub.com の Copilot coding agent でも使えるオープンスタンダードです。一度書けば複数の環境で再利用できるのが強みです。
配置場所
| レベル | パス |
|---|---|
| リポジトリレベル |
.github/skills/ or .claude/skills/
|
| ユーザーレベル(全プロジェクト共通) |
~/.copilot/skills/ or ~/.claude/skills/
|
ここがおもしろいところで、.claude/skills/ も読み込まれます。Claude Code と Copilot CLI でスキルが共有できるようになっています。
コミュニティが共有しているスキルは github/awesome-copilot リポジトリや anthropics/skills リポジトリにまとまっています。
カスタムエージェントとの違い
| 観点 | カスタムエージェント | Agent Skills |
|---|---|---|
| 定義するもの | 「誰が」「何の専門家として動くか」 | 「どのタスクを」「どう実行するか」 |
| 実行方式 | サブエージェントとして独立したコンテキストで動く | メインエージェントのコンテキストに読み込まれる |
| ファイル形式 | .agent.md |
SKILL.md |
| 共有範囲 | Copilot CLI、VS Code、GitHub.com | Copilot CLI、VS Code、Copilot coding agent |
Copilot Memory(メモリ)
Copilot Memory は、リポジトリ単位でコーディング規約やアーキテクチャパターンを記憶する機能です。2026 年 3 月 4 日から Pro / Pro+ ユーザーにはデフォルトで有効になっています(Public Preview)。
メモリはリポジトリ単位でスコープされていて、使用前に現在のコードベースと照合されるので、古い情報が使われることはありません。28 日で自動的に期限切れになります。
で、けっこう大事なのが、Copilot coding agent・Code Review・CLI の間でメモリが共有されることです。たとえば coding agent が PR を作る過程で学習した「このプロジェクトでは React Testing Library を使ってテストを書く」というパターンが、CLI のセッションでもそのまま活きます。
MCP(Model Context Protocol)連携
Copilot CLI には GitHub の MCP サーバーがビルトインで入っています。追加設定なしで Issue の検索・作成、PR の作成・レビュー、リポジトリのファイル検索、Copilot Spaces が使えます。
カスタム MCP サーバーの追加
~/.copilot/mcp-config.json にサーバー定義を書きます。v1.0.3 から .devcontainer/devcontainer.json 内の MCP サーバー設定も読み込まれるようになりました。
ビルトイン MCP サーバーを無効にしたい場合:
copilot --disable-builtin-mcps
copilot --disable-mcp-server github
つづき
Hooks(フック)
エージェントのライフサイクルの特定タイミングで外部コマンドを実行できます。
| フック | タイミング | 用途 |
|---|---|---|
sessionStart |
セッション開始時 | 初期プロンプトの自動実行。additionalContext で会話にコンテキスト注入 |
sessionEnd |
セッション終了時 | クリーンアップ処理 |
preToolUse |
ツール実行の前 | 実行を拒否(deny)できる。ポリシー強制など |
postToolUse |
ツール実行の後 | 結果のカスタム後処理 |
preCompact |
コンテキスト圧縮の前 | 圧縮前にメモを保存するなど |
userPromptSubmitted |
ユーザーがプロンプトを送信した直後 | 前処理やロギング |
subagentStart |
サブエージェントが起動したとき | サブエージェントのプロンプトに追加コンテキストを注入 |
agentStop |
メインエージェントが停止したとき | 終了時の通知やクリーンアップ |
subagentStop |
サブエージェントが停止したとき | サブエージェント終了時の処理 |
errorOccurred |
エラー発生時 | Slack 通知などの自動通知 |
.github/hooks/*.json に配置します。ユーザーレベルのグローバルフックは ~/.copilot/hooks/ に置けます。v1.0.2 から command フィールドが bash/powershell のクロスプラットフォームエイリアスとして使えるようになりました。Claude Code のネスト構造(matcher / hooks)も対応しています(v1.0.9)。
設定ファイルの全体像
| ファイル | 場所 | 用途 |
|---|---|---|
~/.copilot/config |
ユーザーホーム | グローバル設定 |
~/.copilot/mcp-config.json |
ユーザーホーム | MCP サーバー設定 |
~/.copilot/lsp-config.json |
ユーザーホーム | LSP サーバー設定 |
~/.copilot/agents/*.agent.md |
ユーザーホーム | カスタムエージェント |
~/.copilot/skills/*/SKILL.md |
ユーザーホーム | スキル |
~/.copilot/hooks/*.json |
ユーザーホーム | グローバルフック(全リポジトリ共通) |
~/.copilot/instructions/*.instructions.md |
ユーザーホーム | ユーザーレベルのインストラクション |
~/.agents/skills/*/SKILL.md |
ユーザーホーム | スキル(VS Code GHCP4A と共有) |
.github/copilot/settings.json |
リポジトリ | リポジトリ設定 |
.github/copilot/settings.local.json |
リポジトリ | リポジトリ設定の個人オーバーライド(.gitignore 推奨) |
.github/copilot-instructions.md |
リポジトリ | カスタムインストラクション(/init で生成) |
.github/instructions/**/*.instructions.md |
リポジトリ | ファイルパターン別インストラクション(applyTo グロブ対応) |
AGENTS.md / CLAUDE.md / GEMINI.md
|
リポジトリルート | エージェント指示ファイル |
.github/agents/*.agent.md |
リポジトリ | カスタムエージェント |
.github/skills/*/SKILL.md |
リポジトリ | スキル |
.claude/skills/*/SKILL.md |
リポジトリ | スキル(Claude Code と共有) |
.claude/settings.json |
リポジトリ | Claude Code 設定(Copilot CLI でも読み込み) |
.github/hooks/*.json |
リポジトリ | フック設定 |
.devcontainer/devcontainer.json |
リポジトリ | Dev Container 設定(MCP 定義含む) |
.mcp.json |
リポジトリ | MCP サーバー定義 |
設定はユーザー → リポジトリ → ローカルの順に読み込まれ、より具体的なスコープが優先されます。
パーミッション制御
copilot --allow-all # 全ツール許可
copilot --yolo # 同上
copilot --allow-tool='shell(git:*)' # git コマンドのみ許可
copilot --deny-tool='shell(git push)' # git push を拒否
deny は常に allow より優先されます。shell(git:*) の :* は「git + スペース」にマッチするので gitea にはマッチしません。
環境変数
v1.0.3 でドキュメントに追加されたものを含め、主要な環境変数です。
| 環境変数 | 用途 |
|---|---|
GH_TOKEN / GITHUB_TOKEN
|
認証トークン(GH_TOKEN が優先) |
GH_HOST |
GitHub Enterprise Server のホスト指定 |
HTTP_PROXY / HTTPS_PROXY
|
プロキシ設定 |
NO_PROXY |
プロキシ除外リスト |
NO_COLOR |
カラー出力を無効化 |
GITHUB_ASKPASS |
CI/CD 用のトークン取得実行ファイル |
セッション管理と auto-compaction
トークンの 95% に達すると自動でコンテキストが圧縮されます。これのおかげで長時間の作業でもセッションが途中で使えなくなることがありません。公式では「infinite sessions」と呼んでいます。
ステータスバーにコンテキストウィンドウの使用率が表示されます(v1.0.2 で、累計ではなく直近のリクエストのトークン数を表示するよう修正されました)。
コマンドラインフラグ
よく使うフラグです。
# 特定のプロンプトで起動(非対話モード。スクリプトやパイプラインから使う)
copilot -p "src/main.py のバグを修正して"
# モデルを指定して起動
copilot --model gpt-5-mini
# エージェントを指定して起動
copilot --agent security-auditor
# 前回のセッションを継続
copilot --continue
# 特定のセッションを再開(セッション ID またはタスク ID を指定可能)
copilot --resume
copilot --resume <session-id>
copilot --resume <task-id>
# Experimental 機能を有効にして起動
copilot --experimental
# 全ツールを許可
copilot --allow-all
# Autopilot の最大ステップ数を制限(安全弁)
copilot --max-autopilot-continues 10
# バイナリバージョンの確認(CLI を起動せず)
copilot --binary-version
エンタープライズ向け機能
- 組織ポリシー: 管理者がモデルの利用可否を制御
-
プロキシ対応:
HTTPS_PROXY環境変数 -
ポリシー強制:
preToolUseフックでファイルアクセスポリシーや承認ワークフローを実装 - Usage Metrics API: エンタープライズ・ユーザーレベルの CLI 利用メトリクスを取得可能(2026/3/5)
- OpenTelemetry: エージェント動作のトレース・メトリクス出力(GenAI Semantic Conventions 準拠)
応用: GitHub Actions で CI/CD に組み込む
Copilot CLI は -p(--prompt)フラグを使うと非対話モードで動きます。これを使って GitHub Actions のワークフローに組み込めます。公式ドキュメントにも専用のガイドがあります。
基本パターン: 日次サマリーの自動生成
公式ドキュメントに載っている例です。毎日のコード変更をサマリーにまとめます。
name: Daily summary
on:
workflow_dispatch:
schedule:
- cron: '25 8 * * *'
permissions:
contents: read
jobs:
daily-summary:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- name: Checkout
uses: actions/checkout@v5
- name: Set up Node.js environment
uses: actions/setup-node@v4
- name: Install Copilot CLI
run: npm install -g @github/copilot
- name: Run Copilot CLI
env:
COPILOT_GITHUB_TOKEN: ${{ secrets.PERSONAL_ACCESS_TOKEN }}
run: |
TODAY=$(date +%Y-%m-%d)
copilot -p "Review the git log for this repository and write a bullet point summary of all code changes that were made today ($TODAY)."
