サイロ化はさせない!チームを越えて学び合う場の設計
Bitkey Developers Advent Calendar 2025の初日の記事です! 🙌
チームの境界によって必然的に生まれるコミュニケーションの隔たり
「チームを分ける」ことは、多くの企業で行われている合理的な判断です。組織の成長による人数の増加に対応したり、効率化のために責務を分割したりと、ごく自然な選択といえるでしょう。
しかしその一方で、組織間にコミュニケーションの隔たりが生まれてしまう、という課題に心当たりはないでしょうか?
- 「隣のチームが今、何に取り組んでいるのかよく知らない」
- 「チームが違うと、なんとなく物理的にも心理的にも距離が生まれてしまう」
こうした課題を放置してしまうと、いわゆる「サイロ化」、つまりチームごとに情報が遮断された状態になってしまうかもしれません。一般的に、イノベーションは部門・機能をまたいだ偶発的な対話から生まれやすいといわれています。イノベーションのチャンスを守るためにも、サイロ化は防ぎたい問題ですね。
一方で、これはチームの境界を定義することで必然的に生まれてしまう副作用だとも感じます。チームの中での結合が強まることと表裏一体であるともいえるでしょう。では、この自然な副作用に対抗するための工夫として、どのようなものが考えられるでしょうか?
この章では、私たちビットキーが組織のサイロ化を予防するために、日々試行錯誤している工夫の一部をご紹介します!「組織をもっと元気にしたいんだ」といった思いをもつ方の背中を押すことを目指します。
組織開発を担うチーム “エンジニアリングマネジメント室”
ビットキーのDevelopers組織には、組織開発を専門とするチームが存在します。その名も「エンジニアリングマネジメント室」。私たちは、英語表記のEngineering Management Officeを略して「EMO(えもー)」と呼んでいます。筆者もEMOの一員です。
まずは、EMOがどのようなミッションを掲げているか、少し覗いてみましょう。
エンジニアリングの観点や専門性を用いて、各チームにおけるビジネス目標の達成と、個々人の自己実現の両方を支援することで、Developers 組織の可能性を最大化する
このミッションを達成するため、EMOは日々さまざまな活動に取り組んでいます。
EMOの活動例
- 各Developersチームの課題解決・マネジメント支援
- チームの抱える課題を明確にするためのワークショップ設計
- 組織を横断した潜在的な課題の発掘と解決
- 技術広報
- 開発者採用の取りまとめ
- Developersチーム間の学び合い・コミュニケーション機会の設計
- etc.
今回はこの中から、「Developerチーム間の学び合い・コミュニケーション機会の設計」に関する活動を紹介します!
多様な組織横断コミュニケーション施策を紹介!
学びの機会の発掘と、挑戦のサポート
私たちは、メンバーの学びや挑戦を積極的にサポートしています。その一環として、カンファレンスや研修プログラムなどへの参加を補助する制度があります。
- EMOが推奨するものは、参加チケット費・出張費を支給
- それとは別に、本人の学びになる活動に対し一定の金額を支給
また、EMOはただ制度を用意するだけでなく、参加体験そのものをサポートしています。たとえば、カンファレンスに参加する際は、多くのメンバーを募って盛り上げたり。参加前には学びたいことを整理する「士気を上げる会」、参加後には得た学びを共有し次に繋げる「ふりかえり会」を開催したりしています。
こういった活動の成果として、発信文化醸成のKPIが順調に伸びています!前提として、ビットキーのDevelopers組織には、精力的に登壇やブログ執筆などの発信をするメンバーがいます。EMOは、こういった発信をさらに当たり前にし、広げたいと考えています。そのため、発信文化の醸成度合いをいくつかの数値でモデリングし、計測しているんですね。
たとえば「社員参加者数」(カンファレンスに参加した社員の数)や「学びの数」(参加した社員の得た学びの数)などがそれにあたります。参考までに、Notionで可視化しているグラフを紹介します!

イベントに参加した社員の数

参加した社員の得た学びの数
カンファレンス協賛と、そこから生まれる交流
カンファレンスには多様な学び・コミュニケーションを生み出すチャンスが眠っているので、工夫がたくさんあります。次はその工夫の紹介です!
まず、ビットキーはみんなでカンファレンスに参加するだけでなく、頻繁に協賛もしています。その活動のなかで、ブースを出展することもよくあります。こういったブースは、参加するメンバーみんなで協力して運営します。
そこで、誰がいつブースに立つかシフトを組むのですが、この際に、あえて普段は接点のない別チームのメンバー同士を組み合わせることで、自然なコミュニケーションの機会をつくりだしています。これは細かいながらも効果的な工夫です。EMOの一員である筆者自身、「初めての会話がブースだった」といった経験があります。
また、カンファレンス登壇への挑戦も後押ししています。プロポーザルを書く会(公募登壇に応募する会)を主催し、まずはみんなで登壇のネタ出しから始め、それぞれが骨子を考えます。さらに後日、その内容を適宜EMOがレビューし、より良い発表になるようアドバイスを送るのです。
こうした取り組みの結果、大きな成果が出ています。2025年は、SRE NEXT、スクラムフェス三河、iOSDC、pmconfなど、多くのカンファレンスで採択されました!最近では、EMOが主導しなくても、自発的にプロポーザルを書き、登壇を目指すメンバーも増えてきています!
毎週の“アーカイブみる会”の主催
過去に開催された技術イベントの登壇動画の中から、オンラインで公開されているものをピックアップし、毎週みんなで鑑賞する会を主催しています。公開されているさまざまな知見を吸収する機会でありつつ、異なるチームのメンバーと意見交換をする場にもなっています。
むしろ、この会の本番は、動画をみた後の「感想戦」にあるといっても過言ではありません。動画の内容について「自分のチームではどう活かせるか」「自分ならこう考える」といった議論を交わすことで、学びを深め、互いの考えを知る貴重な機会となっています!
まさにこういった議論の機会を作れていることが、この活動の成果といえるでしょう。
Developers組織みんなでパーティ!“BitHub”
ビットキーの社内では、大小さまざまな交流の場があります。歓迎会・送別会といったものはもちろん、リリースパーティや複数部門の交流会などが多く巻き起こっているようです。
なかでもEMOは規模の大きなものを主催しています。それが3か月に1回ほどの周期で開催している「BitHub」というパーティです。夜、オフィスのコミュニティスペースでケータリングのフードやお酒などを用意し、Developers組織のメンバーみんなで賑やかに楽しむ場です!交流を促進する仕掛けとして、「今期がんばること発表会」やOpen Space Technologyなどの企画を取り入れたりも。
参加者からは、「普段なかなか話せない隣のチームのメンバーと交流できて楽しかった」「みんなが今どんなことに取り組んでいるのかを知る良い機会になった」といった声が寄せられています。こういった活動の成果を論じるのは難しいですが、ポジティブなフィードバックと感謝がそうだといえるかもしれませんね!
結び
ここまで、ビットキーのEMOが取り組む組織横断コミュニケーション施策をいくつかご紹介してきました。
誰かに話しかけるとき、たとえ同じ会社の仲間であっても、勇気が必要な瞬間があります。ですが、「思い切って話してみてよかった」と感じることも、同じくらい…あるいはそれ以上にたくさんあるのではないでしょうか?
ここで解説した私たちの工夫が、誰かの背中を押すきっかけになれば幸いです!
Bitkey Developers Advent Calendar 2025では、ソフトウェアだけでなくハードウェア、マネジメントなど、多様な知見を公開していきます!
明日以降もお楽しみに 👍
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