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【2025/3/18〜】GoogleCloudのContainer Registryがもうすぐ廃止になりますよ

2025/03/10に公開

はじめに

Container Registryの廃止が近づいてきたのでgoogleの公開ドキュメントをベースに改めてまとめておきます。

Container Registryの廃止について

Google Cloud Container Registry (GCR) は、

https://cloud.google.com/artifact-registry/docs/transition/prepare-gcr-shutdown?hl=ja

Container Registryとは

Google Cloud Platform (GCP) 上でDockerイメージなどのコンテナイメージを
プライベートに保存・管理するためのサービスでした。
ユーザーはContainer Registryを利用することで、コンテナイメージを安全に保管し、
Google Kubernetes Engine (GKE) や Cloud Run などのGCPサービスにデプロイすることができました。

なぜ廃止されるのか

Container Registryの機能は、より新しく、機能が豊富なArtifact Registry に置き換えられました。
Artifact Registryは、Container Registryのすべての機能に加えて、以下のような多くの利点を提供します。

Artifact Registryの利点

  • リージョン構成
    • リージョンごとのストレージを提供します。これにより、データの所在地を制御し、パフォーマンスを向上させ、データ主権の要件を満たすことができます。Container Registry はマルチリージョンストレージのみを提供していました。
  • マルチフォーマットのサポート
    • Dockerイメージだけでなく、npm パッケージ、Maven アーティファクト、Python パッケージなど、さまざまな形式のアーティファクトをサポートします。
  • IAM と組織のポリシーの統合強化
    • Google Cloud Identity and Access Management (IAM) および組織のポリシーとより緊密に統合されており、アクセス制御とセキュリティ管理が向上しています。
  • セキュリティ機能の強化
    • 脆弱性スキャンなどのセキュリティ機能を Container Registry よりも強化しています。
  • より良いパフォーマンスと信頼性
    • 最新のインフラストラクチャ上に構築されており、パフォーマンスと信頼性が向上しています。

Container Registryの廃止は、ユーザーにArtifact Registryへの移行を促し、より優れた機能と利点を持つ最新のサービスを利用してもらうことを目的としています。

Artifact Registryへの移行

Container RegistryからArtifact Registryへの移行の主なステップは以下の通りです。

  1. Artifact Registry を有効にする
    • プロジェクトで Artifact Registry API を有効にします。
  2. 既存の Container Registry イメージを Artifact Registry に移行する
    • gcloud コマンドラインツールまたは Google Cloud Console を使用して、既存の Container Registry イメージを Artifact Registry にコピーします。
  3. デプロイ設定を更新する
    • GKE や Cloud Run などのデプロイ設定を更新して、Artifact Registry からイメージをプルするように変更します。
  4. Container Registry の使用を停止する
    • すべてのイメージが Artifact Registry に移行され、デプロイ設定が更新されたら、Container Registry の使用を停止します。

移行に関する重要な考慮事項

  • 名前空間の変更
    • Artifact Registryでは、リポジトリ名とイメージパスが Container Registry とは異なる形式になります。移行時に名前空間の変更が必要になります。
  • 権限設定の確認
    • Artifact Registryの権限設定は Container Registry と異なる場合があります。移行後に権限設定を確認し、必要に応じて調整してください。
  • 移行ツールとドキュメント
    • Google Cloudは、移行プロセスを支援するためのツールと詳細なドキュメントを提供しています。これらを活用して移行を進めてください。

廃止スケジュール

そのため、Container Registryを利用している場合は、2025年4月22日までに Artifact Registryへの移行が必要です。

廃止の影響

2025年4月22日以降も Container Registry を使用し続けた場合、以下のような影響が考えられます。

  • イメージへのアクセス不能
    • Container Registryに保存されたイメージにアクセスできなくなる可能性があります。これにより、アプリケーションのデプロイや実行に支障が生じる可能性があります。
  • セキュリティリスク
    • 非推奨となったサービスを使い続けることは、セキュリティリスクを高める可能性があります。
  • サポートの終了
    • Container Registryに関するGoogle Cloudのサポートは終了します。問題が発生した場合、自己解決が必要になります。

推奨される対応

Container Registryを利用している場合は、2025 年 4 月 22 日 までに Artifact Registryへの移行を完了することを強く推奨します。

詳細情報

Container Registry から Artifact Registry への移行に関する詳細な情報、手順、ツールについては、以下の Google Cloud ドキュメントをご参照ください。

まとめ

Container Registryの廃止は、Artifact Registryへの移行を促すためのものです。
早めに移行計画を立て、スケジュールに余裕をもって移行作業を進めることをお勧めします。

合同会社カメレオンミーム Tech Blog

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