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ごめんなさい、プログラミングスクールなめてました。

2023/01/04に公開約4,900字

どうも、訳あって地元のプログラミングスクールでアルバイトをしている一般高専生だ。
今日は実際にプログラミングスクール(以下プロスク)に務めた結果得られた所見について語っていくぜ。

なぜプロスクへ?

私は元来プロスク肯定派ではなかった、むしろ否定派だ。
なぜかというと今まで見てきたプロスクが酷すぎたのだ。

  • 時代遅れの構文やライブラリ、役に立つのかもわからないビジュアル系プログラミング
  • 子供へ教材として販売する低スペックなタブレットPC

そんなものを目にしてきた結果、「プロスク?やめた方がいいよ」BOTになってしまった。

そんなことも忘れた中学3年生のある春休みのこと

家族の付き添いとして習い事フェアなるものに参加することになった。
会場セッティングをしているとあるものが目に入った。

「ほげえええ!?プログラミングスクールううう???」
そうだ、そこには今まで口にすることも恐れていたプロスクがあったのだ。
「くそ!こんなど田舎にまで参入してきやがったか、この私が成敗しにいってやる」
そんなよくわからない正義感を頼りにプロスクのブースへと足を運んだ。

まず目に入ったのがKanoPCという製品だ、どうやらこれを販売しているらしい。
私もエンジニアの端くれ、すぐさまGoogle様を使ってKanoPCについて調べることにした。
「ふむふむ、英国のKano社が開発している教育用の2-in-1 WindowsPC、か...」
やはり悪徳業者じゃないか、諦めて自ブースへ帰ろうとした。

プロスク「学生の方ですか?」
そう声をかけられた。
いくら悪徳業者からとはいえ、相手の質問を無視することはできない。
私「はい、一応春から高専生です。」
ごくありきたりな返しをしたつもりだ、もう会話が続くことはないだろう。
プ「すごい!高専に行かれるんですね〜」
プ「よかったらアルバイトを募集しているんですがどうですか?」

ふが...?????????
アル、バイト...???
プロスクの手先になどなるものか。
私はそっけない返事をしてその場を去った。

プロスクで働く気など毛頭ない、苦しむ子供を多くするだけだ。
その時はそう思っていた。

月日は流れ夏休みに

とにかく暇だった、高専の夏休みは2ヶ月弱と非常に長い。
突然だが、弊高専にはBYOD(Bring Your Own Device)という制度がある。
簡単に言えば「自分のPCを使え」というものだ。
その要件の一つとしてWindowsが挙げられていた。
あいにく私はWindowsのノートPCなど持っていない。
私は有り余る時間を使いノートPCを買うための費用を稼ぐことにした。

さっそくアルバイトを探すことにした、できれば技術系がいい。
今までの知見を活かすことができれば楽だろうと思っていた。
調べていくうちにあのプロスクが目に入った。
正直読み飛ばそうかと思ったが、これも何かの縁だと思い詳細を見ることにした。

「ふむ、時給950円か...」
この田舎で高校生に支払う額としてはなかなかによかった。
いや、めっちゃよかった。
私は興味本位で(実際は時給の圧に負け)応募することにした。

特に面接もすることなくすぐに働けることになった。
「どのようなものか見定めてやろうではないか」
謎の上から目線で授業を見学することにした。

「ッッッッッッ....!!!」

驚くのには1分もかからなかった。
「生徒が、楽しんでいる...!?!?」
私のイメージとはかけ離れた光景だった。
プロスクなど親に行かされ、悲しきエンジニアを生み出す強制収容施設だと思っていた。
浅はかだった、生徒はみな生き生きとしている。
先生と生徒のふれあいも活発だ。

「なるほど、生徒は自主的にプログラミングを学んでいるのか、それもあんなに楽しそうに...」
だが、簡単に認めるわけにはいかなかった。
いくら生徒が楽しそうだからといって、中身が酷かったら問題だ。

「ッッッッッッ....!!!」

また驚いてしまった。
「なん、だと...???」
そこには界隈で聞きなれた言葉の数々が。
中学生にも満たない子が
「フローチャート!」「ループ!」
「並列処理!」「true!false!」
などと言っていた。

感服した、認めざるを得なかった。
そこにはまさしく理想とも言える空間が存在していた。
私はそのプロスクをシャングリラと呼ぶことにした。

だが、この感動も序章に過ぎなかった。

いざ潜入

まず初めに研修があった、と言っても簡単なものだ。
プログラミングをしてロボットを動かすというものだった。
フッ.....簡単すぎる...
我にとっては造作もないことだ。
さっそく置いてあるノートPCを開きプログラミングに着手することにした。

だが、ここで問題があった。
授業で使うソフトはLEGO SPIKEというのだがPythonが使えると高を括っていた。
だが、実際に教えるときに使うのはワードブロックというものだった。
そう、私が毛嫌いしていたビジュアル系プログラミングだ。

葛藤した。

私がここで働くということはビジュアル系言語を使わなければいけないということを意味していた。
いや、使いもせずに偏見を持つことはSmartとは言えない。
とにかく使ってみることにした。

「ッッッッッッ....!!!」

驚くのもこれで何回目だろうか。
「わかりやすい...!」
一瞬で手のひらを180度回転させられた。

今までは変に知識を持った状態で、有識者ぶって批判していただけだったのだ。
改めて使ってみることでビジュアル系プログラミングの良さを理解することができた。

まずなんと言ってもドキュメントがいらないところだ。
自称エンジニアにとってはこれに尽きる。
ブロックに簡潔な動作が記されているのでそれだけで完結している。(激ウマ)

わざわざ自分で調べてドキュメントなど眺める必要はないのだ。

駆け出しエンジニアはよく「自分で調べろ」と言われる。
これは彼らにとって相当なハードルだろう。(実際私もそうだった)
だが、ビジュアル系プログラミングならそんなことをせずとも気軽にプログラミングに臨むことができるのだ。

素ん晴らしい...

