【エンジニア】文系2年が長期インターンにジョインした戦略
まえがき
ありがたいことに、2020年7月頃から第1希望だった自社開発の企業に【長期・週5・フルタイム】インターン生(バックエンドエンジニア)としてジョインさせていただけることになりました。この記事では、そんな僕の長期インターン参加戦略を共有していきます。
想定読者
- 実務経験が欲しい大学生
- インターンで成長したい人
- 長期インターンに参加したい人
- エンジニア職のインターンに参加したい大学生
執筆者スペック(活動前)
2019年10月頃
- 取得単位少ない
- 文系1年(MARCH)
- 休日はアルバイト生活
- プログラミングしたことない
- プログラミングの授業もない
参考までに共有しておきました。**エンジニアとしてインターンに参加する時に、有利になる点がほとんどない、**と理解していただければ幸いです。
戦略の概要
主に、下記のことを意識しながら行動していきました。
- 中途半端・甘い気持ちは捨てる
- 自分の弱点を知り、強みは伸ばす
- 相手の気持ちを理解することに務める
- なぜ他の誰かではなく、あなたを選ぶのか?
順番に解説していきますね。
中途半端・甘い気持ちは捨てる
「プログラミング全然、勉強してなくても、受かるかなあ〜」とか「Progateレベルでも受かるでしょ!」みたいな甘い考えは捨てましょう。理由は、二つあります。
- 優良な企業に受かりにくい
- 書類選考の通過率が下がる
「やる気はあります!(自分で作ったアプリはないけど。)」みたいな人は基本的に門前払いです。せめて、一つくらいはポートフォリオとしてのアプリを持っておきましょう。
**「でも、なんとかなるんじゃない?」**と思ったそこのあなた。僕の実体験を二つ話しておきましょう。
アプリも作らず、Githubのアカウントも作ったまま放置していた状態で、面接の機会を設けていただいた企業が二つありました。(ちなみに、エントリー通過率20%)
一社目
「自作したアプリがあれば、即採用なんだけどなあ。」と採用担当者に言われました。その会社ではエンジニア・インターン生の場合、勤務時間の50%をプログラミング関係、もう50%を企業メディアの記事執筆の時間に充てられるとのこと。
二社目
この会社ではインターン生の場合、最初の一年間はエンジニアとして働けないとのこと。営業の部署に飛ばされそうになりました。だまされるところだった。
エンジニアとして効率的に成長したいのであれば、これらの企業は避けたほうが良いと思います。(少なくとも個人的には。)急がばが回れ。
自分の弱点を知り、強むは伸ばす
当然のことですが自分の弱点をよく知って、補えれば補う。強みは伸ばしていくべきです。
僕の弱点
- 文系
- 2年生(休学中)
- プログラミングを学習したことがない
順番に、どう対処したか解説します。
文系
しょうがない。
2年生(休学中)
ある意味、強み。週5フルタイム勤務できることを強調する。
プログラミングを学習したことがない
制作物、過去に学習してきたこと、Githubでの草など、多方面でプログラミングに力を入れていることをアピールする。
僕の強み
- 自走力が高い
- 行動にパワーがある
- 若い(将来性,ポテンシャルがある)
これらは、Wantedlyなどのプロフィールや面接時に、積極的にアピールしていきました。特に、**「休学してまでプログラミングにコミットしていきたい」**という姿勢は高く評価していただけました。
相手の気持ちを理解することに務める
- どのような人材が欲しいのか?
- なぜ、インターン生をとるのか?
- インターン生に求めていることは?
- どのようなことが高評価で、どのようなことが低評価か?
このようなことを常に考えて、行動に移していました。ここで大切なことは、考えたことを行動に移すこと。
なぜ他の誰かではなく、あなたを選ぶのか?
**最も重要。**この考えを常に持ちながら、行動することをおすすめします。
- 自走力が高いから?
- 技術力が高いから?
- 情報学部出身だから?
- 人柄が優れているから?
- ポテンシャルが高いから?
- コミュニケーション力が優れているから?
