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創業メンバーが振り返る、アンドドット誕生秘話

こんにちは!アンドドット技術広報です。

社内Podcast「Dot talks」では、アンドドットのメンバー同士のざっくばらんな会話を通して、組織の価値観や働き方、プロダクト開発の裏側をリアルに発信していきます。

今回のテーマは「アンドドット誕生秘話」。登場するのは、アンドドット代表の茨木、CTOの高根沢 、そして共同創業者の東川。創業メンバー3人が集まり、創業のきっかけから、社名決定の裏話、そして初期の爆速開発について率直に語り合いました。

※本記事では、日常の温度感そのままに語り合った会話を、音声の書き起こしをもとに一部編集・再構成してお届けします。

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創業に至った「最初の感動」──AIがコーディングを代替する

東川: まず、アンドドットを創業しようと思った一番最初のきっかけは何だったのでしょうか?

茨木: もともと僕が2020年頃から前職で、新しい技術を触る環境にいたのが大きいです。当時は

チャットGPTが出る前でしたが、GPTモデルのようなものに触れ、「これは楽しいな、開発の支援にも使えるな」と社内で試していました。その後ChatGPTが出て、生成AIブームが一気に大きくなり、社内で使っていた技術を「他の会社さんを支援する立ち回りをしていこう」と考えたのがきっかけですね。

東川: 確か、2日間かかったバグのコードがGPTで1発で解決できて、そこに感動したという話を聞いたことがあります。

茨木: 「2日間」はちょっと盛ってますね。でも、僕も当時からずっと開発をしていて、バグや不具合が出た時に、「ここが原因だろうな」と見当はつくんですけど、一度脳死でAIに聞いてみたんです。そしたらバシッと答えを出してくれて。それがやっぱり僕の中で一番大きい感動でした。

高根沢: 当時はAIなんていう力を借りずに自力で実装したって思うと、今も考えられないなと思うよね。自分は自然言語処理系の研究をやっていて、GPT2とかよく使ってたんですよ。その当時は、自分が作った自作モデルと汎用的なモデルGPTを比較したときに、全然こっちの方がちょっと数値的には上回るみたいな。

そこから一気に汎用的なGPTモデルで全部を解決できますってなって、「マジでゲームチェンジャーだったな」と思いますね。

文章生成にとどまらない「生成AIのインパクト」

茨木: 自然言語処理の領域だけであれば僕は起業してないですね。生成AIは、人の思考や考えを代替できるようなレベルにまで成長したことが、ものすごく大きいインパクトだと思っていて、これまではテキストを作るだけだったAIが、まるで人が考えているかのように動き出しちゃったんです。

例えば、RPA(自動化技術)は、一度組むと画面のUIが変わったときに人が再度設定し直す必要があり、それが原因で誰も手をつけられなくなることが多くの企業で起きていました。

しかし、ここにAIを組み合わせると、AIが「このボタンはここに移動した」と検知し、

「ここを組み直せば元どおり動くんじゃないか」と自分で考えてくれる。今まで人間が考えなきゃいけなかった部分を、AIに任せられるようになった。この「人の思考まで代替できるようになってきた」という点が、僕にとってやっぱり大きいところでした。

高根沢: まさにマルチモダリティだと思っていて。人間の五感や脳の処理の様々な部分がAIで代替できる。

これは知的活動がリプレイスされるという点で革命性があるなと。

データ処理の規模が巨大化し、複雑な処理や大規模データもAIが処理できるようになってきた 。これによって投資も研究も進んだし、いわゆる第4次AI革命なのかな?すごく革新的だったと思います。

創業メンバー集結と「爆速」の軌跡

創業メンバーの参画理由と選定基準

東川: 僕は当時フリーランスで、ちょうど起業を考えていたタイミングだったのですが、茨木さんの圧倒的な熱量に押されたってのがありますね。生成AIが「世の中の当たり前をつくっていく」という、アンドドットのパーパスにめちゃめちゃマッチしていると感じました。