認証トークンには、「Copilot Requests」パーミッション付きの fine-grained PAT を使います。GITHUB_TOKEN ではなく COPILOT_GITHUB_TOKEN を使っているのは、他の GitHub ツールとの競合を避けるためです。
応用パターン: セキュリティエージェントによる自動チェック
PR ごとにセキュリティレビューを実行して、重大な問題が見つかったらビルドを失敗させる、という使い方もできます。Copilot の出力に特定のキーワード("CRITICAL VULNERABILITY" など)が含まれていれば exit 1 で落とす、というパターンです。
name: Security Agent
on:
pull_request:
jobs:
security-assessment:
runs-on: ubuntu-latest
permissions:
contents: read
steps:
- uses: actions/checkout@v4
- uses: actions/setup-node@v4
with:
node-version: 22
- run: npm i -g @github/copilot
- name: Security scan
env:
COPILOT_GITHUB_TOKEN: ${{ secrets.PERSONAL_ACCESS_TOKEN }}
run: |
RESULT=$(copilot -p "Scan all changed files for critical security vulnerabilities. If you find a critical issue, start your response with CRITICAL VULNERABILITY." --model gpt-5-mini)
echo "$RESULT"
if echo "$RESULT" | grep -q "CRITICAL VULNERABILITY"; then
echo "::error::Critical vulnerability detected"
exit 1
fi
CI/CD で使うときのポイントをまとめておきます。
-
-pフラグ: 非対話モードで 1 回だけプロンプトを実行して終了する -
--model gpt-5-mini: プレミアムリクエストを消費しないモデルを指定すると、CI で枠を使い切るリスクが減る -
--allow-allや--allow-tool: 非対話モードではツール実行の確認プロンプトが出せないので、必要なツールを事前に許可する -
--shareや--share-gist: 結果をファイルや Gist に出力する
その他の CI/CD ユースケース
- テスト失敗時の自動分析(ログを食わせて原因を特定)
- リリースノートの自動生成(PR 一覧からサマリーを作成)
- 依存パッケージの自動更新チェック(Dependabot PRのトリアージ)
- Terraform の設定ファイルのレビュー
- インシデント対応の自動化(RCA ドキュメントの生成、Issue の作成)
応用: ACP(Agent Client Protocol)で外部ツールと連携する
2026 年 1 月 28 日に Public Preview として発表された機能です。ACP は「AI エージェントとクライアントの間の通信を標準化するプロトコル」で、LSP(Language Server Protocol)の AI エージェント版と考えるとわかりやすいです。
ACP サーバーとして起動する
# stdio モード(標準入出力で通信)
copilot --acp
# TCP モード(特定ポートでリッスン)
copilot --acp --port 8080
何ができるか
ACP を通じて、外部のツールやアプリケーションから Copilot CLI のエージェント機能をプログラム的に操作できます。
- 接続の初期化とエージェントの機能検出
- カスタム作業ディレクトリで隔離されたセッションの作成
- テキスト・画像・コンテキストリソースを含むプロンプトの送信
- エージェントの作業状況のストリーミング受信
- ツール実行の許可リクエストへの応答
- 操作のキャンセルとセッションのライフサイクル管理
実際の統合先
すでにいくつかのエディタ・ツールで ACP 経由の統合が動いています。
- Zed: ACP 対応エージェントとして Copilot CLI を直接利用できる
- Neovim: CodeCompanion.nvim プラグイン経由で Copilot CLI をバックエンドとして使える
- Obsidian: obsidian-agent-client プラグインで ACP 対応
コードでの利用例
公式ドキュメントに Node.js の例が載っています。NDJSON over stdio で通信する形式です。
import { spawn } from "child_process";
import * as acp from "@anthropic-ai/agent-client-protocol";
const copilotProcess = spawn("copilot", ["--acp", "--stdio"], {
stdio: ["pipe", "pipe", "inherit"],
});
// NDJSON ストリームを作成して ACP クライアントとして接続
const stream = acp.ndJsonStream(
Writable.toWeb(copilotProcess.stdin),
Readable.toWeb(copilotProcess.stdout)
);
// ... セッション作成、プロンプト送信、レスポンス受信
応用: Copilot SDK でアプリに組み込む
Copilot SDK は、Copilot CLI のエージェントエンジンをアプリケーションに組み込むための SDK です。Technical Preview として公開されています。対応言語は Node.js、Python、Go、.NET の 4 つ。コミュニティによる非公式の Java、Rust、C++ 向け SDK もあります。
何が嬉しいか
自前でプランナー、ツールループ、ランタイムを実装しなくても、Copilot CLI と同じエージェント実行基盤をプログラムから使えます。モデル選択、カスタムツール定義、MCP 連携、GitHub 認証、リアルタイムストリーミングも SDK 経由で利用できます。
アーキテクチャ
あなたのアプリケーション
↓
SDK クライアント
↓ JSON-RPC
Copilot CLI(サーバーモード)
SDK は Copilot CLI のプロセスライフサイクルを自動管理します。つまり Copilot CLI を別途インストールしておく必要があります。
TypeScript の例
import { CopilotClient } from "@github/copilot-sdk";
const client = new CopilotClient();
await client.start();
const session = await client.createSession({
model: "gpt-5",
});
await session.send({
prompt: "src/ ディレクトリのテストカバレッジを分析して",
});
BYOK(Bring Your Own Key)
Copilot のサブスクリプションを使わず、自分の API キー(OpenAI、Azure AI Foundry、Anthropic)で動かすこともできます。ただしキーベース認証のみで、Microsoft Entra ID やマネージド ID は非対応です。
作られている実例
GitHub のエンジニアが SDK で作ったものとして、YouTube チャプター生成ツール、カスタム GUI、ドキュメント要約ツールなどが紹介されています。
応用: VS Code との連携
Copilot CLI は VS Code と深く統合されています。単にターミナルで copilot を起動するだけでなく、VS Code の Chat ビューからバックグラウンドセッションを管理できます。
バックグラウンドセッション
VS Code の Chat ビューから Copilot CLI セッションを起動すると、バックグラウンドで自律的に動作します。VS Code を閉じてもセッションは動き続けます。スコープが明確なタスク(機能実装、バグ修正、PoC 作成など)を投げて、終わったら確認する、という使い方です。
複数のセッションを並列で走らせることもできます。
分離モード
セッション開始時に「変更をどう扱うか」を選べます。
- Worktree 分離: Git worktree を別フォルダに作成し、そこで作業する。メインのワークスペースに影響しない
- Workspace 分離: 現在のワークスペースに直接変更を適用する
チームで使う場合は Worktree 分離にしておくと安全です。レビューしてから変更を取り込めます。
/ide コマンド
CLI から /ide を実行すると VS Code と接続できます。開いているファイルの確認、ワークスペースのナビゲーション、VS Code 側で動いている Copilot エージェントとの連携が可能になります。
応用: gh CLI からの Copilot コードレビュー
2026 年 3 月 11 日に、GitHub CLI(gh)から直接 Copilot にコードレビューを依頼する機能がリリースされました。Copilot CLI とは別のツールですが、ターミナルで完結するワークフローという意味で関連が深いです。
# PR に Copilot をレビュアーとして追加
gh pr edit --add-reviewer @copilot
# PR 作成時にレビュアーとして指定
gh pr create
# → 対話式のレビュアー選択で Copilot が選べる
知っておくと差がつく Tips
公式ドキュメントのベストプラクティスガイドやブログ記事から、知っておくと便利な機能をまとめます。
Plan → /fleet → Autopilot のゴールデンワークフロー
Copilot CLI で一番強力な使い方は、3 つのモードを組み合わせることです。
-
Shift+Tabで Plan モードに入る - やりたいことを伝えて、Copilot と計画を詰める
- 計画が固まったら「Accept plan and build on autopilot + /fleet」を選択
- Copilot がサブエージェントを並列で起動して、Autopilot で自律実行
順番に 1 つずつ処理すると 20 分かかるようなタスクが、独立した部分を並列処理することで大幅に短縮されます。/fleet なしで単にAutopilot に渡すこともできますし、/fleet だけ手動で実行することもできます。
/context ── トークン使用量の可視化
> /context
コンテキストウィンドウの使われ方を詳細に表示してくれます。「スキルが何トークン使っている」「ファイル参照が何トークン」といった内訳がわかるので、コンテキストが圧迫されたときにどこを削れば効果的かの判断材料になります。
/share ── セッションの永続化
> /share # 会話履歴を Markdown ファイルとして保存
> /share-gist # GitHub Gist として公開
デバッグセッションの記録や、チームへの作業引き継ぎ、ドキュメント作成に使えます。ファイルには会話履歴・ツール呼び出し・出力がすべて含まれます。
--max-autopilot-continues ── Autopilot の安全弁
copilot --max-autopilot-continues 10
Autopilot モードでエージェントが取れるステップ数の上限を設定します。「任せたいけど無限に動き続けるのは怖い」というときに使います。上限に達すると停止して確認を求めてきます。
思考中にメッセージを追加できる
Copilot が考えている最中でも、追加のメッセージを送れます。次のレスポンスの後にキューとして処理されるので、「あ、ここも変えてほしい」と思ったときに割り込みで伝えられます。方向転換したい場合はフォローアップを送ることで軌道修正もできます。
ツール拒否時にフィードバックできる
ツール実行の確認で「拒否」を選んだとき、その理由をインラインで伝えられます。Copilot はフィードバックを受けて別のアプローチを取ってくれるので、会話の流れを止めずに軌道修正できます。
Git コミットに co-authored-by が入る
Copilot CLI が作成した Git コミットには、自動で co-authored-by トレイラーが付きます。誰が(人間 or Copilot)コードを書いたかの履歴が残るので、チームでの透明性確保に役立ちます。
ユーザーレベルのグローバル指示ファイル
~/.copilot/instructions/ に *.instructions.md ファイルを置くと、すべてのリポジトリのセッションで読み込まれます。「常に日本語で回答して」「テストは pytest を使って」みたいな個人の好みをここに書いておくと、毎回指示しなくて済みます。
~/.copilot/
├── instructions/
│ └── my-preferences.instructions.md # 全リポで常に読み込まれる
├── copilot-instructions.md # 同じく全リポで読み込まれる
├── agents/
├── skills/
└── ...
