【draw.io MCP】AIで ER 図が一瞬で生成できるようになった話 — 実際に使って検証してみた
はじめに
draw.ioの開発元であるJGraphから公式MCPサーバーがリリースされました。
プロンプトで指示するだけでdraw.ioのダイアグラムを自動生成できます。しかも生成後はそのままdraw.io上で手動編集できるので、ちょっとした修正も簡単です。
本記事では、Claude Desktop・Cursorへの導入手順と、実際に使ってみた所感を紹介します。
MCP とは?
MCP(Model Context Protocol)とは、外部のツールやデータベースと安全かつ効率的に連携するための共通の通信規格(プロトコル)です。
MCP を通して、
- ファイル操作
- コマンド実行
- ER図やフローチャートの作成(draw.io MCP)
などを AI が直接実行できます。
draw.io MCP でできること
- AIが draw.io を直接操作し、図を自動生成できる
- 文章やスキーマから ER図を瞬時に作成できる
- 既存ER図の カラム追加・削除・リレーション変更もプロンプトで更新できる
- システム構成をもとに アーキテクチャ図を自動生成できる
- VPC・ALB・ECS・RDS などを含む AWS構成図を整形レイアウトで作成できる
- 業務フローやロジックを整理する フローチャートを自動生成できる
- API通信やログイン処理などの シーケンス図を作成できる
導入方法
Claude Desktopへの導入方法
前提条件
- Node.js がインストール済み
- Claude Desktop がインストール済み
1. 設定ファイルを開く
macOS:
open ~/Library/Application\ Support/Claude/claude_desktop_config.json
Claudeディレクトリを探す
ls ~/Library/Application\ Support/Claude/
Claudeディレクトリの中にjsonファイルを作成する
touch ~/Library/Application\ Support/Claude/claude_desktop_config.json
2. 設定ファイルを編集
ファイルが存在しない場合は新規作成して、以下を記述:
{
"mcpServers": {
"drawio": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@drawio/mcp@latest"]
}
}
}
3. Claude Desktop を再起動
- Claude Desktop を完全に終了
- 再度起動
Cursorへの導入方法
事前準備
※ Node.jsが未インストールの場合は公式サイトからインストールしてください。
(インストールされているかは下記のコマンドで確認できます。)
node --version
npm --version
【公式ドキュメント】
1. Cursor Settings を開く
2. サイドバーのTools&MCPを選択して、Add Custom MCPを選択

CursorのSettings画面
3. mcp.jsonファイルに以下の記載を追加
{
"mcpServers": {
"drawio": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@drawio/mcp@latest"]
}
}
}
4. 左側のドットが緑色になれば成功

MCPサーバーが緑色になった状態
使い方
実践例1:ER図を作成
draw.io MCPを使って添付するDBスキーマ(schema.rb)を読み取り、ER図をdraw.io形式で作成してください。
以下の条件を必ず守ってください:
- 表示形式は「Database ER Diagram」
- PK / FK を明示する
- テーブル名を上部ヘッダーに表示
- カラムは縦並び
- deleted_at があるテーブルは「論理削除」と注記
- 図のレイアウトは見やすさ優先(関連が近いテーブル同士を近くに配置)


一部分だけ拡大した画像
実践例2:AWSアーキテクチャ図を作成
draw.io MCPでAWS公式アーキテクチャ図スタイルで生成してください。
- AWS Cloudコンテナを作成
- VPC枠を作成
- Public Subnet / Private Subnetを分ける
- CloudFront → ALB → ECS → RDS
- ECS → ElastiCache
- サービス名+日本語補足
- 整列レイアウトで美しく配置
- 余白を広めに

実践例3:ログイン機能のシーケンス図を作成
draw.io MCPでシーケンス図を生成してください。
登場人物:
User
Frontend
Backend
Database
フロー:
1. Userがログイン
2. FrontendがAPIへリクエスト
3. BackendがDBを検索
4. 認証成功レスポンス
以下の条件は必ず守ってください:
縦方向レイアウト
ライフラインを表示
メッセージは水平矢印

実践例4:業務フロー図を作成
draw.io MCPで業務フロー図を生成してください。
- 開始イベント
- ユーザー登録
- メール確認
- 本登録完了
- 条件分岐(確認成功/失敗)
- 終了イベント
以下の条件は必ず守ってください:
ダイヤモンドで分岐
縦レイアウト
整列配置

実践例5:Gitフロー図を作成
draw.io MCPでGitブランチ戦略図を生成してください。
- main
- develop
- feature/*
- release/*
- hotfix/*
以下の条件は必ず守ってください:
横方向タイムライン
ブランチは色分け
mergeポイントを明示
直線コネクタ使用

実践例6:C4モデルの作成
draw.io MCPでC4モデル(Container Diagram)を生成してください。
- System境界を作成
- Web App(React)
- API(Rails)
- Database(PostgreSQL)
- External API(Google Books API)
- 境界ボックスを使用
- コンポーネントは整列配置
- 説明テキストを各ボックス下に追加

実用Tips
プロンプトのコツ
draw.io MCPの力を最大限引き出すには、プロンプトの書き方が重要です。
悪い例:
ネットワーク図を作って
良い例:
draw.io MCPの open_drawio_mermaid を使ってネットワーク図を生成してください。
要件:
- 左から右の横レイアウト
- 直角コネクタ(orthogonal)
- グリッド整列
- 同じレイヤーは同一サイズ
- 均等間隔で配置
構成:
- Internet
- Firewall
- Load Balancer
- Web Server x3(横並び)
- DB Server(Primary + Replica)
プロンプトを良くするポイント
- レイアウトを明示する(左→右/上→下、直角コネクタ、整列方法、自動レイアウトの有無まで指定する)
- 構造を階層で書く(VPC→サブネット→リソースのように所属関係を明確にする)
- 表示ルールを指定する(色分け、枠線、冗長構成の囲み、ラベル有無などを明記する)
生成後の編集
draw.ioで開かれた図はそのまま編集できます。ありがちな微修正のパターンとして、以下のようなものがあります。
- テキストの重なり → セルをドラッグしてずらす
- 矢印の向き → 矢印を選択して変更
- 色やスタイル → 右パネルの「スタイル」タブで変更
編集後は、PNG / SVG / PDF など各種形式に書き出すことが出来ます。
まとめ
ER図を手で書くのは地味に時間がかかります。
draw.io MCPを使えば、それが数十秒で完成します。
しかも修正もプロンプトを書き直すだけ。設計の試行錯誤が圧倒的に早くなります。
プロンプトを書き直すだけで図も更新できるため、以下の作業が圧倒的に効率化されます。
- 設計レビュー前のたたき台作成
- 既存プロジェクトの可視化
- スキーマ変更時の影響確認
- ドキュメント整備の自動化
とても便利ですね。
情報共有や自分の中での情報整理など、開発効率を一段引き上げてくれるツールだと感じました。
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