これを正しく理解し、適切にアピールすることで採用率が高まると思います。選ばれる理由がない人は、それを作っていかなくてはいけません。僕のように。
具体的な活動内容
僕の具体的な活動内容・使ったツールなどを共有していきます。参考までに。
- プログラミング学習
- オリジナルアプリ制作
- 企業にエントリーする
上記の順番で解説していきます。
プログラミング学習
プログラミング言語としては、主にRuby。フレームワークは当然、Railsを使用していきました。特別な勉強法はしておらず、メンターもいませんでした。ただ、勉強法(アウトプット重視など)や業界の常識などは、積極的にインプットしていました。
とはいえ、有名な参考書・学習サイトは、ほとんど学習したと思います。下記に僕が実際に活用したものを書いておきます。
参考書
- 「たのしいRuby」
- 「パーフェクトRuby」
- 「ゼロからわかるRuby超入門」
- 「Ruby on Rails5速習実践ガイド」
- 「Linuxの仕組み」
- 「JavaScript超入門」
- 「キタミ式 基本情報技術者」
- 「Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門」
- 「AWS 基礎からのネットワーク&サーバー構築」
- 「Everyday Rails - RSpecによるRails」
学習サイト
- Udemy
- Techpit
- Progate
- Rails tutorial
- ドットインストール
アプリ作る前に「パーフェクトRuby」はオーバーワークかなと、今は思います。
ちなみに、
はすごいお世話になりました。
オリジナルアプリ制作
2つ制作していきました。1つには機能や技術的要素を詰め込み、もう1つは楽しむことを重視して作りました。
Lemon (スキル出品アプリ)
機能
- サインイン (UserとAdminアカウント区別)
- サインアップ(UserとAdminアカウント区別)
- サインアウト(UserとAdminアカウント区別)
- サービス一覧
- サービス詳細
- サービス出品(adminのみ)
- サービス削除(adminのみ)
- 画像を整形して投稿(CarrierWaveを使用)
- サービス購入(stripe活用)
- サービス検索
- バスケット機能
- CSV出力
- ページネーション
- 売上管理
- 売上詳細
- モデルによるバリデーション
使用技術
- RSpecによるテスト記述
- Docker,Docker-compose導入
- Materializeによるレスポンシブ
- APIを活用(stripeでの決済機能追加)
- Rubocopを使用したコード規約に沿った開発
- Githubでのイシュー・プルリク活用(擬似チーム開発)
Moking (もくもく会アプリ)
機能
- TwitterAPIによるログイン
- Twitterアカウントから情報を取得
- ログアウト
- 勉強会作成
- 勉強会一覧
- 勉強会詳細
- 勉強会削除
- 勉強会検索
- ページネーション
- 勉強会参加希望
- 自分が参加希望した会一覧
- 自分が開催した会一覧
- GoogleAPIによるGoogleマップ出力
- 通知
使用技術
- TwitterAPI
- GoogleAPI
- Githubでのイシュー・プルリク活用(擬似チーム開発)
- Materializeによるレスポンシブ
- hashid-railsによるidのハッシュ化
どちらも、制作期間は半月くらいだったと思います。とにかく楽しかったです。
企業にエントリーする
主にWantedlyを使って応募していました。理由は下記のとおり。
- スカウト機能の存在
- 使用技術が見やすい
- インターン実施会社の掲載数が多い
- 成果報酬型ではない(間違っていたらごめんなさい)
ここでは、特別なことはしていません。プロフィールを充実させ、ポートフォリオアプリのURLを掲載するなど、いたって普通です。あとは、気になる企業にエントリーするだけ。(おすすめ企業は違う記事で書こうかと思います。)
面接
意識していたことを下記に書いておきました。
- 声はる
- 面接を楽しむ
- 逆質問は絶対する
- 嘘は絶対つかない
- 相手の気持ちに立つ
- わからないことは、わからないと言う
ここら辺は、当然かなと思います。あとはオンライン面談時は、メモをとるなども良いかなと思います。
インターン活動の結果
エントリー通過率や、面接通過率などを共有していきます。一応、インターンに応募した時の僕の状況を参考までに書いておきます。
インターン活動時の執筆者状況
- 文系2年(MARCH)
- インターン経験なし
- 長期インターン希望
- オリジナルアプリ2つ制作
- プログラミング独学(8ヶ月間)
- 休学中(週5・フルタイム可能)
インターン活動時の結果
こういう言い訳みたいなことは嫌いですが、コロナの影響(2020年3月~)で少しエントリー通過率は下がっているかもしれません。しかし、就職の状況とかを考えた場合、**「みなさんへ、より正確な情報を伝える」**という観点から一応、お伝えしておきました。
- エントリー【50社】
- エントリー通過【22社】
- 面接・面談数【20社】
- 採用・合格【14社】
ちなみに、僕が応募させていただいた企業は、ほとんどが自社開発企業です。SESであったり、受託開発などの企業は、応募しませんでした。
さいごに
これを読んでいるあなたは、僕とは違う状況なはずです。僕のこの戦略を鵜呑みにするのではなく、参考にとどめて応用していくことをおすすめします。特に**「戦略の概要」**のところは普遍的で参考になるかなと思います。
いじょー。