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ブリッジアダプターと内部ネットワーク

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動機

私がDHCPサーバーの構築を学習していくなかで「ブリッジアダプター」ではなく「内部ネットワーク」で設定しないと悪影響が出ると学びました。私自身「ブリッジアダプター」と「内部ネットワーク」の用語の理解が足りず、なぜ悪影響が出るのかを理解できなかったので、本記事にまとめ理解を深めようと思い、本記事を作成いたしました。

「ブリッジアダプター」と「内部ネットワーク」とは

ブリッジアダプター

ブリッジアダプターとは仮想マシン(VM)と物理ネットワークを直接つなぐためのネットワーク設定方法です。
わかりやすく説明すると、、、
ブリッジアダプターは、仮想マシンがホストPCと同じネットワークに直接接続されるようにする設定です。
・仮想マシンが、まるで物理的にLANケーブルでネットワークに接続されているかのように振る舞う。
・ルーターから独自のIPアドレスをもらえる。

内部ネットワーク

内部ネットワークとは、会社や家庭などの限られた範囲内で使われるネットワークのことです。わかりやすく言うと、「外(インターネット)とつながっていない、建物の中だけのネットワーク」です。
わかりやすいイメージだと、、、
会社の例:
・社内のパソコン同士がつながっていて、ファイルを共有したり、プリンターを使ったりできる
・社内サーバーにアクセスして、業務システムを使う
・外部(インターネット)には直接つながっていない、または制限されている

家庭の例:
・家の中のWi-Fiにスマホ、パソコン、テレビなどがつながっている
・それらの機器同士でデータをやり取りできる(例:スマホからテレビに動画を送る)

DHCPサーバーの学習において、「ブリッジアダプター」ではなく「内部ネットワーク」で設定するべき理由

理由 主にネットワークの分離と安全性、学習環境の安定性に関係しています。

設定 説明 影響
ブリッジアダプター 仮想マシンがホストPCと同じ物理ネットワークに接続される 実ネットワークにDHCPの影響が及ぶ可能性あり
内部ネットワーク 仮想マシン同士だけが通信できる独立したネットワーク 実ネットワークに影響を与えない、安全な学習環境

「ブリッジアダプター」での悪影響とは?
1.実ネットワークにDHCPサーバーが干渉する可能性
DHCPはIPアドレスを自動配布します。
→ブリッジ接続だと、仮想マシンのDHCPサーバーが実際のネットワーク上の他の機器にIPを配布してしまう可能性があります。
→これにより、ネットワーク障害やIPの競合が発生することがあります。

2.セキュリティリスク
実ネットワークに接続されることで、仮想マシンが外部からアクセス可能になる場合があります。
→学習用の未設定・未保護のサーバーが外部に晒されるのは危険です。

3.ネットワーク構成の混乱
→実ネットワークのDHCPサーバーと仮想マシンのDHCPサーバーが競合すると、IPアドレスの重複や通信障害が起こる可能性があります。

内部ネットワークのメリット
・完全に隔離された環境で安全にDHCPの動作を確認できる。
・実ネットワークに影響を与えないため、安心して設定や実験ができる。
・他の仮想マシンとだけ通信できるので、ネットワーク構成の学習に最適。

最後に

本記事ではブリッジアダプターと内部ネットワークについてまとめましたが、まだ理解が浅い部分や至らない点も多くあるかと思います。もし誤りや改善点などお気づきの点があれば、ぜひご指摘いただけると嬉しいです。
今後も学んだことを整理しながら、より良いアウトプットができるよう努めていきます。

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