Obsidianは便利なMarkdownエディタじゃない!見落としがちなコアプラグイン4選
はじめに
こんにちは、株式会社アサインでエンジニアをしているうちほり(@showichiro0123)です。
先日、社内LT会で「Obsidianの機能も使いこなそう!」というテーマで発表しました。本記事はその内容をベースに、Zenn記事として再構成したものです。
最近、Claude CodeやGemini CLIなどのAIツールと連携したナレッジドキュメンテーションツールとしてObsidianを使い始める人が増えていると感じています。ただ、実際のところ「便利なMarkdownエディタ」としてしか使えていない方も多いのではないでしょうか。
実はObsidianには多数のコアプラグインが標準搭載されています。これらは開発チームが公式に提供・メンテナンスしているため、コミュニティプラグインと比べて安定性が高いとされています。
今回は、4つのコアプラグインを紹介します。それでは早速見ていきましょう。
Bases
Basesとは
Basesは、Obsidian 1.9.0(2025年5月、早期アクセス開始)から提供された比較的新しいコアプラグインです。その後Obsidian 1.10でリスト/マップビューが追加されるなど、継続的に機能が拡充されています。
一言で表すなら、NotionのデータベースビューをObsidian内で実現する機能です。ノートのプロパティ(YAML frontmatter)を活用し、複数のノートをデータベースのように扱えます。

4つのビュー形式
Basesでは複数のビューでノートを表示できます(執筆時点、Obsidian 1.10以降)。
- テーブルビュー - スプレッドシートのような一覧表示
- リストビュー - 縦長のリスト形式(v1.10〜)
- カードビュー - カンバンボード風の表示
- マップビュー - 地理情報を持つノートの地図表示(v1.10〜、Mapsプラグインが必要)
それぞれのビューで、フィルタリング・ソート・グループ化が可能です。
フォーミュラ機能
Basesの強力な機能の一つが フォーミュラ(数式) です。
他のプロパティを参照して、動的に計算されたプロパティを作成できます。例えば次のようなケースがあります。
- タスクの開始日と終了日から所要日数を計算
- ステータスフラグから完了率を算出
- タグの数をカウント
これにより、手動で更新する手間が省け、常に最新の情報が表示されます。正直なところ私自身はまだ使いこなせていませんが、ポテンシャルの高い機能です。
実践的な使用例
タスク管理では、ステータスや優先度、期日をプロパティに持たせたノートを一覧表示して進捗を把握できます。読書リストとして本のタイトル・著者・読了日・評価を管理するのにも向いています。プロジェクト管理に活用すれば、各プロジェクトノートの進捗状況をカードビューで可視化することも可能です。
また、BasesはYAML frontmatterをベースにしているため、Claude CodeなどのAIツールにfrontmatterの整備を任せられるのも大きなメリットです。ノートを書くだけでプロパティの付与や整理をAIに委ねられるので、データベースとしての管理コストがかなり低く抑えられます。
Web Viewer
Web Viewerとは
Web Viewerは、Obsidian 1.8.0(2025年1月公開版)から提供されたコアプラグインで、Obsidian内でWebページを直接開ける機能です。
デスクトップ版のみの対応ですが、ブラウザとObsidianを行き来する必要がなくなり、作業効率の向上が期待できます。

主な機能
公式ヘルプで紹介されている主な機能は以下の通りです。
広告ブロック(Ad blocking)
Web Viewerには広告ブロック機能が搭載されています。技術ドキュメントや記事を読む際、余計な広告に邪魔されることなく集中できます。
Vaultへの保存(Save to vault)
個人的に一番気に入っているポイントです。表示中のWebページをそのままVaultに保存できます。VaultはローカルのMarkdownファイルなので、保存したページをそのままClaude CodeなどのAIツールにコンテキストとして渡せます。「Webで調査 → Vaultに保存 → AIに要約や分析を依頼」という流れがObsidian内で完結するのは大きなメリットです。
リーダービュー(Reader view)
Webページをリーダー表示に切り替えて、読みやすいレイアウトで閲覧できます。
タブ分割表示
エディタとWeb Viewerを並べて表示できます。技術記事を見ながらコードを書く、ドキュメントを見ながらノートを取る、といった作業がスムーズになります。
実用例
私の場合、RSSリーダー系のコミュニティプラグインで技術記事を収集し、気になったものをWeb Viewerで確認しています。良さそうな記事はVaultに保存して、AIツールのナレッジやスキルの素材として活用しています。
また、AIに調査を依頼した結果のリファレンスURLを自分の目で確認する用途にも重宝しています。Obsidianから離れずにソースを検証できるのは地味に便利です。
Audio Recorder
Audio Recorderの基本機能
Audio Recorderは、Obsidianの初期から提供されているコアプラグインですが、意外と知られていません。
リボン(左サイドバー)のマイクアイコンをクリックするだけで録音が開始され、再度クリックで停止・保存されます。
使い方
- 設定 → コアプラグイン → Audio Recorderを有効化
- PCにマイクが設定されていることを確認
- ノートを開いた状態でリボンのマイクアイコンをクリック
- 再度クリックで録音停止 → 自動的にVaultに保存
ファイル形式と保存場所
録音ファイルはアクティブなノートの末尾に自動的に埋め込まれます。保存形式は環境によって異なる場合がありますが、一般的にはm4a形式で保存されます。
ファイルはノートから削除してもVault内に残るため、後から別のノートにも貼り付け可能です。
実用例
会議中に議論の内容をその場で録音しておけば、後からノートを見返すときに音声で確認できます。思いついたアイデアをすぐ声で残したいときや、外出先でキーボード入力が難しい場面でも手軽に記録できるのが便利です。
Slides
Slidesプラグインの概要
Slidesは、Markdownノートをそのままプレゼンテーションにできるコアプラグインです。
標準的なMarkdownの書式(太字、リスト、テーブルなど)がそのまま使えます。
スライド区切りの書き方
スライドを区切るには、---(水平ルール)を前後に空行を入れて記述します。
# タイトルスライド
これは最初のスライドです。
---
## 2枚目のスライド
- ポイント1
- ポイント2
- ポイント3
---
## 3枚目のスライド
コードも表示できます。
```javascript
console.log("Hello, Obsidian!");
```
プレゼンテーションの開始方法
- コマンドパレット(Ctrl+P / Cmd+P)を開く
- 「Start presentation / スライド: スライドプレゼンテーションを開始 」を選択
- またはファイルメニューからノートタブを右クリック → 「Start presentation」
操作方法
- 左右矢印キーでスライド移動
- スペースバーで次のスライドへ
- ESCキーでプレゼンテーション終了
- 画面右下の矢印ボタンでも操作可能
まとめ
今回紹介した4つのコアプラグインを振り返ります。
| プラグイン | 役割 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| Audio Recorder | 入力 | MTGや思いつきを素早く記録したい人 |
| Web Viewer | 調査 | ブラウザとObsidianの行き来をなくしたい人 |
| Bases | 整理 | ノートをデータベースとして一覧管理したい人 |
| Slides | 出力 | 作成したノートをそのまま発表に使いたい人 |
組み合わせ例
例えば「技術調査 → 知識整理 → 社内発表」のワークフローでは、次のように活用できます。
- Web Viewer で技術記事やドキュメントを調査し、重要箇所をVaultに保存
- Bases で保存したノートをタグやステータスで一覧管理
- Slides で整理した内容をそのままプレゼン資料に変換
すべてObsidian内で完結するのがポイントです。
参考リンク
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