モデル選択のベストプラクティス(公式推奨)
公式のベストプラクティスガイドにモデルの使い分けが書かれています。
- Opus 4.5: 深い推論が必要なタスク(複雑なシステム設計、微妙なバグ調査、大量のコンテキスト理解)
- Sonnet 4.5: 日常的なコーディング作業(速度とコスト効率のバランスが良い。デフォルト)
- Codex: 大量のコード生成、他のモデルが書いたコードのセカンドオピニオン
セッション途中で /model を使ってタスクの複雑さに応じて切り替えるのが推奨されています。
エージェントが実行したコマンドは shell 履歴に残らない
Copilot が実行したシェルコマンドは Bash / PowerShell のヒストリーに記録されません。人間が実行したコマンドだけがヒストリーに残るので、↑ で履歴を辿るときにノイズにならないようになっています。
Claude Code との比較
| 観点 | GitHub Copilot CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元 | GitHub(Microsoft) | Anthropic |
| デフォルトモデル | Claude Sonnet 4.5 | Claude Sonnet 4 |
| モデル選択 | Anthropic / OpenAI / Google | Anthropic のみ |
| GitHub 統合 | ビルトイン MCP で深い統合 | GitHub MCP を自分で追加 |
| 料金体系 | Copilot プランの枠内 | API 従量課金 or Max プラン |
| カスタマイズ | エージェント + スキル + フック + プラグイン | CLAUDE.md + スキル |
| Plan / Autopilot | Shift+Tab で切り替え | - |
| 並列実行 |
/fleet でサブエージェント並列 |
- |
| メモリ | リポジトリ単位、28 日保持、エージェント間共有 | CLAUDE.md or /memory
|
| スキル互換 |
.claude/skills/ も .github/skills/ も読む |
.claude/skills/ |
| ACP 対応 | Public Preview(Zed、Neovim 等から利用可能) | ACP プロキシ経由 |
| SDK | Python / TypeScript / Go / .NET(Technical Preview) | - |
| CI/CD 統合 | 公式ドキュメントあり(GitHub Actions) | - |
学習リソース
Copilot CLI 周辺の学習コンテンツをまとめておきます。
公式コース・チュートリアル
- GitHub Copilot CLI for Beginners: Microsoft が公開した無料のハンズオンコース(2026/3/3)。8 章構成で、インストールから実践ワークフローまで。Codespaces ですぐ試せる
- GitHub Skills モジュール: ステップバイステップで Copilot CLI を使ってアプリを構築する対話型コース
- ベストプラクティスガイド: 公式ドキュメント内の効果的な使い方ガイド
応用・SDK 関連
- Copilot SDK リポジトリ: Python / TypeScript / Go / .NET のスタートガイドとサンプル
- GitHub Actions 連携ガイド: CI/CD パイプラインへの組み込み方の公式ドキュメント
コミュニティ
- awesome-copilot: カスタムエージェント・スキル・インストラクション・プロンプトのコミュニティコレクション
- anthropics/skills: スキルのリファレンス実装
おわりに
Copilot CLI は GA になったとはいえ、Extensions の追加、Autopilot モードの安定化、メモリ機能の拡充など、まだまだ進化の途中にあるツールです。
個人的にいちばん可能性を感じているのは、ターミナルの枠を超えた拡張性です。ACP でエディタに組み込む、SDK でアプリに埋め込む、GitHub Actions で CI/CD に載せる、VS Code のバックグラウンドセッションで並列に走らせる。単なる「ターミナルのチャットツール」ではなく、開発ワークフロー全体のエージェント実行基盤になりつつあります。
チーム開発では、.github/ 配下のカスタムエージェント・スキル・フックで暗黙知をコード化して、Claude Code とも共有できるポータブルな開発知識の蓄積にする、という使い方がかなり実用的だと思います。
次は CI/CD パイプラインへの実践的な組み込みパターンと、Copilot SDK を使ったカスタムツール構築を試してみたいなと思っています。
参考リンク
公式ドキュメント・リポジトリ
リリース・アップデート情報
チュートリアル・チートシート
カスタマイズ・拡張
コミュニティ
VS Code 連携
免責事項
本記事の内容は 2026 年 3 月 12 日時点の公式ドキュメントおよびリリースノートに基づいています。GitHub Copilot CLI は活発に開発されており、機能や仕様は頻繁に変更されます。最新情報は公式ドキュメントおよび GitHub リポジトリのリリースノートで確認してください。記事中の誤りや古い情報がありましたら、コメントでお知らせいただけると助かります。
追記: v1.0.4 リリースと記事執筆後の差分(2026/3/14 確認)
記事の公開準備中に v1.0.4(2026-03-11)がリリースされていたのと、changelog を改めて精査したところ、いくつか漏れていた情報がありました。ここにまとめて追記します。
v1.0.4 の主な変更点
v1.0.4 は 3/11 にリリースされています。記事本文では v1.0.3 を最新として書いていますが、以下の変更が入っています。
新機能
-
/pr view [local|web]: 旧/pr openが置き換わりました。PR のステータスをターミナル上で確認するか、ブラウザで開くかを選べます -
configure-copilotサブエージェント: MCP サーバー・カスタムエージェント・スキルを CLI 内から対話的に管理できるビルトインエージェントが追加されました。task ツール経由で呼び出されます -
ACP の
session.shell.exec/session.shell.kill: ACP 経由でシェルコマンドのストリーミング実行と停止ができるようになりました - Adaptive color engine: 動的カラーモードが導入され、色数が制限された端末や Windows でも適切に表示されるようになりました。テーマピッカーも対話式に改善されています
安定性改善
- MCP の OAuth 再認証がコールバックポート変更時や Microsoft Entra ID 利用時でも安定して動作するように修正
-
--plugin-dirで指定したプラグインのカスタムエージェントが ACP モードでも正しく読み込まれるように修正 - Windows でのシェルコマンド実行が高速化(PowerShell プロファイルの読み込みスキップ)
フックの種類は 3 つじゃなかった
記事本文のフック一覧は現在 10 種類に更新済みです。当初は preToolUse、postToolUse、sessionStart の 3 つしか書いていませんでしたが、changelog を精査した結果、以下のフックタイプが確認できました(本文に反映済み)。
| フック | タイミング |
|---|---|
sessionStart |
セッション開始時 |
sessionEnd |
セッション終了時 |
preToolUse |
ツール実行の前 |
postToolUse |
ツール実行の後 |
userPromptSubmitted |
ユーザーがプロンプトを送信した直後 |
agentStop |
メインエージェントが停止したとき |
subagentStop |
サブエージェントが停止したとき |
errorOccurred |
エラー発生時 |
userPromptSubmitted はプロンプトの前処理やロギングに、agentStop / subagentStop はセッション終了時のクリーンアップに使えます。errorOccurred でエラー時の自動通知(Slack に投げるなど)を仕込むこともできそうです。
ユーザーレベルのフック(~/.copilot/hooks/)
記事本文ではフックの配置場所をリポジトリの .github/hooks/ としか書いていませんでしたが、~/.copilot/hooks/ にもフック設定を配置できます。全リポジトリ共通で適用されるグローバルフックです。
たとえば「どのリポジトリでも rm -rf / は絶対に実行させない」みたいなセキュリティガードを個人レベルで入れたい場合に使えます。
GEMINI.md の自動読み込み
記事本文では AGENTS.md と CLAUDE.md がリポジトリルートから自動読み込みされると書きましたが、GEMINI.md も同様に読み込まれます。Gemini CLI 向けの設定ファイルも Copilot CLI が自動で拾ってくれる形です。
つまり、リポジトリルートに置けるエージェント指示ファイルは 3 種類あります。
-
AGENTS.md(GitHub Copilot 系の汎用指示) -
CLAUDE.md(Claude Code 向けだが Copilot CLI も読む) -
GEMINI.md(Gemini CLI 向けだが Copilot CLI も読む)
ツールをまたいでエージェント指示を共有できる範囲がさらに広がっています。
ファイルパターン別のインストラクション
記事では .github/copilot-instructions.md(リポジトリ全体向け)と ~/.copilot/instructions/*.instructions.md(ユーザーレベル)を紹介しましたが、もう 1 段階細かい指定もできます。
.github/instructions/**/*.instructions.md に配置したファイルで、YAML フロントマターの applyTo グロブを使って「このインストラクションはどのファイルに適用するか」を制御できます。
---
applyTo: "**/*.ts"
---
TypeScript ファイルでは以下の規約に従ってください:
- 型は `any` を使わない
- 関数の戻り値に型注釈を付ける
- ...
