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デジタルスキル標準と生成AIによる補助と拡張
なぜ作成したのか
- 弊社急に生成AIの適用範囲を増やす潮流が発生し始めたけど、予想通りサブスク登録しても死蔵する人がちらほら。適切に適用を進めたいけどまずは身の丈にあった選択肢を提供したい。
- 典型的なロールモデルとしてデジタルスキル標準をベースに、それぞれのスキルで適用されるツールパターンを整理してこうという気持ち
- けしてカオスマップ作るのに怖気づいたわけではない
経産省・IPA)
デジタルスキル標準とは(「デジタルスキル標準」は、ビジネスパーソン全体がDXに関する基礎的な知識やスキル・マインドを身につけるための指針である「DXリテラシー標準」、及び、企業がDXを推進する専門性を持った人材を育成・採用するための指針である「DX推進スキル標準」の2種類で構成されています。
- 「DXリテラシー標準」:全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準
- 「DX推進スキル標準」: DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルの標準
なお、「デジタルスキル標準」で扱う知識やスキルは、共通的な指標として転用がしやすく、かつ、内容理解において特定の産業や職種に関する知識を問わないことを狙い、可能な限り汎用性を持たせた表現としています。そのため、個々の企業・組織への適用にあたっては、各企業・組織の属する産業や自らの事業の方向性に合わせた具体化が求められることに留意する必要があります。
📌 デジタルスキル標準(DSS)の主要領域と生成AIツール
IPAのDSSでは、デジタル技術活用スキルと専門スキルを定義しています。ここでは、それらのスキルを補助・拡張できる生成AI系ツールを領域ごとに整理します。
① デジタルリテラシー(基本スキル)
スキル領域 | 生成AIツール | 特性・活用方法 |
---|---|---|
情報収集・分析 | ChatGPT / Gemini / Claude / Perplexity AI | 高度な自然言語処理を活用し、検索結果の要約や知識の整理を支援 |
文章生成・編集 | Notion AI / Grammarly / DeepL Write | 文書作成の補助、翻訳、ライティング品質向上 |
ビジュアル作成 | DALL·E / Midjourney / Stable Diffusion | 画像・グラフィック生成、資料の視覚化 |
データ可視化 | Tableau AI / Power BI AI / Excel Copilot | データの視覚化・分析支援 |
コーディング補助 | GitHub Copilot / Codeium / Tabnine | プログラムコードの補完、バグ修正、自動化支援 |
② ビジネス活用スキル
スキル領域 | 生成AIツール | 特性・活用方法 |
---|---|---|
プロジェクト管理 | Asana AI / Jira AI / Trello AI | タスク自動化、スケジュール最適化、リスク分析 |
会議・議事録作成 | Otter.ai / Notta / Fireflies.ai | 音声認識によるリアルタイム議事録作成、要約 |
プレゼンテーション | Tome AI / Beautiful.ai / Canva AI | スライドの自動生成、デザイン補助 |
マーケティング分析 | ChatGPT(Code Interpreter)/ Jasper AI / MarketMuse | SEO分析、コンテンツ戦略立案、ターゲット分析 |
カスタマー対応 | ChatGPT(カスタムGPT)/ Intercom AI / Drift AI | チャットボット対応、FAQ自動生成 |
③ テクニカルスキル(IT専門技術)
スキル領域 | 生成AIツール | 特性・活用方法 |
---|---|---|
ソフトウェア開発 | GitHub Copilot / Amazon CodeWhisperer / Tabnine | コード補完、バグ修正、リファクタリング支援 |
セキュリティ対策 | Microsoft Security Copilot / Darktrace AI / Google Chronicle AI | インシデント対応、脅威検知、セキュリティ分析 |
クラウド管理 | Google Cloud Duet AI / Azure Copilot / AWS Bedrock | クラウドインフラ管理、自動スケーリング、トラブルシューティング |
データサイエンス | DataRobot / Google AutoML / OpenAI Codex | 機械学習モデルの構築、データ予測、分析支援 |
ネットワーク運用 | Cisco AI Endpoint Analytics / Kentik AI | ネットワークトラフィック分析、障害予測 |
④ クリエイティブスキル
スキル領域 | 生成AIツール | 特性・活用方法 |
---|---|---|
デザイン | Adobe Firefly / Canva AI / RunwayML | 画像編集、動画生成、ロゴ作成支援 |
動画編集 | Runway AI / Synthesia / Pika Labs | 動画編集、AIナレーション、シナリオ自動生成 |
音楽制作 | Suno AI / AIVA / Magenta Studio | 自動作曲、音楽リミックス、サウンドデザイン |
⑤ 先端技術・研究開発
スキル領域 | 生成AIツール | 特性・活用方法 |
---|---|---|
AI開発 | Hugging Face / OpenAI API / Google Vertex AI | 機械学習モデルの開発・実装 |
量子コンピューティング | IBM Quantum AI / Microsoft Azure Quantum | 量子アルゴリズムの開発支援 |
自動運転・ロボティクス | OpenAI Robotics / NVIDIA Isaac Sim | 自律制御、ロボットのシミュレーション |
🎯 まとめ
IPAのデジタルスキル標準における各スキル領域ごとに、生成AI系ツールを活用することで、業務効率化やスキル拡張が可能になります。特に、以下のポイントが重要です。
-
生成AIはリサーチ・文章作成・分析を強力に補助
- ChatGPTやPerplexity AIで情報収集・整理
- GrammarlyやNotion AIでドキュメント作成
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ビジネススキル向上のための自動化ツール
- Trello AIやJira AIでプロジェクト管理
- Otter.aiで議事録作成
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IT・データ活用におけるAI支援
- GitHub Copilotで開発効率化
- Microsoft Security Copilotでセキュリティ強化
- Power BI AIでデータ分析支援
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クリエイティブ領域の革新
- Adobe FireflyやRunwayMLでデザイン・動画編集
- AIVAで音楽制作
-
先端技術の研究開発支援
- Google Vertex AIやIBM Quantum AIで研究開発を促進
各領域に適したAIツールを適切に活用することで、デジタルスキルの向上だけでなく、業務やクリエイティブ活動の生産性も大幅に向上します。
所感
- ChatGPTくんにピックアップしてもらったサービスはほんの一部ではあるものの、分類方向としてはわかりやすいかもしれない
- スキルマップに合わせてデータを整理し、各個人にはパラメタシートとして把握できるように情報適用できるようにしてみる?
Discussion