Windows Server 2016のEOS対応について

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はじめに

Windows Server 2016のEOSが2027年1月12日と迫っています。
EOSとなった製品の利用を続けることは非常にリスクが高いため、EOSとなる前にサーバーの移行を行う必要があります。

EOSとは

EOSとはEnd of Supportの略で、言葉の通りサポート終了を意味します。

EOSを放置した場合のリスク

EOSとなると以下のような影響があります。

  • セキュリティアップデートがされなくなる。(新たな脆弱性への対応がされない、など)
  • バグ修正がされなくなる。(新たな不具合への対応がされない、など)
  • 改善や機能追加がされなくなる。(新しいハードウェアへの対応がされない、など)
  • テクニカルサポートがされなくなる。(新たな問題発生時の問い合わせができない、など)

昨今ではセキュリティアップデートの重要性が特に高く、EOSとなった製品を使用することの危険性が高まっています。

Windows Serverのサポート期間について

マイクロソフトでは製品によって異なるライフサイクルポリシーが定められており、Windows Serverは固定ライフルサイクルポリシーが適用されます。

Window Serverの基本的なサポート期間は以下となります。

  • メインストリームサポート:製品リリースから約5年間
  • 延長サポート:メインストリームサポート終了から5年間

各Windows Server の具体的なサポート期間は以下の通りです。

OS名 サポート開始日 メインストリーム
サポート終了日
延長サポート
終了日
Windows Server 2003 2003年6月25日 2010年7月13日 2015年7月14日
Windows Server 2008 2008年5月6日 2015年1月13日 2020年1月14日
Windows Server 2008/R2 2009年10月22日 2015年1月13日 2020年1月14日
Windows Server 2012 2012年10月30日 2018年10月9日 2023年10月10日
Windows Server 2012 R2 2013年11月25日 2018年10月9日 2023年10月10日
Windows Server 2016 2016年10月15日 2022年1月11日 2027年1月12日
Windows Server 2019 2019年11月13日 2024年1月9日 2029年1月9日
Windows Server 2022 2021年8月18日 2026年10月13日 2031年10月14日
Windows Server 2025 2024年11月1日 2029年11月13日 2034年11月14日

SQL Sever 2016のEOSについて

Windows Server 2016と合わせてSQL Server 2016を使用していることも多いかと思いますが、SQL Server 2016のEOSは2026年7月14日であるため、Windows Server 2016より早くサポート終了となります。
ただし、SQL Server 2016については拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の提供がアナウンスされていますため、これを使用して継続使用することも可能です。

拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)について

Microsoftの一部の製品においては、延長サポート終了後に拡張セキュリティ更新プログラム(ESU:Extended Security Update)という特殊なサポートが提供される場合があります。
名前の通り、セキュリティ更新プログラムのみを提供します。

ESUは、サポートが終了したMicrosoft 製品を実行する必要があるお客様向けの最後の有料オプションとなっています。

ですが、Azure仮想マシンに対してはESUが無償で提供されます。
つまり、オンプレミスサーバーをAzure仮想マシンに移行すればESU費用が削減できます。

また、オンプレミスサーバーの場合は、Azure Arcか複数ライセンス認証キー(MAK)を使用する必要がありますが、Azure仮想マシンであればそういった手間が無くESUが適用されます。

対象製品はWindows OSとSQL Serverで、Window Server では2008/R2と2012/R2に提供されていました。
Windows Server 2016のESUについては、2026/2/20に提供予定のアナウンスがありましたが、価格や入手方法などの詳細はまだ不明な状態です。

オンプレミスからクラウドサービスへの移行のメリット

オンプレミスからクラウドサービスへの移行は、インフラ運用の効率化にとどまらず、業務の進め方そのものを見直す基盤となります。
従来のオンプレミス環境では、サーバーの調達や構築に時間がかかり、新しい取り組みをすぐに始めることが難しい場面が多くありました。

クラウドサービスを利用することで、

  • 必要なときに環境を迅速に用意できる
  • システムの変更や拡張を柔軟に行える
  • データ活用やAIサービスと連携しやすい

といった特性が得られます。

これにより、ITは単なる維持・運用の対象ではなく、事業のスピードや改善を支える役割へと変わります。
この変化はインフラの入れ替えにとどまらず、新しいサービスの立ち上げや業務改善を進めるうえでの基盤となります。

EOSへの対応方法

Windows Server のEOS対応については、主に以下の2つがございます。

  • より新しいバージョンのWindows Serverに機能移行する。
  • Windows Server以外のシステムに機能移行する。(クラウドサービス含む)

