Closed22
リザーブドインスタンスとSavings Plansの整理
ピン留めされたアイテム
RI と SP どちらを選定する?
割引率 | キャパシティ予約 | マーケットプレース | リージョン縛り | インスタンスファミリー縛り | テナンシー・プラットフォーム縛り | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | リージョナル | スタンダードRI | 高い(最大72%) | なし | できる | あり | あり | あり |
2 | コンバーティブルRI | 低い(最大66%) | なし | できない | あり(別リージョンに交換も不可) | あり(交換は可能) | あり | |
3 | ゾーン | スタンダードRI | 1と同一 | あり | できる | あり(さらにAZ縛り) | あり(さらにサイズ縛り) | あり |
4 | コンバーティブルRI | 2と同一 | あり | できない | あり(さらにAZ縛り) | あり(さらにサイズ縛り) | あり | |
5 | ー | EC2 Instanse SP | 1と同一 | なし | できない | あり | あり | なし |
6 | Compute SP | 2と同一 | なし | できない | なし | なし | なし |
- 基本はSPを優先して考える、でいいと思う
- SPの方が柔軟性が高いため
- スタンダードRIとEC2 Instance SP、コンバーティブルRIとCompute SPの割引率は同一
- RIを選択するケース
- SP非対応のAWSサービス(RDS、ESなど)を使用する場合
- EC2はSP、他のサービスはRI、とすると管理しづらくなるということがあればRIに寄せてもいいと思う
- マーケットプレースを使いたい場合
- EC2のスタンダードRIのみ対応
- 安く購入したい
- マーケットプレースの場合前払い料金を出品者側が決定できる
- 途中で売却する可能性がある
- 米国の口座が必要、といったハードルがあることに注意
- ODCRを別で管理したくないのでRIないしSP購入と一緒にキャパシティ予約をしたい
- ゾーンRIが唯一キャパシティ予約の機能を持つ
- それによりキュー不可、AZ柔軟性、インスタンスタイプ柔軟性が失われる
- ゾーンRIが唯一キャパシティ予約の機能を持つ
- SP非対応のAWSサービス(RDS、ESなど)を使用する場合
- SPで推奨事項を使わない場合、コミットする金額を自分で計算する必要がある、という手間はあるかも
- 「東京リージョンのLinuxのデフォルトテナンシーのm5.xlargeを10台」まで洗い出せているとして、RIならその条件を指定すれば購入できるけど、SPの場合はそこからさらに自分で計算する必要がある
- 付随して「管理の分かりやすさ」という観点ではRIに軍配が上がるか
- RIなら「東京リージョンのLinuxのデフォルトテナンシーのm5.xlargeを10台」というのが目に見えるので、購入した担当者以外にも理解しやすい
- SPの場合金額に均されているので、「どんな適用を想定して購入したか」を別途管理しておかないと分からなくなる
RIではできるけどSPではできないことってある?
- 予約購入はSPでもできる
-
カバレッジレポートはRIでしか見れないとかある?- ない
- 購入後の変更・交換
- RIは属性などを変えられる
- https://zenn.dev/link/comments/41bd734ca80f25
- EC2 InstanceSP を選択した場合(スタンダードRIと同額)
- リージョンとインスタンスファミリーが決め打ち
- スタンダードRIでも同様。ファミリーもリージョンも変更可能な属性に含まれていない
- ComputeSPを選択した場合(コンバーティブルRIと同額)
- コンバーティブルで選択可能な交換内容はCompute SPであれば交換するまでもなく適用される
- プラットフォームの変更、ファミリーの変更など
-
「交換」では「前払いなし」から「全部前払い」「一部前払い」に交換できる
- これはSPではできないことだが、ここをモチベーションにしてRIを選択する、とはならないだろう
- コンバーティブルで選択可能な交換内容はCompute SPであれば交換するまでもなく適用される
- RIは属性などを変えられる
- 有効期限切れ前の通知はRIでもSPでもできる
RI
- 料金を決定する要素
-
インスタンスの属性
- インスタンスタイプ
- リージョン
- テナンシー
- 共有
- 占有
- プラットフォーム
- Windows
- Linux/Unix
-
コミットメント期間
- 1年
- 3年
-
支払オプション
- すべて前払い
- 一部前払い
- 前払いなし
-
提供クラス
- スタンダート
- コンバーティブル
-
インスタンスの属性
- スコープ
- リージョナル
- ゾーン
制限
- 購入できるリザーブドインスタンスの数は制限されている
リージョナルとゾーンの違い
リージョン リザーブドインスタンス | ゾーン リザーブドインスタンス | |
---|---|---|
キャパシティー予約 | されない | される |
アベイラビリティーゾーンの柔軟性 | あり。指定したリージョン内で任意のAZに適用 | なし。指定したAZのみに適用 |
インスタンスサイズの柔軟性 | あり。インスタンスファミリー内の任意のサイズに適用。※Amazon Linux/Unixのデフォルトテナンシー限定。 | なし。指定したインスタンスサイズのみに適用 |
購入をキューに入れる | できる | できない |
- リージョナルを選択するメリット
- AZの柔軟性あり
- インスタンスサイズの柔軟性あり
- ゾーンを選択するメリット
- キャパシティ予約あり
両者に金額の違いはない。
提供クラスの違い
スタンダード リザーブドインスタンス | Convertible Reserved Instance | |