---
applyTo: "tests/**/*"
---
テストでは以下の規約に従ってください:
- describe / it の構成で書く
- テスト名は日本語で書く
- ...
applyTo がないインストラクションはリポジトリ全体に適用されます。これを使うと、「テストコードにはこの規約」「API ルートにはこの規約」のようにファイル種別ごとに指示を出し分けられます。
gh copilot がネイティブコマンドになった
GitHub CLI(gh)側のアップデートですが、gh copilot がネイティブコマンドとして組み込まれました。以前の gh copilot 拡張は非推奨です。
# Copilot CLI がインストールされていなければインストールを促し、引数を転送
gh copilot
# 引数をそのまま Copilot CLI に渡す
gh copilot --model gpt-5-mini -p "テストを書いて"
gh のエコシステムに馴染んでいる人は、copilot コマンドを直接叩くよりこちらのほうが入りやすいかもしれません。gh copilot 経由で起動すると COPILOT_GH 環境変数がセットされます。
COPILOT_CUSTOM_INSTRUCTIONS_DIRS 環境変数
カスタムインストラクションファイルの読み込み先ディレクトリを追加する環境変数です。デフォルトの ~/.copilot/ に加えて、チーム共有のディレクトリを指定したい場合に使います。
export COPILOT_CUSTOM_INSTRUCTIONS_DIRS="/shared/team-copilot-config"
プラグインが提供する LSP サーバー
プラグイン経由でインストールされた LSP サーバーが /lsp show に表示されるようになりました。手動で lsp-config.json を書かなくても、プラグインにバンドルされた LSP サーバーが自動で読み込まれます。
その他の細かい変更
-
--plugin-dirフラグ: ローカルディレクトリからプラグインを読み込む。開発中のプラグインをテストするときに使う -
--bash-envフラグ:BASH_ENVをシェルセッションでソースする -
events.jsonl: セッション終了後にリクエスト数・トークン数・コード変更などのメトリクスが永続化される。CI/CD での利用状況トラッキングに使える -
.github/copilot/settings.json: リポジトリ設定のファイル名が旧config.jsonからsettings.jsonにリネーム(記事本文の設定ファイル一覧表はsettings.jsonで正しく記載済み) - CJK 入力の IME ウィンドウ位置修正: 日本語入力時の候補ウィンドウが正しいカーソル位置に表示されるように修正
GitHub公式からGitHUb Copilot CLIのハンズオン教材リポジトリが・・・!!!
わかりやすくまとまっている資料:
v1.0.5(2026-03-13)── /pr コマンドと @ パス拡張
記事の追記を書いている間にさらに v1.0.5 がリリースされていました。今回もけっこう大きい変更が入っています。
/pr コマンドの導入
v1.0.4 で追加された /pr view がさらに拡張されて、PR のライフサイクル全体を CLI から操作できるようになりました。
- PR の作成と確認
- CI 失敗の自動修正
- レビューフィードバックへの対応
- マージコンフリクトの解消
「CI が落ちたから直して」「レビューコメントに対応して」みたいな作業が /pr ひとつで完結します。& Issue #42 を実装して PR を作って でクラウドに委譲するフローと組み合わせると、PR のライフサイクルがほぼターミナルで閉じるようになります。
@ ファイル参照のパス拡張
これまで @ でファイルを参照するときはプロジェクト内のパスしか指定できませんでしたが、v1.0.5 からプロジェクト外のファイルも参照できるようになりました。
> @/usr/local/etc/nginx/nginx.conf を見て設定を確認して
> @~/Documents/design-spec.md の仕様に沿って実装して
> @../shared-lib/utils.py この関数を参考にして
- 絶対パス:
@/usr/... - ホームディレクトリ:
@~/... - 親ディレクトリへの相対パス:
@../...
モノレポやマイクロサービス構成で「隣のリポジトリのファイルを参照したい」というケースにかなり助かります。
/extensions コマンド
v1.0.3 で Experimental として追加された Extensions 機能を管理するコマンドです。CLI 拡張の表示・有効化・無効化ができます。
> /extensions
# → インストール済み拡張の一覧、ON/OFF の切り替え
/experimental on|off の即時反映
Experimental モードの切り替え時に CLI が自動で再起動されるようになりました。以前は手動で再起動が必要でした。
その他
-
/clearや/new実行後にターミナルのタイトルがデフォルトに戻るように修正 - 右クリック貼り付けがメイン入力ではなくアクティブなダイアログ入力に正しく反映されるように修正
v1.0.5-0(プレリリース)── 次のバージョンの先行公開
v1.0.5 と同日に v1.0.5-0 というプレリリースも出ています。次の安定版に入る予定の機能を先行で試せます。npm なら @prerelease タグでインストールできます。
注目の機能:
-
/versionコマンド: セッション内からバージョン確認とアップデートチェックができる - Embedding ベースのスキル・MCP 動的検索(Experimental): ターンごとに、埋め込みベクトルを使って関連するスキルや MCP の指示を動的に取得する。スキルが大量にあっても必要なものだけコンテキストに載せてくれる仕組み
-
/diffのシンタックスハイライト: 17 言語に対応 -
preCompactフック: コンテキスト圧縮が始まる前にコマンドを実行できる。圧縮前にメモを保存するような使い方 -
/changelogの拡張:last <N>(直近 N 件)、since <version>(指定バージョン以降)、summarize(複数リリースノートの要約)に対応 -
フック設定の
versionフィールド省略可能に: JSON ファイルでversionを書かなくても受け付けるように
「Embedding ベースのスキル動的検索」はかなり大きな変化です。これまではスキルのフロントマター(name / description)のテキストマッチでスキルをロードするかどうかを判定していましたが、ベクトル検索で関連性を判定するようになると、大量のスキルを登録していても精度よく必要なものだけ引っ張ってこれます。スキルをたくさん作り込む人にとっては実用性が大きく上がりそうです。
v1.0.6(2026-03-16)── Autopilot の安定性改善とメモリ最適化
v1.0.5 から 3 日後のリリースです。今回は新機能の追加ではなく、Autopilot モードの品質向上とメモリ使用量の削減が中心です。
Autopilot の改善
- エラー後の継続がブロックされなくなった: 以前は Autopilot 中にエラーが発生すると、その後のターンで永続的にブロックされてしまう問題がありました。v1.0.6 でこれが修正され、エラーからの回復が正しく動作します
-
task_completeサマリーが必須化 + Markdown 表示: Autopilot がタスクを完了したときに表示されるサマリーが必須になり、Markdown としてレンダリングされるようになりました。何が行われたかの確認がしやすくなっています
Autopilot を本格的に使い始めると、エラー後にセッションが固まる問題は地味にストレスだったので、この修正はかなり大きいです。
メモリ使用量の削減
- tree-sitter WASM オブジェクトの解放: シェルコマンドのパース後に tree-sitter の WASM オブジェクトが解放されるようになり、メモリリークが修正されました
- 子プロセス起動時の環境変数コピーの重複排除: 子プロセスをスポーンするたびに環境変数の冗長なコピーが作成されていた問題が修正され、メモリ使用量が削減されました
長時間のセッションや /fleet で多数のサブエージェントを並列実行している場合に効果があります。
Windows 関連の修正
- 自動アップデート時のレースコンディションからの回復が改善
- 別のインスタンスが動作中にアップデートした場合に CLI の読み込みが失敗する問題が修正
アクセシビリティ
- 入力プレースホルダーテキストがプロンプト送信のたびにスクリーンリーダーに読み上げられる問題が修正
その他
-
/helpダイアログが Alt-screen モードで最初からスクロールトップに表示されるように修正 -
COPILOT_CUSTOM_INSTRUCTIONS_DIRSで指定したカスタムインストラクションのパスが正しく読み込まれるように修正 - シェルが終了するようなコマンドを実行したときにコマンド出力が失われる問題が修正
-
.claude-plugin/plugin.jsonを使っているプラグインが--plugin-dir経由で正しく検出されるように修正 - VS Code の古い
/terminal-setup設定でのShift+Enterの処理が修正 - エージェント作成ウィザードで正しいユーザーエージェントディレクトリのパスが表示されるように修正
v1.0.7(2026-03-17)── GPT-5.4-mini 対応、システムプロンプトのカスタマイズ、Esc-Esc の改善
v1.0.6 の翌日にリリースされました。新モデルの追加、UI の視認性改善、システムプロンプトのカスタマイズ機能など、地味だけど使い勝手に効く変更が多いです。
GPT-5.4-mini モデルの追加
GPT-5.4 の軽量版が使えるようになりました。GPT-5 mini や GPT-4.1 と同じく、有料プランであればプレミアムリクエストを消費しない可能性があります(公式の課金ポリシーは要確認)。軽いタスクや CI/CD での利用に向いています。
「customize」モードによるシステムプロンプトのオーバーライド
システムメッセージ設定に customize モードが追加されました。セクション単位でシステムプロンプトの内容を上書きできます。
これまでは copilot-instructions.md や AGENTS.md でインストラクションを追加する形でしたが、この機能はシステムプロンプト自体の特定セクションを差し替えるものです。エージェントのベースの振る舞いをより深くカスタマイズしたいケース(たとえば応答のフォーマットを根本から変えたい場合など)に使えます。
UI の視認性改善
- テーマ全体のカラーコントラスト改善: 読みやすさとアクセシビリティが向上
- ユーザーメッセージの背景色: ユーザーのメッセージに薄い背景色が付いて、アシスタントのメッセージと視覚的に区別しやすくなりました
-
タブバーのデザイン変更: 選択中のタブが
[label]というコンパクトなスタイルに変更され、スペースが節約されています
Esc-Esc の挙動改善
Esc キーの挙動がコンテキストに応じて変わるようになりました。
- 入力欄にテキストがある場合: 1 回目の
Escでヒントが表示され、2 回目のEscで入力をクリア - 入力欄が空の場合:
Esc-Escでファイル変更の Undo(従来の動作)
以前は入力中に Esc-Esc を押すと意図せず Undo が発動することがあったので、この改善は助かります。
