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タミヤのギヤボックスを比べてみる

2024/01/11に公開

夏休みの自由工作のお供, タミヤのギヤボックスの一覧表を作成しました. 工作の参考にしてください. 1ページ目が製品番号順で2ページ目がモータ表, 3ページ目以降が項目ごとのランキングになっています.大きな表でZennで表示するには小さいので,下のリンクから開いてください.

https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vTcd82xI0QoenPrsfPJp5wgxNvBXaZRKpni6XcNlajFX4pvGAe-DsU46-6fhKE9P5ctGw6Aifsx5EyI/pubhtml

用語の解説と補足をしていきます.

  • 減速比: 出力軸の回転がモータの回転に対してどれだけ遅くなっているのかという指標です. 減速比が大きいほど出力軸の回転数は小さくトルクは大きくなります.

  • 出力軸の向き: ギヤボックスを板に取り付けたときに, 出力軸が板に対して平行か垂直かを表しています. タミヤのギヤボックスはユニバーサルギヤボックス以外は平行です.

  • モータのスペック: マブチモータの工作用モータのページからデータを引用しています. ミニモータはマブチモータに該当するページがなかったため, タミヤのサイトからデータを引用しています. また, テクニクラフトシリーズはRC-260タイプのモータが使われていますが, マブチモータが公開しているRC-260モータは適正電圧が6V以上のものしかなくテクニクラフトシリーズ用のものとは異なるようです. 今回は大きさ, 型番が近いRE-260RAの値でテクニクラフトシリーズのスペックを計算しています. いずれにせよ, タミヤはモータの詳細な情報は公開していないため, 表の値は参考にとどめてください.

  • 適正負荷: おそらく最高効率時のトルクです. 一般的に, モータは無負荷時に最速で回転し, 停止時に最大トルク(Stall Torque)を発揮します. この中間のやや高速よりのところでモータは最高効率になります. 表では単純にモータの適正トルクに減速比を掛けたものをギヤボックスの適正負荷としています. ただし, 実際には摩擦によって出力軸のトルクは計算した値よりも小さくなります.

より詳細に設計するためには, モータの特性曲線も理解する必要があります. とはいえ, 大学の機械工学の内容になってくるので夏休みの工作レベルでは(きっと)ここまでは必要ないはずです.

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