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vibe coding × Chain of Draftの親和性を考えてみる

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はじめに

大規模言語モデル(LLM)を活用する中で、「思ったような出力が得られない」「推論の一貫性が取れない」といった悩みを感じたことはありませんか?

そんなときに有効なのが、Chain of Draft(CoD) という手法です。これはChain of Thought(思考の連鎖)を発展させたもので、LLMに 「ドラフト→見直し→改善」 という人間に近いプロセスを踏ませることで、精度と信頼性を大きく高めることができます。

本記事では、Chain of Draftの概要から実践的なプロンプト例、vibe codingとの相性などをまとめていきます。

Chain of Draftとは?

https://arxiv.org/abs/2502.18600
Chain of Draft(CoD)は、以下のようなプロンプト構造をもつ手法です

  1. 初期のドラフト(下書き)を生成
  2. 自らそのドラフトをレビュー
  3. レビュー結果をもとに改善案を提案・反映

この手法は、LLMに「まず粗く書き、後から洗練させる」というプロセスを促すことで、一発で完璧な出力を求めない柔軟性レビューを通じた質の向上を両立します。

なぜChain of Draftが有効なのか?

LLMは非常に強力なツールですが、次のような課題があります

  • 長文・複雑な出力では一貫性が崩れやすい
  • 推論過程がブラックボックスになりやすい
  • 一度の生成で完璧な出力を期待するのは現実的でない

これに対してChain of Draftは、生成→自己評価→修正というステップを明示的に設けることで、以下のようなメリットがあります

  • 推論の透明性
  • 質の向上
  • 汎用性の高さ

プロンプト例:Chain of Draftの基本形

あなたには以下のタスクを3ステップで実行してください:

1. 問題に対する初期の解答(ドラフト)を作成してください。
2. そのドラフトに対して、どこが良くてどこが改善できるかをレビューしてください。
3. レビュー結果をふまえて、より良い最終的な解答を提示してください。

問題:○○について200文字以内で説明してください。

想定される出力構造

【Step 1: ドラフト】
○○とは〜〜です。

【Step 2: レビュー】
説明は概ね良好だが、△△の背景情報が不足している。

【Step 3: 改善版】
○○とは、△△に基づく技術で、〜〜の特徴を持っています。

vibe codingとの親和性

vibe codingとは、コードを書く際に厳密な設計よりも「雰囲気」や「感覚」でざっくり進めて、後から整えていく開発スタイルです。この手法は、特にプロトタイピングや創造的なコーディングで有効とされています。

Chain of Draftとvibe codingの相性は非常に良好です。

観点 vibe coding Chain of Draft
初期段階 とりあえず動くものを書く とりあえずドラフトを書く
中間段階 実行・動作を見ながら修正 自己レビューで問題点を洗い出す
最終段階 リファクタリング・整備 改善版の最終生成

つまり、「まず作ってから考える」 というアプローチをLLMでも再現できるのがChain of Draftであり、vibe coding的な思考と自然にマッチします。

応用例:vibe coding × Chain of Draft

あなたは開発者として、以下の仕様に沿ってざっくりとしたコードをまず書いてください。その後、コードをレビューし、改善点を指摘し、最終的により良いコードに仕上げてください。

仕様:JSON文字列を受け取り、特定のキーの値を抽出して出力する関数

このように、「ざっくりコード→セルフレビュー→リファクタ」 の流れをLLMに再現させることで、vibe coding的な実験性を保ちつつ、品質の高いコードを得ることができます。

Chain of Draftを使いこなすポイント

  • ステップごとの明示が鍵
    モデルが構造化して考えるために、「Step 1」「Step 2」などの記述は必須です。

  • レビュー観点を明確にする
    「読みやすさ」「正確性」「パフォーマンス」などを指定すると、より適切なレビューが期待できます。

  • ツールとの組み合わせも有効
    LangChainやLLMエージェントなどの文脈制御ツールと組み合わせることで、Chain of Draftのステップを自動化・反復的に実行できます。

まとめ

Chain of Draftは、LLMに「考えながら改善する」というプロセスを取り入れることで、より人間らしく、精度の高い出力を実現するテクニックです。

vibe coding的な「まず作る→あとで整える」思考に馴染みのある方にとっては、非常に直感的かつ効果的な手法となると思います。

プロンプト設計にChain of Draftを取り入れて、創造性と構造性のバランスを試してみるのもいいかもしれません。

合同会社カメレオンミーム Tech Blog

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