ブランチインジケーターの拡充
ヘッダーに表示されるブランチ名の横に、Git の状態が記号で表示されるようになりました。
-
*: 未ステージの変更あり -
+: ステージ済みの変更あり -
%: 追跡されていないファイルあり
git status を打たなくても、今のブランチの状態がひと目でわかります。
セッション互換性の修正
v1.0.6 より前に作成されたセッションを --resume で再開するときに「Session file is corrupted」エラーが出る問題が修正されました。アップデート直後にセッションが開けなくなった人はこの修正で解消されます。
v1.0.7-0(プレリリース)── SDK セッション API と subagentStart フック
v1.0.7 と同日に出たプレリリースです。
SDK セッション API でスキル・MCP・プラグインを管理
SDK 経由でスキル、MCP サーバー、プラグインの一覧取得と管理ができる API が追加されました(Experimental)。作業ディレクトリからの設定自動検出にも対応しています。Copilot SDK でアプリを作っている人向けの機能です。
subagentStart フック
サブエージェントが起動したタイミングで発火するフックです。サブエージェントのプロンプトに追加コンテキストを注入できます。
たとえば /fleet で複数のサブエージェントを並列起動したときに、各サブエージェントに「このリポジトリのテスト規約はこうだ」といった共通コンテキストを自動で渡す、という使い方ができます。記事本文で紹介したフック一覧に加えて、使えるフックがさらに増えた形です。
その他の修正
- Pro / Trial ユーザーが
/modelで本来使えるはずのモデルがすべて表示されるように修正 - CLI 再起動時に
-i/--interactiveのプロンプトが新しいセッションに再送されなくなった - Windows での自動アップデートがパッケージ不完全な状態で終わるエッジケースの修正
v1.0.8(2026-03-18)── Alt-screen デフォルト化、MCP 許可リスト、--resume 拡張
毎日のようにリリースが出ていますが、v1.0.8 はセキュリティとエンタープライズ向けの機能が目立ちます。
Alt-screen バッファがデフォルトで有効に
v1.0.3 でスタッフユーザー向けにデフォルト化されていた Alt-screen モードが、全ユーザーに対してデフォルトで有効になりました。フルスクリーンのターミナル UI で、マウスのテキスト選択・Page Up/Down スクロール・フッターのステータスバーが使えます。
CLI を終了しても元のターミナル画面がきれいに戻るので、普段使いでのターミナルの汚れが減ります。
MCP 許可リスト(MCP_ALLOWLIST)
MCP サーバーを設定済みのレジストリに対して検証できるようになりました(Experimental フィーチャーフラグ)。組織で「この MCP サーバーだけ使っていい」という制御ができるようになります。
エンタープライズで Copilot CLI を展開するときに、未承認の MCP サーバーが勝手に接続されるリスクを減らせます。フック(preToolUse)でのツール制御と合わせて、セキュリティの多層防御ができる形です。
--resume でタスク ID を受け付けるように
これまで --resume はセッション ID しか受け付けませんでしたが、タスク ID も指定できるようになりました。/fleet や & でバックグラウンド委譲したタスクを、タスク ID で直接再開できます。
# セッション ID で再開(従来通り)
copilot --resume <session-id>
# タスク ID で再開(v1.0.8 から)
copilot --resume <task-id>
Extension モード設定
Extensions の動作を制御する設定が追加されました。拡張機能の有効・無効をより細かくコントロールできます。
フォルダ信頼の確認タイミング修正
リポジトリレベルのフック(.github/hooks/)が、フォルダ信頼ダイアログが表示される前に読み込まれてしまう問題が修正されました。信頼が確認されてからフックが読み込まれるようになったので、信頼していないリポジトリのフックが勝手に動作するリスクが排除されます。
サブエージェントの /tasks 表示を整理
非アクティブなサブエージェント(2 分以上アイドル状態)が /tasks ビューから非表示になるようになりました。/fleet で大量のサブエージェントを走らせた後に、終了済みのタスクがリストを埋め尽くす問題が解消されます。
非 truecolor 端末でのカラー修正
tmux、SSH、screen など truecolor をサポートしない端末で、Agent モードのラベルやボーダーの色が正しく表示されるようになりました。SSH 越しで使っている人には地味に助かる修正です。
Plan モードのツール可用性修正
Extensions のサブプロセスがアクティブセッションに参加した場合でも、Plan モードの exit ツールが引き続き利用可能になるよう修正されました。
v1.0.9(2026-03-19)── gitignore ファイルの @ 検索、フック互換性の拡大
include_gitignored 設定オプション
.gitignore に含まれているファイルを @ ファイル検索の対象に含められるようになりました。build/ や dist/ のようなビルド成果物を参照したいときに使えます。
// ~/.copilot/settings.json
{
"include_gitignored": true
}
Claude Code のフック構造との互換性
フック設定ファイルが Claude Code のネスト構造(matcher / hooks のオブジェクト形式)と、オプションの type フィールドに対応しました。Claude Code 向けに書いたフック設定を Copilot CLI でもそのまま使える互換性が広がっています。
Extension ツールのパーミッション統合
Extensions が提供するツールがパーミッションシステムに統合されました。ツールごとに skipPermission を設定して、承認プロンプトをスキップできます。
サブエージェントの ID が人間にわかりやすく
task ツールで起動されたサブエージェントに、名前ベースの読みやすい ID(例: math-helper-0)が割り当てられるようになりました。以前の agent-0 のような汎用的な ID よりも、/tasks で何が動いているか把握しやすくなります。
Open Plugin 仕様のサポート
プラグインと Marketplace のマニフェストで Open Plugin 仕様のファイル配置がサポートされました。
その他の修正
- SSH 切断やターミナル終了時に出ていたスプリアスな I/O エラーメッセージ(ENOTCONN, EIO)が非表示に
- エラーメッセージがより親切な表現に改善され、イベントリンクをキーボードショートカットでブラウザに開けるように
- WSL でテキストをコピーするときに CJK 文字やその他の非 ASCII 文字が正しく保持されるように修正(日本語ユーザーにとって重要)
- 短縮 URL(
aka.msリンクなど)からの Marketplace・プラグインのインストールが正しく動作するように修正
v1.0.10(2026-03-20)── /copy の HTML 出力、SDK の拡張、リモート環境の改善
/copy が Windows で HTML 形式のクリップボードコピーに対応
/copy コマンドでフォーマット済みの HTML がクリップボードに書き込まれるようになりました。Word、Outlook、Teams にそのまま貼り付けると、コードブロックの構文ハイライトや見出しの書式が維持されます。
プリセールスの提案資料にコード例を貼り付けるときや、Teams でチャット内容をシェアするときに書式が崩れなくなるのは地味に助かります。
SDK クライアントの拡張
Copilot SDK を使ってアプリケーションを構築している開発者向けの機能が 2 つ追加されました。
- カスタムスラッシュコマンドの登録: SDK クライアントがセッション開始時または参加時に独自のスラッシュコマンドを登録できるようになりました。SDK で作った外部ツールから Copilot CLI にコマンドを追加する形です
-
Elicitation ダイアログの表示: SDK クライアントが
session.ui.elicitation経由でユーザーにフォーム入力を求めるダイアログを表示できるようになりました
リモート環境の改善
-
Codespaces での
/loginデバイスフロー修正: Codespaces やリモートターミナル環境で/loginのデバイスフロー認証が正しく動作するように修正 -
--serverモードでの作業ディレクトリ検出修正: リモートセッションで--serverモードを使ったときに、作業ディレクトリが正しく検出されるように修正
その他の修正
- 大きなファイルを全体表示するときのメモリ使用量が削減
- Application Keypad Mode を使っているターミナルで矢印キーが正しく動作するように修正
- プロンプトモード(
-pフラグ)でリポジトリフック(.github/hooks/)が正しく発火するように修正
v1.0.11(2026-03-23)── /clear と /new の分離、スキルディレクトリ追加、MCP ポリシー強制
3 日ぶりのリリースです。エンタープライズ向けのポリシー強制、スキル配置の柔軟化、セッション管理の改善が入っています。
/clear と /new の意味が明確に分離
これまで /clear と /new は似たような動作でしたが、v1.0.11 で役割がはっきり分かれました。
-
/clear: 現在のセッションを完全に破棄する -
/new: 新しい会話を開始するが、古いセッションはバックグラウンドに残る(--resumeで戻れる)
長時間のセッションで「一度リセットしたいけど、さっきの作業には戻りたいかもしれない」というときは /new を使い、「完全にまっさらにしたい」ときは /clear を使う、という使い分けになります。
~/.agents/skills/ がスキル検出ディレクトリに追加
個人用スキルの配置場所として ~/.agents/skills/ が追加されました。VS Code の GitHub Copilot for Agents(GHCP4A)拡張のデフォルトディレクトリと同じパスです。
これまでスキルは ~/.copilot/skills/ に置いていましたが、~/.agents/skills/ にも配置できるようになったことで、VS Code と Copilot CLI の両方から同じスキルを参照できます。記事本文で紹介した Agent Skills のクロスプラットフォーム互換がさらに進んだ形です。
組織ポリシーによるサードパーティ MCP サーバーの強制
v1.0.8 で Experimental だった MCP 許可リスト(MCP_ALLOWLIST)の仕組みが、組織ポリシーとして全ユーザーに強制されるようになりました。ポリシーでブロックされた MCP サーバーには警告が表示されます。
エンタープライズ管理者が「承認済みの MCP サーバーだけ使える」状態を担保できるようになります。Copilot Business / Enterprise の導入提案をするときに、セキュリティ要件として説明できるポイントです。
sessionStart フックの additionalContext が会話に注入
