バイブコーディング with Cursor / Manusでつくる家計精算アプリ:splitmate プロジェクト計画書
はじめに
本ドキュメントは、夫婦・カップル間の割り勘精算を支援するプロダクト「splitmate」の開発およびマーケティング計画をまとめたものです。本プロジェクトでは、開発支援にCursor、マーケティング支援にManusを活用しています。
目的は、エンジニアではないがプロダクト開発に関わる個人、たとえばPdM・PjM・PMMといった役割を担う人が、CursorとManusを活用することで、1週間以内に開発からマーケティング施策までを一気通貫で進められる状態、またプロトタイプを無料で公開できる状態をつくることです。たとえプロダクト自体はチープでも、この一連の流れが誰かの参考になれば嬉しく思います。
開発ではCursorのAgentモード(Pro Plus 参考)を使用し、プロンプトベースで設計・実装・改善を高速に進行。常時sonnet-4(参考)が利用可能な状態とし、Autoモード(Cursorが自動でコマンドラインを実行する機能)を原則ONにしています。なお、Autoモードは誤操作のリスクがあるため、本番データや削除系操作には注意が必要です。
開発中のシステム構成は以下のとおりです:
+--------------------+
| ユーザー |
| (PC / スマホ ブラウザ) |
+---------+----------+
|
v
+--------------------+
| Netlify |
| (フロントエンド: React) |
+---------+----------+
|
v
+--------------------+
| Render |
| (バックエンド: |
| Node.js + Express)|
+---------+----------+
|
v
+---------------------+ 認証/API/DB通信 +---------------------+
| Supabase | <-------------------------> | PostgreSQL |
| (認証・DB・ストレージ) | | (Supabaseに内包) |
+---------------------+ +---------------------+
プロダクト完成後には、開発経緯やリリース内容も別途報告予定です。
プロダクト開発の背景
我が家の精算方法
splitmateは、家庭内のスプレッドシート運用に対する課題から生まれました。夫婦それぞれが年収比に応じて支出を按分し、個別シートに費用を記録。月ごとに相手の未払い分を集計し、差額を精算することで家計を公平に管理しています。
例:夫シート(スーパー 3,000円)
| id | 説明 | 合計金額 | 夫の配分比率 | 妻の配分比率 | 夫の負担金額 | 妻の負担金額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | スーパー | 3,000円 | 0.7 | 0.3 | 2,100円 | 900円 |
例:妻シート(実家へのお土産 7,000円)
| id | 説明 | 合計金額 | 夫の配分比率 | 妻の配分比率 | 夫の負担金額 | 妻の負担金額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 実家へのお土産 | 7,000円 | 0.7 | 0.3 | 4,900円 | 2,100円 |
各人の未払い金額(=各シートにおける相手方の負担金額)を集計した「合計シート」を見ると、誰がいくら支払うべきかが一目でわかります。
例:合計シート
- 夫の未払い金額:4,900円
- 妻の未払い金額:900円
- → 差額精算:夫 → 妻 に 4,000円を支払う
スプレッドシート運用の課題
- PCでしか入力できず、手間がかかる
- スマホでは確認しづらい
- スプレッドシート自体がモバイルに最適化されていない
プロダクトによる解決策
- スマホから直感的に費用を入力・確認できるUIを提供
プロダクトの詳細
ユーザーはGoogle認証でログイン後、以下のタブを利用できます:
- 費用管理:登録・編集・一覧確認・削除・負担割合設定
- 月次精算:特定月の費用一覧を確認
- 配分比率設定:スライダーで負担割合を変更
-
精算管理:費用の承認→送金依頼→完了フロー
※精算金額の提示はせず、実際の送金は手動運用
システム構成
バックエンド
- TypeScript(使用言語)
- Node.js(実行環境)
- Express.js(APIルーティング)
