時間がないエンジニアが、AIを「経営戦略」にした話
正直に言うと、時間がありません。
現状私は一人で会社を回しており複数の案件をやっております。
- SES案件に参画
- パソコンの販売や受託での開発案件
- そして最近、子どもが生まれました
夜は3時間おきにミルク対応があります。
慢性的な寝不足の状態です。
日中は案件対応を行い、それが終われば
- 営業
- 見積作成
- 請求処理
- 商品登録
- 文章作成
といった業務を進めています。
時間管理の問題ではありません。
そもそも使える時間そのものがほとんど存在しません。
それでも、頼りにしてくれるお客さんがいるので会社は止めるわけにはいきません。
AIは「便利ツール」ではなくなりました
ここ1〜2年で、AIの立ち位置は大きく変わったと感じています。
以前のAIは補助的な存在でした。
- コーディングを少し助ける
- 文章を整える
- チャットボットとして回答する
しかし現在は違います。
- アプリを丸ごと生成する
- 文章構造そのものを設計する
- ブラウザ操作まで実行する
つまり、
人が作業してAIが補助する時代から
AIが作業して人が監督する時代
へ移行したと感じています。
一人会社にとって、これは単なる効率化ではなく、
働き方そのものを変える出来事でした。
「手書きコーディング禁止」というルール
時間がない中で最も危険なのは、エンジニア特有のこだわりだと思っています。
一度コードを書き始めると、
- 設計を改善したくなる
- 最適化したくなる
- 無駄に美しく作りたくなる
気づけば2時間が消えています。
そこで私はルールを作りました。
社内利用のアプリは手書きコーディングをしない。
これをルールとしてECサイトを立ち上げました。
現在の構成はシンプルです。
- UI:Stitch
- 実装生成:Codex
- 言語:PHP
- 実行環境:レンタルサーバー
これで十分です。
夜、ミルク対応のあと。
子どもが寝ている間の2時間。
1週間でECサイトが完成しました。
AIがなければ、おそらくまだ構想段階だったと思います。
ECサイトは主に3つを意識して進化させていきたいと思います。
- お客様にわかりやすいユーザーインターフェースを心がけること
- いままでLINEなどで送ってやり取りをしていたものをすべてWeb上で完結できること
- AIが楽に操作できて自分の代わり商品管理からコンテンツ管理、配送管理までやりやすいように設計すること
これらを意識することで人件費を抑えてお客様に良品を届けられるようにしました。
雑務は静かに時間を奪います
弊社はPC販売も行っています。
メーカー公式サイトをお客さんに送ると、多くの場合こう言われます。
「情報が多すぎてなにがいいのか分からないです...」
「もっと画像あるかい!」
「これってエクセルは使える?セキュリティソフトって入れた方がいいんかい?」
そこで発生する作業は次の通りです。
- 必要スペックの抽出
- 顧客向け説明文作成
- LINE・メールの返信
- 見積書への転記
- 請求書への転記
1件あたり約15分~30分かかります。
月30件対応すると、約15時間になります。
これは単なる業務時間ではありません。
本来なら家族と過ごせた時間です。
そのため、この作業をAIに任せました。
現在は、
- スペック抽出
- 顧客ごとの訴求生成
- LINE文章作成
- 見積転用
まで自動化しています。
処理時間は2〜3分です。
そこで一つの方針を決めました。
判断以外の作業はAIに任せる。
Discordに投げるだけの商品管理
現在はOpenClawも試しています。
Discordに
「この商品を登録してください」
と投げるだけで、商品登録が完了します。
画像から商品情報、スペックまですべてがそろいます。
パソコンは品番が比較的わかりやすいので、商品情報も品番さえわかってしまえば基本すべての情報がそろいます。
しかし、まだ課題はあります。
- 接続が不安定
- 処理が遅い
- エラーも発生する
それでも方向性は明確だと感じています。
これからの業務は、
操作ではなく指示になると思っています。
経理業務にもAIを導入しています
freeeの請求処理にも一部権限を絞ってAIを関与させ始めています。
現時点では完璧ではありません。
- PDF取得の失敗
- 画面操作の不安定さ
- 認証周りの問題
しかし、これは失敗ではなく
まだ発展途中の状態だと考えています。
パソコン販売 × 開発業務 × 子育て
会社経営をしながら案件に入り、
そして父親になりました。
時間は本当に足りません。
だからこそ発想を変えました。
AIをツールとして使うのではなく、
組織の一部として扱うことにしました。
AIは従業員になります
現在のAIは、私にとって次の役割を担っています。
- エンジニア
- 秘書
- 経理担当
- 事務担当
- オペレーター
もはや補助ではありません。
一人会社でも、実質的にはチームで動けます。
一人会社は、もう一人で戦う必要がありません。
子どもが寝ている3時間の間でも、
会社は動き続けます。
AIが働いているからです。
まとめ:AI導入は効率化ではありません
AIは魔法ではありません。
- 不安定な部分もあります
- エラーも発生します
- リスクもあります
それでも確信しています。
時間がない人ほどAIを使うべきです。
これは効率化の話ではありません。
人生の時間を取り戻すための話だと思っています。
もし今、
- 忙しさに追われている
- 作業ばかり増えている
- やりたいことに時間を使えない
そう感じているのであれば、
AIをツールではなく経営戦略として考えることをおすすめします。
ぜひ誰かの参考になれば。
Discussion