sessionStart フックで返した additionalContext が、セッション開始時の会話コンテキストに注入されるようになりました。以前はフックは実行されるものの、追加コンテキストが会話に反映されていませんでした。
たとえば「セッション開始時に直近の git log を自動で取得して会話に含める」ようなフックが意図通りに動作するようになります。
Extension フックのマージ改善
複数の Extension がフックを提供している場合、フックが上書きではなくマージされるようになりました。hooks.json で定義したフックも保持されます。プラグインを複数入れている環境で、フックが消えてしまう問題が解消されます。
その他の改善
-
/modelピッカーでモデルが正しく表示されるように修正。可能な場合はモデルの表示名が使われるように - GitHub MCP サーバーのユーザー設定がリモートホスト接続時にも反映されるように修正
v1.0.12(2026-03-26)── プラグインフック変数、/session rename、reasoning effort 表示
プラグインフックのテンプレート変数
プラグインのフック設定で CLAUDE_PROJECT_DIR と CLAUDE_PLUGIN_DATA 環境変数が渡されるようになりました。さらに、フック設定内で {{project_dir}} と {{plugin_data_dir}} のテンプレート変数が使えます。プラグインがプロジェクト固有のデータを読み書きするときに、パスをハードコードしなくて済みます。
/session rename の自動命名
/session rename を引数なしで呼ぶと、会話履歴からセッション名を自動生成するようになりました。いちいち名前を考えなくても、後で /tasks や --resume でセッションを探しやすくなります。
Reasoning effort レベルの表示
モデル表示ヘッダーに、現在の reasoning effort レベル(例: (high))がモデル名の横に表示されるようになりました。Extended Thinking 対応モデルを使っているとき、今どの設定で動いているかがひと目でわかります。
/clear が MCP サーバーを保持
v1.0.11 で /clear と /new が分離されましたが、/clear で新しいセッションを開始したときに MCP サーバーの接続が引き継がれるようになりました。セッションをリセットするたびに MCP サーバーを再接続する手間がなくなります。
その他の修正
-
.mcp.jsonで定義した MCP サーバーが、作業ディレクトリが Git ルートの場合でも正しく起動するように修正 - Windows でシステムの
clip.exeと別のclip.exeが PATH に存在する場合のクリップボードコピーが修正 -
/diffビューでインラインハイライトがある場合にすべての行が正しくレンダリングされるように修正 - Workspace MCP サーバーが正しくロードされてエージェントから利用可能に
v1.0.13(2026-03-30)── CPU 使用量削減、MCP Entra ID 修正
安定性とパフォーマンス改善が中心のリリースです。
- CPU 使用量の削減: ストリーミング中のスピナーレンダリングとタスクポーリングが最適化されて CPU 使用量が下がりました。長時間セッションでバッテリーの消費が目に見えて減ると思います
- シェルプロセスのクリーンアップ: セッション終了時にシェルプロセスが正しく終了するように。以前はセッションを閉じても子プロセスが残ることがありました
- MCP の Microsoft Entra ID 認証: ログインのたびに同意画面が表示される問題が修正。組織の MCP サーバーに Entra ID 認証で接続している場合に助かります
- grep / glob のタイムアウト処理: 検索結果がタイムアウトに達した場合でもすぐに返るように修正
- Elicitation ダイアログのキー入力: 素早くタイプしたときにキーストロークが欠落する問題が修正
-
SDK
exit_plan_mode.requestedイベント: コールバックの有無にかかわらず常に発火するように修正
v1.0.14(2026-03-31)── /rewind のタイムラインピッカー、起動高速化、BYOM 改善
v1.0.14 は GA 以降で最も変更が多いリリースです。/rewind の大幅改善、起動時間の短縮、BYOM(Bring Your Own Model)の改善が目立ちます。
/rewind と Esc-Esc がタイムラインピッカーに進化
これまでの /rewind(および Esc-Esc)は「直前のスナップショットに戻す」だけでしたが、v1.0.14 からは会話履歴の任意の時点にロールバックできるタイムラインピッカーが開くようになりました。
> /rewind
# → タイムラインピッカーが開く
# → 会話の各ターンが一覧表示される
# → 矢印キーで戻りたい時点を選んで Enter
# → その時点のファイル状態に巻き戻される
たとえば「3 つ前のステップでエージェントが壊した設定ファイルを元に戻したい」というとき、1 回ずつ undo を繰り返す必要がなくなります。Autopilot で大量の変更を走らせた後に「ここまでは OK だけどここからは戻したい」という場面で非常に便利です。
Esc-Esc の挙動をまとめると:
| 状態 |
Esc-Esc の動作 |
|---|---|
| 入力欄にテキストがある | テキストをクリア(v1.0.7 から) |
| 入力欄が空 | タイムラインピッカーを開く(v1.0.14 から) |
CLI の起動高速化
2 つの最適化が入りました。
- 並列初期化: ターミナル検出、認証、Git 操作を並列で実行するようになりました。以前は逐次実行だったため、特に Git リポジトリの大きいプロジェクトで起動が遅くなっていました
- V8 コンパイルキャッシュ: JavaScript のパースとコンパイル結果がキャッシュされて、2 回目以降の起動が速くなりました
MCP サーバーが LLM 推論(サンプリング)をリクエスト可能に
MCP サーバーが、ユーザーの承認付きで LLM 推論(サンプリング)をリクエストできるようになりました。MCP の仕様にある「sampling」機能の実装です。新しいレビュープロンプトが表示されて、ユーザーが承認すると MCP サーバー経由で LLM を呼べます。
Model ピッカーの改善
モデルピッカーがフルスクリーン表示になり、← / → キーで reasoning effort をインラインで調整できるようになりました。モデル選択と reasoning effort 調整が 1 つの画面で完結します。
/allow-all(/yolo)のサブコマンド追加
/allow-all に on、off、show のサブコマンドが追加されました。
> /allow-all on # 全ツール自動承認を有効化
> /allow-all off # 無効化(承認ダイアログに戻る)
> /allow-all show # 現在の状態を確認
/yolo はエイリアスとしてそのまま使えます。
.claude/settings.json の読み込み
Claude Code の設定ファイル(.claude/settings.json と .claude/settings.local.json)がリポジトリ設定として読み込まれるようになりました。Claude Code と Copilot CLI で設定を共有できるクロスツール互換がさらに進んでいます。
その他の改善と修正
-
--config-dirがセッション再開時に無視されるバグが修正(~/.copilot/にサイレントフォールバックしていた) - MCP 許可リストでブロックされたサーバーが
/mcp showから非表示に - BYOM プロバイダー使用時に reasoning effort 設定が正しく適用
- BYOM で Anthropic モデルに画像が正しく送信されるように修正
-
/modelピッカーの選択が--modelフラグを正しく上書きするように修正 - Classic PAT 使用時のエラーメッセージが明確に
-
grepツールが大きなファイルや長い行でメモリ不足にならないように修正 - MCP サーバーの OAuth 認証が ACP モードで正しく動作するように修正
- ターミナル出力がエラー終了時にクリア・ジャンプしなくなった
- 大量の出力を生成するシェルコマンドで OOM クラッシュしないように修正
- Autopilot キャンセル中に
Escを複数回押してもセッションがスタックしなくなった - MCP レジストリルックアップが自動リトライとリクエストタイムアウトで安定化
- ユーザープロンプトが
Enter直後に会話に表示されるように(以前はエージェントの応答まで待たされた) - Plan モードで
Ctrl+Yを押したとき、計画がなければ最新のリサーチレポートが開くように - OTEL フック実行がスパンイベントとして記録されるように変更(子スパンだとトレースが煩雑になっていた)
v1.0.15(2026-04-01)── MCP 設定 RPC、/share html、フック改善
v1.0.14 の翌日リリースです。MCP の設定管理が大幅に強化されました。
MCP サーバー設定の RPC API
mcp.config.list、mcp.config.add、mcp.config.update、mcp.config.remove の 4 つの RPC が追加されました。MCP サーバーの永続的な設定をプログラムから管理できます。SDK を使ったカスタム統合や、セットアップの自動化に使える機能です。
MCP OAuth のデバイスコードフロー対応
ヘッドレス環境や CI で MCP OAuth を使う場合に、RFC 8628 のデバイスコードフローがフォールバックとして使えるようになりました。/mcp auth コマンドも追加されて、MCP サーバーの再認証やアカウント切り替えの UI も用意されています。
/share html コマンド
セッションやリサーチレポートを、自己完結型のインタラクティブ HTML ファイルとしてエクスポートできるようになりました。Markdown の /share に加えて、書式付きで共有したいときに便利です。
フックの改善
postToolUseFailure フックが追加されました。ツールがエラーになったときに発火します。これに合わせて、既存の postToolUse フックはツール成功時だけ発火するように変更されています。
その他の変更
- gpt-5.1-codex、gpt-5.1-codex-mini、gpt-5.1-codex-max モデルのサポートが削除
- Copilot のマスコットが対話モードでまばたきするアニメーションを追加
-
/user listのアカウント表示がアルファベット順に - Autopilot が
EscapeやCtrl+Cでキャンセルした後に続行しなくなった - CLI のロード中に打ったキーストロークが失われなくなった
- diff ビューアに
Home/EndとPage Up/Page Downのナビゲーションを追加 -
Ctrl+Dでメッセージをキューに入れる動作が廃止。代わりにCtrl+QまたはCtrl+Enterを使う - 設定キーが camelCase に統一(snake_case も引き続き動作)
- MCP サーバーの接続遅延がエージェントの起動をブロックしなくなった(v1.0.15-0 で先行導入)
- WSL 環境で Windows クリップボードからの画像貼り付けが動作するように(同上)