二つ目はコピペがしにくい
始めたばかりではすぐにコピペをしたくなる。
与えられたコードの意味がわからないからだ。
だが、ビジュアル系プログラミングではそんなことする必要もない。
というか、大抵はできない。

与えられる教材に載っているプログラムは残念ながら画像であることが多い。
文字列と違って写経をするしか再現する手立てがないのだ。
必然的にコピペをしなくなる。
自分の手を動かしてプログラミングをすることになる。

また、ビジュアル系プログラミングは動作の種類ごとに色付けされていたりする。
文字列を記述する言語とは違い、視覚的に理解しやすいのだ。
やはり子供にはビジュアル系の方がスッと入ってくるのだろう。

つまり、そもそも写経する必要すらないのだ。
と言っても初めのうちはやはり写経は必須だろう。

と、ビジュアル系プログラミングを散々褒めてきたが、やはり業務上使っていてあまり良くない点もいくつか存在していることに気がついた。

まず、冗長になりやすい
これは誰もが陥る罠だ。
一つ一つのブロックも大きいし、
関数を自分で作成できないことが多い。(EV3ではマイブロックというものがあります)

関数化できないというのはやはりネックだ。
値だけ変えて他は違う処理をしたいといった場合でも同じことを二度書かないといけない。

また、冗長になってしまうことで、どこで失敗をしているかが分からないという生徒が多く見られた。
これについてはRPG方式(勝手に命名)で解決することができる。
要は「できたら次に」を繰り返せばいいのだ。

一発で全て作りたいという生徒が多いのだが、やはりそういう生徒ほど失敗し、どこで間違えたのかが分からずにコードはより複雑化し、直すのも大変になってしまう。
とりあえず最小構成でプログラムを組み上げ、上手く動けば次のステップへ行くという意識は大切だ。
これは、ビジュアル系に関わらず全ての言語に言えることなので小中学生のうちにこの意識を学べるのは素晴らしい。

また、音や光で動作ごとの区切りをわかりやすくするのも有効だろう。

はじめてのお仕事

研修だけでもあれだけ驚かされたのだ、実際の業務では更に驚きが待っているのだろう。
そんな気持ちで業務へ臨むことにした。

最初の仕事はとても簡単なものだった。
見本ロボットの組み立てやメイン講師のサポート、etc...

フッ.....容易い...

プロスク、こんなものか...?

一クラス目のレッスンが終了した。
その日は二クラスだったので次のレッスンへの準備をしていたとき、呼び止められた。
どうやら次のクラスでは欠席が出たらしい。

このプロスクでは基本的にペアプロ形式だったので空いたところにサポートとして私が入ることになったらしい。
遂に来たか、大仕事。

意識高い系の私は事前に教材を確認することにした。
「ふむ、今日の授業は反射光のライントレースか...」

ん...?

軽く読み飛ばしてしまったがルルルァイントレース、だと...?
なんだそれ...
反射光、なにそれ難しそう...

小学生の子達がこんなに高度なことをしているなんて...
ちょっとまって、今震えてる。

私とてエンジニアの端くれ、すぐさま調べることにした。
文字通りライントレースとは色のついた線上をロボットが辿る技術らしい。
ロボットを見たところ下の方にセンサーのようなものがついている、なるほど。

果たして小学生にセンサーだとかトレースだとかそういうむつかしいことはできるのだろうか。
そんな疑問を抱きながらもペアプロが始まった。
さーてさてさて、プロスク生の実力、この目に焼き付けてやろうではないか。
どれどれ〜????

「ッッッッッッ....!!!」

できていた、それも綺麗に

私は目を疑った。
相手は小学生だぞ?
いや、完璧にできていたのである。

改めてプロスクの素晴らしさをこの身で受け止めた。
こんなに近くにこんな素晴らしい施設があるなら私も小学生の頃行きたかったな...(ほろり...)
後悔しても仕方ない、私のような自称エンジニアモンスターを生み出さないためにもプロスクの素晴らしさを伝えればいいのだ。

また、このプロスクでは簡単な塾としての役割も担っていたのだ。
早い段階で少数や負の数の存在、簡単な物理の原理なども教えていた。
感動した、涙が止まらなかった。
もう時給のことなんてどうでもいい、私は全力でついていくと誓った。

最後に

早いですが、これで終わりにしようと思います。
プロスクの良さは伝わったでしょうか?
気軽に見学できるところも多いのでお子さんと一緒に行ってみてはいかがでしょうか?(回し者ではないです)
私は今もプロスクで働いています。
KanoPCのことを書くのを忘れましたが結構よかったです。
やはり早い段階からWindowsに慣れておくことは大切だなーと思いました。
まだ目的のノートPCは買えてないので良いなと思ったらバッジをお願いしまs((
この記事を境にプロスクへの理解を改めてもらえたら幸いです。

参考文献、お借りしたネタ

https://news.mynavi.jp/article/20201207-kano_pc/
https://qiita.com/kinchiki/items/57e9391128d07819c321

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