🦌

AWS SAAに合格するために行ったこと

に公開

2024年5月15日(木)12時に受験し、同日20時頃に合格のメールが届いた。
本格的に試験対策を始めたのは、本番の1週間前からである。

勉強前の状態

AWS CLFおよび基本情報技術者試験は1年前に合格済み。

インフラやWebの前提知識として、以下の本の内容はぼちぼち理解している程度であり、AWS SAAの学習にあたって前提知識でつまずくことはほとんどなかった。

試験対策として行ったこと

① 準備(復習と傾向把握)

  • まずはAWS全般をさらっと復習するため、Udemyの「【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」を約3時間かけて通読。VPCやサブネットの構築は実施したが、ドメイン取得など手間のかかる部分は動画で確認するにとどめた。

  • Ping-tを一通り解いて出題傾向を把握
    正答率や復習にはあまりこだわらず、「どんな問題が出るのか」「自分の得意・不得意はどこか」を掴むことに集中した。
    AWS CLFを受けていたおかげで、サービス名や用語は一通り知っていたが、CLFでは「サービス名→説明」という問題形式だったため、SAAのようにシナリオに応じた最適解を選ぶ力が必要だと痛感。
    つまり、新しい知識を一から詰め込むというより、「問題に慣れる」ことが重要だと理解した。

② 重要サービスの実践構築

理解を深めたいサービスについては実際に構築し、学んだ内容をZennに記事としてまとめた。

自分の場合、ALB、Auto Scaling、SQSは試験でも頻出で、実務でもよく使うサービスだと考え、簡単ながら自分で構築してみた。

実際に手を動かすと記憶に残りやすく、記事にまとめることで知識の整理にもつながるのでおすすめ。

書いた記事:

③ 頻出ポイントの整理と確認

Ping-tを中心に問題演習を行う方針ではあったが、問題数が多く、1問に時間がかかるため、できる限り絞るべく、頻出ポイントの把握を意識した。

使用した参考書:

これらの書籍では、「どういう観点で出題されやすいか」「どの部分を覚えるべきか」がポイントとして短く整理されていて、仕上げに最適だった。
1〜3行で要点を簡潔にまとめてくれているため、なんとなく理解している内容を、短く整理し直すのにも良かった。

④ 問題演習

Ping-tの「【試験レベル】Well-Architected Frameworkに基づいた設計」のみを演習。
各サービスごとの単問は最初に少しだけ手をつけてみたが、試験対策としては遠回りだと感じ、途中でやめた。

Ping-tの「【試験レベル】Well-Architected Frameworkに基づいた設計」は283問あり、すべてを何周も解くのは負担が大きいため、なるべく厳選するように、1周目は頑張って283問すべて解きつつも、Ping-tのお気に入り機能を使って以下のように分類した。

  • お気に入り1 → 問題なく解ける。得点源
  • お気に入り2 → 少し不安。復習対象

そして2周目からは、基本的に「お気に入り2」に分類した問題を重点的に学習。


Ping-tでは問題ごとにお気に入り1、2、3に分類ができる

試験前日には、「お気に入り1」と「お気に入り2」を再度解き直し、その中で自信がないものを「お気に入り3」にリストアップ。
試験会場に到着するまでの移動時間やカフェでの最終復習では、この「お気に入り3」だけを詰め込むようにした。

試験本番

Ping-tで出題された問題文がそのまま出る、ということはなかった。
しかし、Ping-tで出題されるような内容、もっといえば「③ 頻出ポイントの整理と確認」で整理した知識があれば解けるような問題が多かった。

6割くらいは自信を持って回答できたが、4割くらいは消去法や当てずっぽうになってしまった。

主に苦戦したのは以下の2つ。

  • S3のストレージクラスの比較。出題数も多く、問われる内容も細かかった。
  • Polly、Lex、Rekognitionなどの細かなサービスの特徴

これから受ける人へのメッセージ

Ping-tをメインに学習する人には、自分の勉強法は効率的で良かったと思っているので、ぜひマネしてみてほしい。
頻出ポイントの整理と確認のために対策本を読んだり、実際にAWSで構築してみるのもおすすめ。

また、以下の記事に書かれている「問題の解き方コツ」は、実際に自分も意識したポイントであり、非常によくまとめられているので、ぜひ読んでみてほしい。

https://qiita.com/ysk91_engineer/items/76db3634cee2b93c0eb0

Discussion