v1.0.16(2026-04-02)── PermissionRequest フック、MCP のタイムライン表示改善
PermissionRequest フック
ツールのパーミッションリクエストをスクリプトから承認・拒否できる PermissionRequest フックが追加されました。CI パイプラインや、特定のツールだけ自動承認したいケースで使えます。
MCP ツール呼び出しのタイムライン表示
MCP ツールの呼び出し時に、ツール名とパラメータの概要がタイムラインに表示されるようになりました。MCP サーバー経由で何が呼ばれたか、一目でわかります。
その他の改善と修正
-
sqlツールをexcludedToolsやavailableToolsで除外した場合に、SQL のプロンプトタグが表示されなくなった - 作業ディレクトリを変更したときに、MCP サーバーが有効な認証で正しく再接続されるようになった
- ログイン、ユーザー切り替え、
/mcp reloadの後に MCP サーバーが正しく読み込まれるようになった - BYOK Anthropic プロバイダーが設定済みの
maxOutputTokens制限を正しく適用するようになった - 非推奨の
marketplacesリポジトリ設定が削除(extraKnownMarketplacesに移行)
v1.0.17(2026-04-03)── ビルトインスキル、MCP OAuth の HTTPS 対応
ビルトインスキルの導入
CLI にビルトインのスキルが同梱されるようになりました。最初のスキルとして、Copilot cloud agent(GitHub.com 上で動くクラウド側のエージェント)の環境カスタマイズガイドが含まれています。
これまでスキルはユーザーが自分で作成・配置するものでしたが、CLI 側で「こういう場面で使える」というスキルを最初から用意してくれる形です。まだ 1 つだけですが、今後増えていきそうです。
MCP OAuth の HTTPS リダイレクト URI 対応
MCP OAuth フローで、自己署名証明書のフォールバックを使って HTTPS リダイレクト URI に対応しました。Slack など、HTTPS を必須とする OAuth プロバイダーとの互換性が改善されています。
/resume セッションピッカーの高速化
セッション履歴が大量にある場合でも、/resume のセッションピッカーが高速に読み込まれるようになりました。
v1.0.18(2026-04-04)── Critic エージェント、通知フック
Critic エージェント(Experimental)
計画や複雑な実装を、別のモデルで自動レビューする Critic エージェントが追加されました。メインのモデルとは異なる補完的なモデルを使ってエラーを早期に検出する仕組みです。現時点では Experimental モードの Claude モデルで利用できます。
たとえば Claude モデルで実装計画を立てた後に、Critic が別の視点でチェックしてくれる、という流れです。Plan モードとの組み合わせで、計画の品質を事前に上げられます。
通知フック(notification)
シェルコマンドの完了、パーミッションプロンプト、Elicitation ダイアログ、エージェントの完了時に、非同期で発火する notification フックイベントが追加されました。デスクトップ通知を飛ばしたり、外部システムと連携したりする用途に使えます。
その他の改善
- セッション再開ピッカーが、初回使用時もブランチとリポジトリでグループ表示されるように
-
preToolUseフックのpermissionDecisionがallowのとき、ツール承認プロンプトが表示されなくなった
v1.0.19(2026-04-06)── MCP 有効化の永続化、OpenTelemetry 改善
/mcp enable と /mcp disable の永続化
/mcp enable と /mcp disable で切り替えた MCP サーバーの有効・無効状態が、セッションをまたいで保持されるようになりました。以前はセッション終了で設定がリセットされていたので、毎回同じ MCP サーバーを有効化し直す手間がなくなります。
OpenTelemetry モニタリングの改善
サブエージェントのスパンが INTERNAL スパン種別を使うようになり、チャットスパンに github.copilot.time_to_first_chunk 属性が追加されました(ストリーミング時のみ)。トレースの構造がきれいになり、パフォーマンス分析がしやすくなっています。
その他の修正
- macOS でプラグインフックスクリプトに実行権限がない場合でも正しく動作するように
- セッション再開時に、エージェントの表示名とファイル名が異なるカスタムエージェントが正しく復元されるように
- 別のクライアントが使用中のセッションに IDE が自動接続しようとしないように
- スラッシュコマンドのタイムラインエントリに、コマンド名(例: 「Review」「Plan」)が表示されるように
v1.0.20(2026-04-07)── OpenTelemetry ヘルプ、BYOK デフォルトルート変更、/yolo 統一
copilot help monitoring トピック
OpenTelemetry の設定方法と使用例を確認できるヘルプトピックが追加されました。v1.0.19 で OpenTelemetry のスパン構造が改善されたのに合わせて、設定方法のドキュメントも CLI 内から参照できるようになった形です。
スピナーの改善
バックグラウンドエージェントやシェルコマンドが完了するまでスピナーが表示され続けるようになりました。スピナー表示中もユーザー入力は受け付けるので、待っている間に別の操作ができます。
Azure OpenAI BYOK のデフォルトルート変更
API バージョンを設定していない場合に、GA のバージョンレス v1 ルートがデフォルトで使われるようになりました。BYOK で Azure OpenAI を使っている場合、API バージョンの明示指定が不要になります。
/yolo と --yolo の統一
/yolo コマンドと --yolo フラグが同一の動作になりました。/yolo の状態は /restart をまたいで保持されます。以前は /yolo と --yolo で微妙に挙動が異なるケースがありましたが、解消されています。
ストリーミング中の UI レスポンス改善
ライブレスポンスストリーミング中の UI のもたつきが軽減されました。
v1.0.21(2026-04-07)── copilot mcp コマンド、UI の細かい修正
v1.0.20 と同日リリースです。
copilot mcp コマンド
CLI のサブコマンドとして copilot mcp が追加されました。MCP サーバーの管理を CLI 内のスラッシュコマンド(/mcp)だけでなく、シェルから直接コマンドとして実行できます。CI スクリプトなどから MCP サーバーの設定を自動化したいケースで使えます。
フック設定の VS Code 互換性
PascalCase のイベント名(例: PreToolUse)で設定したフックに、VS Code と互換性のある snake_case のペイロードが渡されるようになりました。hook_event_name、session_id、ISO 8601 形式のタイムスタンプが含まれます。VS Code の GitHub Copilot 拡張と同じフックスクリプトを Copilot CLI でも使い回せます。
メモリ使用量の削減
不要になったシェルセッションを自動的にシャットダウンすることで、メモリ使用量が削減されました。
UI・表示の修正
- 長時間実行される非同期シェルコマンド中にスピナーが止まって見える問題を修正
- スラッシュコマンドピッカーがフィルタリング中にちらついたり入力位置がずれたりする問題を修正
- キャンセルやツール完了でタイムラインの内容が減ったときに、画面が空白になる問題を修正
- Plan モードのタイムラインで、ユーザーのテキストに重複した「Plan」プレフィックスが表示される問題を修正
- Enterprise GitHub の URL 入力欄で、ログインフロー中のキーボード入力と Enter での確定が正しく動作するように修正
v1.0.22(2026-04-09)── MCP ツールの互換性改善、カスタムエージェントへの skills フィールド
MCP ツールスキーマのサニタイズ
MCP ツールが返す非標準な JSON スキーマが、すべてのモデルプロバイダーと互換性が保てるようサニタイズされるようになりました。
カスタムエージェントに skills フィールド
カスタムエージェントの定義に skills フィールドを追加できるようになりました。エージェント起動時に、指定したスキルの内容があらかじめコンテキストに読み込まれます。「このエージェントを使うときは必ずこのスキルを参照してほしい」というケースで便利です。
BYOM/BYOK で Anthropic モデルのフックが動くように
BYOM(Bring Your Own Model)や BYOK(Bring Your Own Key)の設定で Anthropic モデルを使っている場合に、パーミッションチェックなどのフックが正しく動作するよう修正されました。
その他の改善
- 新しいシンプルなインラインレンダラーでレンダリングパフォーマンスが改善
- MCP や Extension ツールが返す大きな画像の扱いが改善
- 組織ポリシーでリモートセッションがブロックされている場合に、管理者への連絡を促すメッセージが表示されるように
- サブエージェントのアクティビティで、ツール名が重複表示される問題を修正(例: 「view view the file...」)
- スラッシュコマンドピッカーがテキスト入力の上に表示されるようになり、レイアウトが安定
v1.0.23(2026-04-10)── 起動フラグの追加、Ctrl+L の画面クリア
モード指定フラグの追加
--mode、--autopilot、--plan の 3 つのフラグで、特定のモードで CLI を直接起動できるようになりました。これまでは起動後に Shift+Tab でモードを切り替える必要がありましたが、スクリプトや alias から特定のモードで起動しやすくなります。
# Autopilot モードで直接起動
copilot --autopilot
# Plan モードで直接起動
copilot --plan
Ctrl+L で画面クリア
Ctrl+L でターミナル画面をクリアできるようになりました。会話セッションは保持されたまま、画面表示だけがスッキリします。
エージェント実行中のスラッシュコマンド対応
エージェントが動作中でも /diff、/agent、/feedback、/ide、/tuikit が使えるようになりました。長時間のエージェントタスク中に状況確認したいときに便利です。
その他の改善
- メモリバックエンドが利用できない場合に、エージェントが最初のターンでハングしなくなった
- Bazel/Buck のビルドターゲットラベル(例:
//package:target)がファイルパスと誤認識されなくなった - スラッシュコマンドピッカーでスキルの詳細説明が表示され、スクロールバーが見やすくなった
- 推論トークンの使用量がゼロでないときに、モデルごとのトークン内訳に表示されるように
- Copilot coding agent のタスクが Remote タブに正しく表示され、Tasks API 経由でステアリングできるように
v1.0.24(2026-04-10)── フックの modifiedArgs、終了画面のリニューアル
v1.0.23 と同日の 2 本目リリースです。
