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現地速報! RubyKaigi 2026 Day1

に公開

ブルーモ証券でエンジニアをしている才記です。
Rails エンジニアのはずですが最近はあんまり Rails を書いていません。

今年も RubyKaigi の季節がやってきました。
開催直前にいろいろとトラブルもあり、参加者が会場の函館にたどり着けるのか危ぶまれたりもしましたが、無事開催されてほっとしています。

災害には警戒しつつ、今年も全力で楽しんでいけたらと思っています!


私は昨年に引き続き今年も現地参加したので、その様子をお届けできたらと思います!
去年と同じく、私が聴いたセッションの中で印象に残ったものについてまとめました。

The Journey of Box Building

初日キーノート、Ruby 4 の目玉機能である Box の話。
Box で出来ることの話に始まり、 Box を実現するための濃い技術の話が詰まった発表でした。

途中から Box の動作原理的なところの話になり、 Ruby VM 内部の様々な解説が始まったあたりからだいぶ内容の理解は怪しいのですが…
「今の Box がどこなのか」を判定するというだけでもかなり複雑な内部実装を理解し、必要に応じて既存の実装を見直し…と、様々な苦労がそこにはあるというのはひしひしと伝わってきました。

例年のキーノートに比べると技術特化な感じの話なのかな…?と途中まで思っていたのですが、終盤「なぜ Box を開発することになったのか」の話が入り、そこで一気に流れが変わりました。

もともと特に Ruby に追加してほしい機能とか無かった…はずだったのに、あるきっかけ1つで「そうだ、私はこれが欲しいんだ」となり、そこから数年かけてその機能を実現した。そのきっかけは RubyKaigi の発表と、そこから発生した飲み会での会話だった、と。

きっかけは色々、人それぞれではありますが、少なくとも RubyKaigi や関連イベントはそのきっかけに十分なり得るだけの魅力を、力を持っているイベントだということを改めて感じました。

Funicular: A Browser App Framework Powered by PicoRuby.WASM

ブラウザ上で動く軽量 Ruby, PicoRuby を使ったブラウザアプリフレームワーク、 Funicular の話。フルスタック Ruby の夢が広がる話でした。

最初は PicoRuby そのものの話から始まり、ブラウザ上で動くLチカ(?)のデモなどが行われました。Lチカは情操教育。
フレームワークの話以外のデモが充実していた印象で、特にブラウザ上で binding.irb が動いているのはちょっと感動しました。

かつて私が話を聞いたときの CRuby.WASM はなんだかんだバンドルサイズが若干重く、ブラウザ Ruby はまだちょっと厳しいか…と思っていたのですが、PicoRuby はかなり現実的なサイズ(圧縮後で1M切るぐらい?だったはず)になっていたのも印象的でした。

Funicular というフレームワークそのものはまだ出たばかりで発展途上、使えるケースもまだ限られてはいるものの、フルスタック Ruby の夢が広がっていっていることが感じられて今後が楽しみな発表でした。自分でも軽く触れてみたい。

Kingdom of the Machine: The Tale of Operators and Commands

分かってたといえば分かってたんですが金子さんのパーサートーク。
導入がすでに面白い。昔話。開始30秒ぐらいで1回終わりました。めでたしめでたし。

まあ実際そんなことはなく、そこからはひたすら濃厚なパーサーの話が続きます。
正直内容は全然理解できていないところはあるのですが、

  • AI にパーサーの修正させると意外とちゃんとした修正を出してくる
  • 人類にパーサーはまだ早い

ということは分かりました。

少し真面目なというか、理解できた範囲での話としては、
Ruby が文法的に柔軟だったり便利だったりする代償としてパーサーが複雑になるところが一定ある…と思っていたものの、より文法的にシンプルでお堅いはずの Go でも、類似の問題に対する対応は似たようなものだったりすることもあるというのがちょっと意外でした。
やっぱり人類にパーサーは早い

The design and implementation of ZJIT & the next five years

Ruby を更に速くする ZJIT の話。やっぱり高速化は気になります。

正直難しくてあんま理解できないだろうぐらいに思っていたのですが、
実際に発表中に出てきた例は(あくまでサンプルであるという前提はあると思いますが)まったく分からないということもなく、地道に一つ一つできることをやる、という感じの印象を受けました。

逆に言うと銀の弾丸があるとかではないので、上記の通り堅実に速くできるところを速くしていく、という感じなのかなと思っています(インライン化や最適化などなど)。

発表中のグラフを見る感じだと、現時点でケースによってはもう5倍速くなることもある…ように見えました。ただ現実に近いアプリ… Optcarrot や Rails などはまだまだ発展途上、 YJIT の方が速いようです。

発表タイトルにある通り next five years の話なので、今後も継続的に追いかけていきたいところです。

Digits, Digits, and Digits

ぺんさんによる BigDecimal の話。
BigDecimal の内部構造の話が最初に出てきたのですが、あんまりちゃんと分かってなかったのでそこだけでもかなり勉強になりました。

内容としては BigDecimal 周りで行われる計算の高速化の話が主だったのですが、
数学の講義的な感じで少し懐かしいような気持ちも覚えつつ、
数値計算の高速化周りの話がいろいろと聞けて楽しかったです。

最終的に得られた結論がすでによく知られたものだったりすることもある、という話もありました。
やってることは車輪の再発明かもしれないけれど、その過程は楽しいし、
やることで自分の身につくものは確実にあるはずなので、再発明になることを恐れずにいろいろ試してみるのもいいものですよね。

(それはそれとして、実現したいことに対する事前調査はしっかりやりたいとも思いました。これはあくまで自戒です)

1日目まとめ

いかがでしたでしょうか。RubyKaigi 2026 Day1 の様子を簡単にですがお伝えしました。明日以降の発表も楽しみですね。

まだ2日 Kaigi はありますし、無理せずじっくり楽しんでいければと思います。

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