- JWT(認証方式)
- Supabase(BaaS:認証・DB・ストレージ)
- Docker(開発・本番環境の統一)
- Render(アプリホスティング)
フロントエンド
- React(UI構築)
- Netlify(ホスティング)
※ 将来的なスケーリングはAWS(ECS / Fargate / RDS)を想定
開発とリリース計画
- 要件定義:Cursor形式でユーザー・課題・機能を整理
- プロトタイプ開発:Agentモード + sonnet-4 + Autoで迅速に実装
- イシュー管理:優先順位の明確化
- 開発実行:小単位で開発、検証しやすい構成に
- UAT:ユーザー目線での受け入れテストを実施
- 初回リリース:費用登録→配分→精算の一連フローを提供
- マーケティング準備:ManusでLP作成 / デプロイ / GA4 / Google広告準備
- 改善:検証→修正→再リリースを1週間以内で回す
マーケティング概要
想定ユーザーは、スプレッドシートで費用精算を行っている家計意識の高い夫婦・カップル。公平性や可視化を求めつつも、現状に手間や不満を感じている層。また、「なんとなく」精算しているが、モヤモヤを抱えている層も副次的に想定する。
初期施策として、Manusで作成したLPを活用し、「エクセル家計管理 限界」「割り勘にモヤモヤしている方へ」といった切り口でGoogle検索広告を出稿。反応を見ながら仮説検証を行う。

マーケティングの詳細
ソリューション概要
splitmateは、
- 「スマホから快適に使える」
- 「月次精算の流れが明確になる」
という2つの価値を提供。
対象ユーザーは、現状の家計精算に不満や手間を感じつつも、可視化・公平性を重視している層。また副次的に「なんとなく精算派」も対象とする。
運用とリリース計画
LPはManusで作成し、Google検索広告を1週間単位で出稿。初期は「エクセル 家計管理」などの検索ワードを中心に出稿し、クリック率や滞在時間、フォーム反応をもとに改善を重ねる。
検証計画
初期段階では、以下の指標で広告と導線の有効性を評価する:
- CTR(クリック率):1.5%以上
- 遷移完了率:50%以上
- 滞在10秒以上のセッション:70%以上
登録完了や離脱理由の分析は、一定のトラクションが得られた後に実施予定。
計測方法:GA4の活用
ユーザー行動の可視化にはGA4(Google Analytics 4)を利用。以下の手順で導入・確認を行う:
導入手順(概要)
- GA4プロパティを作成し、LPとアプリに計測タグを埋め込む
- page_view, click, session_start 等の基本イベントを計測
- CTAクリックやフォーム送信など、カスタムイベントを定義
- アプリ遷移をコンバージョンとして定義し、効果測定可能に
主に確認する指標(初期)
- LPのユニークユーザー数とセッション数
- CTAボタンのクリック数(例:event_name = "cta_click")
- アプリへの遷移完了数(URL遷移 or タグベース)
- 遷移後の平均滞在時間と直帰率
このようにすることで、単なる広告反応にとどまらず、「誰が」「どこで」「どれだけ興味を持ったか」を定量的に把握でき、次の改善サイクルの土台となる。
まとめ
本ドキュメントでは、夫婦・カップル間の割り勘精算を支援するプロダクト「splitmate」について、その背景・開発・システム構成・マーケティング・検証の各フェーズを一通り整理しました。
導入で述べたように、本プロジェクトの目的は「非エンジニアでも、CursorやManusといったツールを活用することで、短期間で開発からリリース・マーケまでを自走できる状態をつくること」です。その実践として、実際の課題起点の発想からプロトタイプの実装、検証設計、広告出稿、改善サイクルまでの道筋を明確にしました。
プロダクト自体はシンプルで、使える機能も限られています。しかし、その分「どんな順番で、どんな工夫をしながら作っていくのか」というプロセスを重視しています。少しでもPdM、PjM、PMMといった立場の方の参考になれば幸いです。
splitmateの今後の改善と発展については、初期のユーザー行動データや定性的なフィードバックをもとに優先順位を見直しながら、週単位で改善を回していく方針です。今後も継続的にプロセスと成果を記録していく予定ですので、引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。
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