---|---|---|
リザーブドインスタンス の変更 | 一部の属性は変更できる | 同左 |
リザーブドインスタンス の交換 | できない | 同等以上の価値を持つRIに差額を支払い交換可能 |
リザーブドインスタンスマーケットプレイスに出品する | できる | できない |
リザーブドインスタンスマーケットプレイスでの購入 | できる | できない |
以下は変更不可。
- コミット期間
- 支払オプション
上記は「交換」であれば変えられる。(異なるものに交換できる。)
提供クラスに関わらず変更できる内容
変更可能な属性 | サポートされているプラットフォーム | 制約事項 |
---|---|---|
同じリージョン内でアベイラビリティーゾーンを変更する | Linux と Windows | - |
スコープをアベイラビリティーゾーンからリージョンに、またはその逆に変更する | Linux と Windows | それぞれの変更前の利点(ゾーンにおけるキャパシティ予約など)は失われる |
同じインスタンスファミリー内でインスタンスサイズを変更する | Linux/UNIX のみ | デフォルトのテナンシーである必要あり |
ネットワーク を EC2-Classic から Amazon VPC に、またはその逆に変更する | Linux と Windows | - |
- 変更できない属性の例
- インスタンスファミリー
- リージョン(東京から大阪に変えるなど)
- Linux/Unix以外でのインスタンスサイズ
- プラットフォーム
- 上記の変更できない属性が決め打ちでいいなら、スタンダードにすることで以下のメリットが得られる
- より高い割引率
- マーケットプレースでの出品・購入
交換
- 元のRIと異なるリージョンのRIには交換できない
- 支払オプション
- 「すべて前払い」→「一部前払い」OK
- 「一部前払い」→「すべて前払い」OK
- 「前払いなし」→「一部前払い」「すべて前払い」OK
- 「前払いなし」→「前払いなし」OK
- 「すべて前払い」「一部前払い」→「前払いなし」NG
どのように適用されるか
- 条件に合致するものがあれば自動的に適用
- 再起動は不要
- 正規化係数による部分的な適用
- インスタンスタイプの柔軟性があるリージョナルの場合のみ発生
- たとえばmedium(係数2)のリージョナルRIを保有しておりlarge(係数4)のインスタンスが稼働する場合、largeの50%にRIが適用、残り50%がオンデマンドで課金
請求
- 使用(適用)有無に関わらず1時間ごとに請求
- オンデマンドの課金はプラットフォームにより違う
- 1秒ごと、もしくは1時間ごと
- 商用ディストリビューションが1時間
- 1秒ごと、もしくは1時間ごと
- 1時間の枠の中で複数のインスタンスにまたがり3600秒まで適用
- あふれた分はオンデマンド
discount pricing tiers(割引料金範囲)
- リージョンあたり50万ドル以上買ってると割引適用される
購入
- プラットフォーム
- テナンシー
- 提供クラス
- インスタンスタイプ
- 期間
- お支払い方法
- スコープ
マーケットプレースからの購入
- 期間は完全ではない(1年や3年のフルでない)
- 前払い料金はAWS提供のものより安い可能性がある
- 前払い以外の料金はAWS提供のものと同じ
-
The usage or recurring fees remain the same as the fees set when the Reserved Instances were originally purchased from AWS.
- EC2のスタンダードクラスのみ
RIの更新
- 有効期限が切れる前に更新処理を行うことで、同一内容のRIがキューに入れられる
- 既存のものが有効期限切れになったのち、キューに入っているものが適用される
SP
プランタイプ
- Compute Savings Plans
- EC2 Instance Savings Plans
- SageMaker Savings Plans
比較
Compute SP | EC2インスタンスSP | コンバーチブルRI | スタンダードRI | |
---|---|---|---|---|
オンデマンドに対する節約 | 最大66パーセント | 最大72パーセント | 最大66パーセント | 最大72パーセント |
金銭的コミットメントと引き換えに低価格 | ✓ | ✓ | — | — |
すべてのインスタンスファミリに価格を自動的に適用 | ✓ | — | — | — |
任意のインスタンスサイズに価格を自動的に適用 | ✓ | ✓ | —(リージョナルは柔軟性を持つ) | 同左 |
テナンシーまたはOSに価格を自動的に適用 | ✓ | ✓ | — | — |
Fargateを使用するAmazonECSに自動的に適用 | ✓ | — | — | — |
ラムダに自動的に適用 | ✓ | — | — | — |
AWSリージョン全体に価格を自動的に適用 | ✓ | — | — | — |
1年または3年の期間オプション | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
サポートされているサービス
- EC2
- Fargate
- Lambda
- SageMaker
購入
- SPタイプ
- 期間
- コミットメント額
- 支払オプション
- 開始日(オプション)
MTD/YTD
一般用語。
- MTD
- Month to Date
- 単月
- Year to Date
- 累計
アラート
- 有効期限の1,7,30,60日前
- キューに入れられたタイミング
適用のされ方
- SPによるコミット額の方が少ない場合
- コミット額の分 割引が適用され、残りがオンデマンド
このスクラップは2021/07/30にクローズされました