preToolUse フックが引数修正フィールドを尊重
preToolUse フックが modifiedArgs、updatedInput、additionalContext の各フィールドを正しく処理するようになりました。フックでツールの引数を書き換えたり、追加コンテキストを差し込んだりする使い方が期待通りに動きます。
カスタムエージェントのモデル名に表示名・ベンダー接尾辞を許容
カスタムエージェントの model フィールドで、VS Code 形式の表示名やベンダー接尾辞を受け付けるようになりました(例: "Claude Sonnet 4.5"、"GPT-5.4 (copilot)")。VS Code で作ったカスタムエージェント定義を Copilot CLI でもそのまま使えます。
クラッシュ時のターミナル状態復元
CLI が OOM や segfault でクラッシュした場合でも、alt screen、カーソル、raw モードなどのターミナル状態が正しく復元されるようになりました。以前はクラッシュ後にターミナルが壊れた状態で残ることがありました。
終了画面のリニューアル
CLI を終了したときの画面が、Copilot マスコット付きでよりシンプルな使用状況サマリーにリニューアルされました。
その他の修正
- GitHub リポジトリでの初回起動時に表示されるセッション同期プロンプトで、
--remoteフラグが正しく尊重されるように
v1.0.25(2026-04-13)── MCP レジストリ、/env コマンド
MCP レジストリからのインストール
CLI から直接、MCP サーバーをレジストリから検索してインストールできるようになりました。ガイド付きの設定も CLI 内で完結します。これまでは MCP サーバーの設定ファイルを手書きする必要がありましたが、対話的にセットアップできます。
/env コマンド
/env コマンドで、現在のセッションに読み込まれている環境の詳細を確認できるようになりました。確認できる内容は次のとおりです。
- 読み込まれているインストラクション(
AGENTS.md、copilot-instructions.mdなど) - 接続中の MCP サーバー
- 有効なスキル
- 登録されているエージェント
- インストール済みのプラグイン
「このセッションで何が有効になっているか」を一発で確認できるので、トラブルシューティング時に便利です。
ACP クライアントからの MCP サーバー提供
ACP クライアントが、セッション開始時または読み込み時に MCP サーバー(stdio、HTTP、SSE)を提供できるようになりました。外部ツールから Copilot CLI を起動する際に、MCP サーバーの設定を動的に注入できます。
その他の改善と修正
-
--config-dirフラグがアクティブモデルの選択時にも尊重されるように - セッション履歴に解決済みモデルが保持され、アクティブなターン中のモデル変更は遅延されるように
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/shareで出力パスに拡張子がないときに、適切な拡張子(.mdまたは.html)が自動で付与されるように -
/add-dirが相対パス(例:./src、../sibling)を受け付け、絶対パスに解決するように -
/resumeのセッション検索に失敗した後にEscキーが正しく動作するように修正 - カスタムインストラクションファイルで
&などの特殊文字が保持されるように修正
v1.0.26(2026-04-14)── 安定性修正、リモート操作の用語変更
安定性とバグ修正が中心のリリースです。
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Escapeキーがask_userや Elicitation のプロンプトを確実に閉じるようになった(以前はスタックすることがあった) -
find -execブロック内の引数で、不要なディレクトリアクセス確認が表示されなくなった - コンテキスト圧縮がツール呼び出しのチェックポイント境界をまたいで分割した場合に、エージェントセッションが回復不能なエラーにならなくなった
- スラッシュで始まる 1 セグメントのトークン(例:
/help、/start)が bash コマンド内でファイルパスとして誤認識されなくなった - Anthropic BYOM で画像ファイルを閲覧するときに、画像データが正しく含まれるように
- パーミッションプロンプトの通知フックが、実際にプロンプトが表示されたときだけ発火するように
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Ctrl+Oでタイムラインの全エントリを展開できるように(Ctrl+Eと同じ動作) - Remote タブで Copilot coding agent のタスク表示とステアリングが PR なしでも動作するように
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--remoteフラグと/remoteコマンドのヘルプテキストで、「steering」が「remote control」に改称
v1.0.27(2026-04-15)── /ask コマンド、ステータスバーのヒント表示
/ask コマンド
会話履歴に影響を与えずにちょっとした質問ができる /ask コマンドが追加されました。「今の作業の流れを壊さずにさっと確認したい」ときに使えます。
その他の改善
- Copilot Pro のトライアルが一時停止中のとき、汎用的なポリシーエラーではなくわかりやすいメッセージが表示されるように
- ステータスバーに
@filesや#issuesのヒントが入力中に表示され、スラッシュコマンドピッカーが開いているときは/helpヒントが表示されるように - WSL でのクリップボードコピー時に、目に見えない BOM 文字が混入しなくなった
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copilot plugin marketplace updateコマンドでプラグインカタログの更新が可能に
v1.0.28(2026-04-16)── サブモジュールのパス修正、ターミナルタイトル制御
- Git サブモジュール内で作業しているとき、パーミッションプロンプトに正しいリポジトリパスが表示されるように
- バックグラウンドエージェントの完了通知が、
read_agentが結果を待機中の場合に重複送信されなくなった - MCP 移行ヒントがインラインのシェルコマンドではなく、プラットフォーム別の手順を記載したドキュメントへのリンクに変更
- Azure リソース ID が
azCLI コマンド実行時に誤ってパスセキュリティ警告をトリガーしなくなった - Rewind ピッカーのナビゲーションが矢印キーと Enter に簡略化(わかりにくかった 1-9 のクイック選択ショートカットを削除)
- 設定されたエディタが起動できないときに、わかりやすいエラーメッセージが表示されるように
- マスコットが起動時に短いまばたきシーケンスを再生するように変更(以前は継続的にまばたきしていた)
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--resumeピッカーから CLI のリモート制御セッションに接続可能に -
COPILOT_DISABLE_TERMINAL_TITLE環境変数で、ターミナルタイトルの自動更新を無効化できるように -
/clearや/newの後に、カスタムインストラクションとスキルがディスクから再読み込みされるように
v1.0.29(2026-04-16)── リモート MCP 設定のデフォルト
v1.0.28 と同日リリースです。
- リモート MCP サーバーの設定で
typeフィールドを省略できるようになり、デフォルトでhttpが使われるように - カーソルの点滅時に幅が安定し、テキストがずれなくなった
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--list-envフラグの追加(プロンプトモードで読み込み済みのプラグイン、エージェント、スキル、MCP サーバーをログ出力)
v1.0.30(2026-04-16)── /statusline コマンド、プラグインスキルの検出修正
v1.0.28、v1.0.29 と同日の 3 本目リリースです。
/statusline コマンド
ステータスバーに表示する項目をカスタマイズできる /statusline コマンドが追加されました(/footer でも呼び出せます)。ディレクトリ、ブランチ、reasoning effort、コンテキストウィンドウ、クォータの表示・非表示を切り替えられます。
その他の変更
- フィードバックフォームが正しい GitHub リポジトリにリンクするように修正
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/undoで rewind が利用できない場合(Git リポジトリ外やコミットがない場合など)に、説明メッセージが表示されるように -
skills.discoverを使用したときに、プラグインのスキルとコマンドが正しく検出されるように - v1.0.29 で追加した
--list-envフラグを削除 - クリップボードからの画像貼り付けが、ブラケットペースト処理のリグレッションで動作しなくなっていた問題を修正。
Ctrl+VとMeta+Vの両方で画像貼り付けが動作するように
v1.0.31(2026-04-16)── プロンプトフレームのレンダリング修正
Windows と Ubuntu のターミナルでプロンプトフレームがレンダリング崩れを起こしていた問題の修正です。
v1.0.32(2026-04-17)── auto モデル選択、ドキュメント添付、リモートセッション接続
auto モデル選択
モデルとして auto を選択すると、Copilot がセッションごとに最適なモデルを自動的に選んでくれるようになりました。GPT-5.4、GPT-5.3-Codex、Claude Sonnet 4.6、Claude Haiku 4.5 などからルーティングされます。プランやポリシー設定に応じて選択されるモデルが変わり、レート制限の緩和にも役立ちます。どのモデルが使われたかは CLI 上で確認できます。
ドキュメントファイルの添付
プロンプトにドキュメントファイルを添付して、エージェントに読み取らせて推論に使わせることができるようになりました。
リモートセッションへの直接接続
--connect フラグで、セッション ID を指定してリモートセッションに直接接続できるようになりました。--resume のピッカーを経由せずに済みます。
その他の改善
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--resumeと/resumeでセッション ID の先頭 7 文字以上の短縮プレフィックスが使えるように(フル ID の入力が不要に) -
/feedbackが作業ディレクトリに書き込み権限がない場合に、TEMP ディレクトリにバンドルを保存するように -
--print-debug-infoフラグでバージョン、ターミナルの機能、環境変数を表示 - 週間使用量が 75% と 90% に達したときに警告が表示されるように
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copilot login --hostで GitHub Enterprise Cloud(GHE)インスタンスに正しく認証されるように修正