公式Slack MCPとTableau MCPを連携させて、AIに分析からSlack Canvas作成までやらせてみた
カスタマーサクセスマネージャーの玉井です。
やっっっっっと、公式のSlack MCPが出ました。
これまで、ユーザー・コミュニティによって開発されたSlack MCPはありましたが、オフィシャル側からリリースされたMCPは今回が初めてです。
ネット等を見ていると、「Slackの履歴から日報を作る」といった「Slack内のデータを使って何かする」系の事例は既にチラホラあります。
が、今回やりたいと思っているのは、Slack外の情報をまとめてSlack内に送るという上記とは逆のユースケースです。そこで、Tableau MCPを併用し、「Tableauの分析情報を要約してSlackに送る」ということをやってみたいと思います。
やってみた
環境
- OS: macOS 26.3 (Tahoe)
- MCPホスト:Claude Code 2.1.62
- LLM:Claude Opus 4.6(Vertex AI経由)
Tableau MCPの準備
以下と同じ手順でCloud Runにデプロイします。ちなみに認証はPATで実施します。
Slack MCPの準備
とりあえず設定
Slack MCPの公式ドキュメントは以下です。
使用するツール(MCPホスト)によって、方法は変わってきますが、Claude Codeの場合は、上記ドキュメントに記載のある通り、Claude Codeのプラグインとして簡単にインストールすることができます。設定ファイルを自分で記述する必要すらありませんでした。
claude plugin install slack
ちなみに、Claude Code内の/pluginメニューからもインストールできます。

インストール後、最初にSlack MCPを利用しようとすると(Slack MCPを利用するようなプロンプトを打つと)、OAuth認証が走ります。ブラウザに飛んで、以下の画面が開きます。

どうやら、ClaudeのSlack Appをインストールする形になるようです。インストールしたいワークスペースを選んで、「許可する」を選択します。
認証が成功すると、以下の画面が表示されます。問題なければ閉じましょう。

Claude CodeのMCPの設定画面を確認すると、ちゃんとSlack MCPに接続されていることがわかります。


Slack MCPについてあれこれ
セルフデプロイ型のTableau MCPと違い、Slack MCPはSalesforce社側でホスティングされています。[1] 通信プロトコルはStreamable HTTPです。認証はOAuthですが、DCRには非対応となっています[2]。
あと、Slack自体のプランは何でも問題ない…はず…。
Let's Try
それでは、2つのMCPサーバーを設定できたところで、実際にプロンプトを打ち込んでみたいと思います。
Tableau MCPのフェーズ
まず、自分のTableau Cloudにどんなワークブックがあるのかを調べます。

Data + Movie のダッシュボードが面白そうなので、このダッシュボードの詳細を調べます。

なかなか面白そうなダッシュボードなので、これを説明した内容を、SlackのCanvasにまとめて、皆に見てもらいたい、という体で進めます。
Slack MCPのフェーズ
というわけで、今度はSlack MCP経由でCanvasを作成してもらいます。

こちらの指示は「Canvasを作成して」というシンプルなものなのに、Canvasにダッシュボードの情報をまとめるために、自律的にもっとダッシュボード側の情報を取りに行っている(Tableau MCPも継続して活用している)ところが、まさにAIエージェントの真骨頂という感じでテンションが上がりました。
そうこうしていると、Claude様が「データは揃った。後はCanvasを作成するだけだ」と言い放ち、その後、実際にCanvasが出来ました。

Slack側のCanvasを見てみます。


Canvasを作ること以外、何の指示も出していませんが、分析のまとめまで書いてくれており、(モデルがOpus 4.6というのもあるとは思いますが)なかなかクオリティの高いレポートを作ってくれました。
Canvasなので、Slack上ですぐにメンバーと共有することができますね。ちなみに、「このCanvasを宣伝するような書き込みをしろ」とClaude様にお願いしたら、以下のような書き込みをしてくれました。

何がすごいって、Canvasだけじゃなく、元のTableau Cloud上のダッシュボードのリンクまで貼り付けているところです。Tableau MCPを併用し、情報を色々得た上での作業なので、こういうことができるわけですね。
おわりに
MCPサーバーといっても、結局そのプラットフォームの操作を自然言語で代替できるにすぎない…。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました…。[3]
MCP登場当初から言われていたことではありますが、複数のMCPを併用することで、「あるサービスの情報・コンテキストをもって、他のサービスを利用する」ことができるのは、思っていた以上に強いですね。
また、Tableau観点でいうと、せっかくTableau Cloud(またはServer)に色々役立つダッシュボード等が存在しているのに、意外と社内に広まってない・知られていないってパターン、多いんですよね。そういう時(社内コミュニケーションツールがSlackの場合)、Tableauは見ていなくても、Slackを見てないメンバーってほとんどいないはずなので、その「ほとんどのメンバーが見ている場所」に、Tableau上の分析リソースが展開できるというのは、Tableau側に眠っている情報をより活用できるようになると思うので、とても良い組み合わせかと思います。
Slack MCPはまだまだできないことも多いですが[4]、今後もどしどしアップデートされるはずなので、期待しています。
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