Windows Serverのご利用で多いのが、Active Directory ドメインコントローラーサーバーやファイルサーバーです。
Active Directoryドメインコントローラーサーバーの機能移行先としては、より新しいバージョンのWindows Serverを検討するのが一般的かと思いますが、Active DirectryからクラウドサービスであるMicrosoft Entra IDへ認証基盤を移行する、というユーザー様が最近では増えております。
ファイルサーバーの機能移行の場合では、オンプレミスではデータ量の増加を考えて十分な空き容量を備えたストレージを用意する必要がありますが、クラウドサービスであれば必要に応じて随時でストレージ容量の拡張を行うことができます。
Microsoft Azureでは、Windows ファイルサーバーからの機能移行に最適なAzure NetApp FilesというPaaSサービスがあり、こちらに移行されるユーザー様も大変増えております。
その他に、様々な用途でWindows Server を利用されていることも多いかと思いますが、それらの移行は新しいバージョンのWindows Serverへの機能移行が一般的な対応方法になるかと思います。
しかし中には、アプリケーションがバージョンアップに対応していない、バージョンアップの動作検証に時間がかかる、など様々な理由でEOSまでにWindows Server の移行が難しい場合も多いかと思います。
その場合、ESUの使用でバージョンアップ対応を一時先送りする方法もありますが、サーバー台数が多いとESUの費用が高額になる可能性がございます。
ですが、Azure 仮想マシンはESUが無料で提供されるため、Microsoft Azureへの移行もご検討いただければと思います。

Windows Server向けAzureハイブリッド特典について

Windows Serverのライセンスとしてソフトウェア アシュアランスまたはサブスクリプションをお持ちの場合、Microsoft AzureであればAzureハイブリッド特典を使用してWindows 仮想マシン(VM)を割引価格で利用することができます。

Microsoft Azureへの移行の具体例

AZPowerではMirosoft Azureへの移行に対応することができます。
機能移行の具体例を紹介いたします。

Azure VMへのクラウド移行

Azure上にWindows Server仮想マシンを構築し、そこにアプリケーションを移行します。

ADドメインコントローラーサーバーのIaaSクラウド移行

Azure上にADドメインコントローラーを追加構築し、各クライアントのDNSサーバーを追加したサーバーに切り替えます。

Active DirectoryからEntraIDへの認証基盤クラウド移行

Microsoft Entra Connectサーバーを使用して、アカウント情報をActive DirectoryからEntra IDへ同期させます。
その後、各クライアントをEntra 参加させます。

ファイルサーバーのIaaSクラウド移行

Azure上にWindows Server仮想マシンを構築し、そこにファイルデータを移行します。
robocopyなどを使用することで、現在のアクセス権設定も含めて移行することが可能です。

ファイルサーバーのPaaSクラウド移行

Azure上にAzure NetApp Filesを構築し、そこにファイルデータを移行します。
robocopyなどを使用することで、現在のアクセス権設定も含めて移行することが可能です。
Azure NetApp FilesではAD認証基盤を使用します。

Azure Migrate によるIaaSクラウド移行

Azure Migrateを使用して、オンプレミス上の物理サーバや仮想マシン(対応する仮想化基盤はVMwareかHyper-V)をそのままAzure 仮想マシンに移行させることができます。
Windows OSのバージョンはそのままですが、Azure上の仮想マシンに移行することでESUにかかる費用を抑えることができる可能性があります。
そのため、Windows Server 2016の暫定的な延命措置として、Azure Migrateによる移行も有用な移行方法の1つとなります。

クラウド利用のアンチパターンと回避の必要性

クラウド導入においては、初期導入の容易さやスピードを優先するあまり、長期的な拡張性・セキュリティ・コスト効率を犠牲にした設計や運用が繰り返される「アンチパターン」が発生しがちです。
たとえば、部門ごとにバラバラにクラウドを導入してしまい、命名規則やタグ付けが統一されていない、ネットワーク・セキュリティ設計が後回しになっている、コスト管理が不十分で予算超過が発生する、などが典型例です。
こうしたアンチパターンを放置すると、後から修正する際に初期投資の数倍のコストが必要となるだけでなく、ビジネスリスクやセキュリティ事故、組織間の摩擦など、技術的課題にとどまらない広範な影響が波及します。そのため、Cloud Adoption FrameworkやWell-Architected Frameworkなどの設計原則を活用し、組織横断でのガバナンスと体系的な設計を徹底することが、アンチパターン回避の根本的な解決策となります。

AZPowerの強み:アンチパターン回避の実績とノウハウ

Microsoft Cloud専門インテグレーターであるAZPowerでは、これまで数多くのお客様がクラウド利用のアンチパターンに陥り、運用やセキュリティ、コスト面で課題を抱えている現場を見てきました。
その経験をもとに、AZPowerは「どこに落とし穴があるのか」「どうすれば回避できるのか」といった実践的なノウハウを体系化し、Azureへの移行計画・構築・運用支援を通じてご提供しています。
特に、初期設定のまま運用されているAzure環境や、部門ごとにバラバラに導入されたクラウドの統制不備、セキュリティ設定の抜け漏れ、コスト管理の不徹底など、よくあるアンチパターンを技術的に診断・可視化し、安心・安全にAzureを利用できる環境をご提供しています。
「なんとなく大丈夫」から「根拠ある安心・安全」へ。
AZPowerは、クラウドの落とし穴を知り尽くした専門家集団として、安心・安全なAzure利用を実現するための最適な設計・運用・改善策をワンストップでご支援します。
クラウド活用に不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。

最後に

Windows Server 2016のEOSまで1年を切ったことで、これから対応の検討を始められる企業様も多いかと思いますが、
自社でEOS対応をされるにしても、外部へ相談や依頼をされるにしても、お早めに対応を始めていただくことをおすすめいたします。

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