あとはシンプルに、この人たちにだったら背中を預けてもいいと思えるメンバーに恵まれたというのも大きいです。

高根沢: 僕はもともと約束主義者というか、一人で一晩で全部作るみたいなことをやっていたんですよね。 そこに、AIというブーストをかけてくれる存在が来たことで、「誰もが到達できないような、ヤバい成果をもっと出せる」んじゃないかと思いました。知的財産業の革命が見たいという思いがあって、スタートアップという環境に身を置くのが面白いと考えたのがきっかけです。

茨木: 創業メンバーの明確な基準はないですが、一番見ているのは「行動量」です。スタートアップは一番行動している会社が成功しているのは明らかです。もう一つは、

新しい技術に抵抗感なく、どんどんキャッチアップできるかという点ですね。

創業直前の「濃すぎる日々」

茨木: 創業直前の話でいうと、まず僕とたかちゃん(高根沢)で、2023年のゴールデンウィークに泊まり込みで1週間開発をしていました。当時公開されたばかりのGPTのAPIや、LLMOps周りの整備が進み始めた技術を使って、アプリケーションを作ろうと。

高根沢: 当時、セルフオフショア開発と呼んでいたんですけど、要は茨木さんが早く寝て早く起きるタイミングで、自分が寝るというサイクルで、作業時間が重ならない。常に開発が進んでいる状態でした。

茨木: この1週間で作ったプロダクトが、アンドドットの第一弾サービスである「QT(キューティー)」の原型になっています。

東川: 僕と茨木さんは、経営者マッチングサービスで出会い、オンラインで話した後、1週間くらいで「もうこれ会社立てたほうがいいんじゃない?」という爆速で話が進みましたね。

茨木: 最初のオンラインミーティングは、夜9時から日付が変わるくらいまで話しました。

社名決定の裏話

東川: 社名「アンドドット(and.)」の由来は何ですか?

茨木: 創業前の面白い話であれば、この社名決めですね。居酒屋で社名を考えていた時に、お店から追い出されれる。

高根沢: 長くいすぎて…ではなく、合コンイベントが始まってね(笑)。

茨木: そう。お店の雰囲気が変わりだして、僕ら一番真ん中に座っていたんですけど「ちょっと端っこの方を行っていただけますか」って端っこに移動させられ、その後「30分後にイベントが始まります」と追い出されました。

高根沢:出されたね〜だから急ぎで決めたみたいな話につながるということで。なおのこと、爆速文化が反映されたという。

茨木: 社名の由来は、Dot talksの語源にもなっている通りですね。

東川: はい。

茨木: 「.(ドット)」は一人一人の個性や技術、知識などを表し、それを「and」(アンド)でつなげることで、無限にいろんな可能性とつながれるようにという思いが込められています。点を線にして、面にして、面積にしていく、そんな感じにしていきたいです。

創業期の行動量とこれからの展望

アンドドットは2023年6月に法人登記。創業直後から、その行動量は驚異的でした。

東川: 2023年の行動量というか、スピード感は今ちょっと危機感を覚えるくらい早いんだけど。

茨木: 当時はプロジェクト数が数本しかないじゃないですか。その一つの軸にすごい時間を使えたというのはあります。でもこうやって振り返るとまあかなり濃い。その創業直後というか、創業後3カ月、6カ月とかは本当にもうバタバタしてました。

東川:バタバタとあと何だろう。いい意味でだけど、すごい泥臭いことも全部やってたもんね。

茨木: このスピード感を維持しつつ、さらにスピードを上げていきたいですね。

高根沢: そうですね。AIにAIを百ヘルツぐらいで動かして、開発のサイクルを任せたら、無限にプロダクトができそうだと思っています。まだまだやれることは千倍くらいあるはずです 。

茨木: 最初から「スピード」を意識して動けているので、引き続きこれを続けつつ、さらにスピードを上げていく。そこに投資もしていきましょう!

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アンドドットでは、生成AIとともにプロダクトを創り上げ、少数精鋭で大きな成果を出す組織を目指しています。AI活用に興味のある方、爆速で新しい価値を生み出したい方、ぜひ一度お話しましょう!

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