ClineでExcelファイルの読み書きを行うMCPサーバの設定方法
システム開発を行う際、仕様書関係はEXCELフォーマットの場合が多いと思います。
そこで、ClineからEXCELファイルの読み書きができたらすごく便利になると思いEXCELのMCPサーバを作成しました。
以下、その設定と使い方の説明です。
前提条件
- Visual Studio Code (派生形も可)
- Cline(派生形も可)
- Node.js: 18.x 以上
- npm: 9.x 以上
1. MCPサーバのclone
以下のコマンドでGithubからexcel-serverをcloneします
git clone [git@github.com](mailto:git@github.com):virtuarian/excel-server.git
cd excel-server
次に必要なパッケージをインストールして、ビルドします
npm install
npm run build
2. Clineの設定
ClineのMCPサーバ設定を行います
右上にある左から2番目のアイコン(MCP Servers)をクリックします
Edit MCP Settings をクリックします
cline_mcp_settins.jsonファイルが開くと思います。
仮に「/home/develop/app/mcp/excel-server」にcloneした場合は以下のように記載します。
各自のフォルダに合わせてください。
{
"mcpServers": {
"excel": {
"command": "node",
"args": ["/home/develop/app/mcp/excel-server/build/index.js"],
"env": {},
"disabled": false,
"alwaysAllow": []
}
}
}
正しく設定できると以下のMCP Serverが追加されると思います
「excel」をクリックして展開した後、下の方にある「Restart Server」をクリックしてください
右下にexcel MCP server connected と表示されたらOKです
右上にあるDoneで閉じます
3. Clineでの使い方(例)
使用するEXCELファイルは絶対パスを指定する必要があります。
例えば、画面仕様書を以下のように配置したとします。
/home/develop/app/excel-test/会議室予約システム_画面仕様書.xlsx
画面仕様書はこんな感じで、画面項目やイベント概要が記述されているものとします。
これを読み込んで画面の作成を依頼してみましょう
▼チャットの指示内容
Next.js15(TypeScript)で会議室予約システムを作成したいと思います。
以下の画面仕様書をもとに画面を作成してください。
/home/develop/app/excel-test/会議室予約システム_画面仕様書.xlsx
ちゃんとLLMがexcelのMCPサーバを使うようにしてくれていたらOKです
※今回の例ではDeepSeekを使用しました
ちゃんと読み取ってくれました🐕
以上がClineでExcelファイルの読み書きを行うMCPサーバの設定方法です。
この手順を参考にして、効率的にシステム開発を進めていただければと思います。
Excelファイルを活用することで、仕様書の管理や情報の共有がスムーズになり、開発プロセスが一層便利になることでしょう。ぜひ、実際に試してみてください!!
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