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プロポーザル駆動学習のススメ

に公開

はじめに

こんにちはー。あさのですー。
上記の通り、先日[1]開催された大吉祥寺.pm 2025 で LT をさせてもらいました!
大吉祥寺.pm 初参加でしたが、めちゃくちゃ楽しかったです![2]

トークはその場の臨場感が大事だと思っていますが、伝えたいことがあるんであれば、形を変えて何度でも言っていいんじゃない?とも思っています。
なので、この記事は、その LT の内容をベースに記事化したものです。当日、話を聞いていただいた方もそうでない方も最後までお読みいただけると幸いです。

なぜ書いたのか?

「プロポーザル書いてみませんか?」って言っても、いろんな理由をつけられて避けられるので、出さなくても書くことで学びのチャンスになるということを伝えたかったからです。[3]

ここからが本題

皆さんは「カンファレンスのプロポーザル」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?

コミュニティや勉強会に出入りしている人の中だと書くのが当たり前だという過激な方もいれば、自分は登壇とか考えたことないし、ネタがないから無縁かなーと感じられている方もいるのではないでしょうか。
特に、縁がないと考えられている方は、プロポーザルを書くこと自体に対して、ハードルが高いと感じている方も多いのではないでしょうか?今回、お伝えする「プロポーザル駆動学習」で試しに書いてみることを検討してもらえると幸いです。
また、普段からプロポーザルを提出する方も、ただ書いて出すだけでなく、このやり方を一度試してみるのもいいかもしれません。

プロポーザル駆動学習 とは?

「プロポーザル駆動学習」は、以下のようなループを繰り返すことで、プロポーザルを書くことを学びの機会にできるということです。

  1. プロポーザルをとりあえず書く
  2. 誰かに説明するつもり話す
  3. うまく説明できない点を整理する
  4. 足りない部分を調べる
  5. 内容をアップデートする
  6. そして 2. に戻り、ループする

プロポーザル駆動学習のイメージ図

一言で言えば、「推敲のプロセスを学習の機会にする」 ことです。

また、上記の画像の通り、このプロセスの中で重要な点は 「知っている範囲と知らない範囲の境界を知る」 ところにあります。
頭の中で理解しているつもりでも、書いてみると心もとなかったり、話してみるとたどたどしく説明できなかったりと、理解の境界が見えてくることがあります。 この境界を知ることが、学習の第一歩になります。
これを繰り返すことで、プロポーザルとしても洗練されたものになり、かつ、自身の理解度の解像度も十分に上がることとなるでしょう。[4]

最終的に、できたプロポーザルを提出して、不採択になったとしても、上記のループを回すことで学習して得られた知識やスキルはありますし、採択・登壇が全てではないので、テックブログや他のアウトプットの形で再利用することも可能です。

余談:そもそも、プロポーザルは誰のため?

一般的に、技術カンファレンスにおけるプロポーザルを誰のために書くべきかは意識しておくべきことです。

今回は「自分のため」のプロポーザルを書くことを推奨していますが、提出することや採択されることまで考えると、下の画像の通り、本来はさまざまなステークホルダーが関わるものです。[5]

採択者が読んだときに、プロポーザルの内容が魅力的かだけでなく、トークの再現性やオーディエンスの属性と合っているかなど含めて判断されます。また、最終的にタイムテーブルやトーク概要が並んだ際にイベントやカンファレンス自体が魅力的かどうかの見栄えもプロポーザルに依存する部分です。
そして、イベント参加者[6]から見たときに、どのトークを聞くか判断するのは、プロポーザルのタイトルとトーク概要で判断することが多いと思いますので、その点も意識して書くことが重要です。[7]

まとめ

今回、「プロポーザル駆動学習」という学び方・スタンスについてご紹介しましたが、もしプロポーザルを出したことがない方がいれば、この記事をきっかけに書いてみようと思ってもらえると幸いです。また、日頃からプロポーザルを書いている方も、このやり方を参考にして、より良い学習の機会として捉えてもらうのもいいかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

脚注
  1. 先日と言ったけど、もう3ヶ月経ったんですね。。。驚きです! ↩︎

  2. 感想日記はこちらにしたためております。https://sizu.me/mackey0225/posts/ix2cw00c2tb8 ↩︎

  3. 基本的には「不安はあると思うけど、採択されてから考えろ」です! ↩︎

  4. なんなら、採択されていないけど、ざっくりした投影スライドまで作れることもあります。 ↩︎

  5. もちろん、学習のためにフォーマットや仕組みを使うだけで、提出しないのであれば、自分本位なプロポーザルでも問題ないと思っています。 ↩︎

  6. ここでの参加者には、そのカンファレンスに参加しようか迷っている人も含まれます。なぜかというと、そのカンファレンス自体に参加していなかったとしても、事前にトーク概要を見て魅力的に思わなかったから参加しない。要はプロポーザルのせいで参加しなかった可能性もあると考えているからです。 ↩︎

  7. 今回は割愛しましたが、想定オーディエンスやアウトラインなどあると、聞き手としてはどのようなことが想像できるかも分かるので、この辺りは別の人のブログなどを参考にしてもらいたいです。 ↩︎

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