Claude Code Agent Teamsに頼んでみた「> 個人開発アプリの技術負債を整理して対応優先順位を出して」
はじめに
2026年2月、Claude CodeにAgent Teamsがリリースされました。現時点ではまだExperimental(環境変数で有効化)です。
一言で言うと、複数のClaude Codeセッションがチームとして協調して動く機能
です。タスクの分担、メンバー間のやり取り、結果の統合まで自律的にやってくれます。
tmuxなど非公式ツールでセッション間連携を組んだりしていた方にとっては、目新しさはないかもしれません。ただ、標準機能としてサポートされたのは大きいです。settings.json に環境変数を1行追加するだけで使えるので、これから試してみたい方にもおすすめです。
実際にAgent Teamsでタスクを実行してみましたので、シェアします。
TL;DR
- 技術負債整理をAgent Teamsに丸投げしたら、分担・調査・統合まで自律的にやってくれた。
- 過度な期待は禁物。より自律性、実行力が高まったくらいの認識が良い。
やったこと
タスク内容
「Next.jsの個人開発アプリ(React / Next.js / Firebase / TypeScript)の技術負債を整理して、対応優先順位を出して」
このアプリはバイブコーディングで作ったもので、コードの中身はほとんどレビューしていません。技術負債がそれなりに溜まっているはずなので、ちょうどいい題材です。
あえて雑な指示にしました。観点の指定も、分担の指示も、一切なし。Agent Teamsに丸投げしたらどうなるかを試してみました。
チーム編成
まず .claude/settings.json でAgent Teamsを有効化します。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}
あとはClaude Codeに投げるだけです。
このアプリの技術負債を整理して、対応優先順位を出して。Agent Teamでやって。
これだけで、Claude Codeがチームを作成し、3名のチームメイトを起動してくれました。
観点の分解も、役割の割り当ても、全部Claude Codeが勝手にやっています。
実際に動いている様子はこんな感じです。チームメイトがタスクを拾って、それぞれ独立に作業を進めています。

(Agent Teamsの様子)
チーム内で起きたこと
今回のチーム内の動きを図にすると、以下のようになります。
自律的に分担
3人のメンバーが、指示なしで勝手に担当領域を決めました。
- メンバーA: 型定義・Server Actions・Firebase連携層
- メンバーB: services/(ビジネスロジック)・types/・hooks/
- メンバーC: データ層・インフラ・設定・テスト
誰がどこを見るか、一切指示していません。各自がコードベースを見て、自分で判断しています。
同じ問題をそれぞれの観点で見つけた
面白かったのが、3人全員が別観点で同じ問題を独立に検出したことでした。
-
tasks.tsとtasks-client.tsの大規模コード重複(750行) -
ActionResponse型の7箇所重複定義 -
getCurrentUserId()関数が7ファイルに散在
漏れを見つけ、自律的に処理
各自の調査が終わった後、メンバー間で結果を共有し始めました。そこでメンバーBが「components/ と app/ページは誰も見てない」と指摘。
これを見たメンバーAが、自分から未調査領域を拾って追加調査を開始。責務が肥大化したコンポーネントやデータアクセスパターンの混在など、10件の追加発見を報告してきました。
最終的な成果物
重複排除後、約25件の改善提案がP1/P2/P3の優先順位付きで出てきました。(以下は、その一部)
| P1(高) | P2(中) | P3(低) |
|---|---|---|
| tasks.ts/tasks-client.ts重複 | Repositoryパターン不完全 | 競合コピーファイル残存 |
| ActionResponse型7箇所重複 |
as any 23箇所 |
TODOコメント放置 |
| getCurrentUserId 7箇所散在 | console.log 302箇所 | @deprecated API残存 |
1行の指示から、ここまで出てきます。
これまでの使い方で、これほどの量・質の指摘が出てきた記憶はあまりなく、様々な角度から指摘を入れてくれるのはすごく心強かったです。
メリット・デメリット
メリット
事前準備ほぼ無しでチーム化、より雑に投げても、それなりの対応をしてくれるのはよかったです。
- 統合の自律化: 調査→照合→穴埋め→優先順位付けまで全部やってくれた
- メンバー間の直接やり取り: 自分を経由せずにメンバー同士で勝手に結果を共有・照合してくれる
デメリット
- タスクを雑に投げてしまいがちになる: チームに甘え、つい雑に投げてしまいがちです。これまでの実行機能、自律性が少し強化されたくらいの認識で、目的設定や方針を考える工程はちゃんとやった方が良さそうです。
- コンテキスト消化が大きい: 各メンバーのコンテキストは完全に独立。並列で動くので、コンテキスト消化が激しいです。
- 適用するタスクを見誤ると、コスパが見合わない: 普通に使うよりはコンテキスト消化が激しいため、ゴリゴリ業務で活用している方はご注意を。
今後どう使っていくか
強調したいのは、過度な期待は禁物で、方針(特に、仮説検討や要件定義の方向性)を明確に決めたり、成果物のレビューや判断は、引き続き我々でしっかり行おうということです。
雑でも、より良い感じにこなしてくれるようになったため、テンションが上がって色々なタスクをお願いしてしまいましたが、方向性がイマイチだと成果はイマイチです、、
これまでの延長で、実行の強力なパートナーとして、前よりは大きめの球を渡していこうと思います。
調査や、リファクタリング、実装など、目的が比較的明確なところで、より大きな信頼を置くことができそうです。
試してみる
Claude Codeに以下をコピペするだけで、設定が完了します。
自分のClaude Code環境にAgent Teamsを有効化して。
~/.claude/settings.json の "env" ブロックに
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1" を追加して。
既存の設定は壊さないこと。変更後のファイルを表示して確認させて。
Claude Codeを再起動したら、「〜をAgent Teamでやって」と投げるだけでチームが立ち上がります。
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