SRE NEXT 2025レポート、LT登壇と胸アツなセッション紹介〜お野菜を添えて〜
はじめに
こんにちは。イオンスマートテクノロジー株式会社(AST)でSREチームの林 aka もりはやです。
本記事では2025年7月11、12日の2日間で開催された国内SREにとっての祭典とも言えるカンファレンスに参加し、多くの学びと楽しさがあったことをレポートします。
TL;DR
本記事を箇条書きでまとめると以下です。
- SRE NEXT 2025にLT「SREがコストセンターではないことを大きな声と実例で伝えたい」にて参加しました
- 2日間を通して学びが多くあり、とくに印象に残ったセッションを紹介します
- 余韻が残るまま後日Oisixさんのイベント「OisixのSREチームとの交流会 お野菜を添えて」へ、美味しいお野菜をいただきながら参加しました
LTで参加しました!
幸運にもLTのCFPを採択いただき、タイトル「SREがコストセンターではないことを大きな声と実例で伝えたい」と題して5分ほど熱弁しました。
厳密に財務的な観点からするとツッコミの余地も多いと理解しつつ、LT枠として”やっていきマインド”をお話しできたのは、改めて自身の業務の振り返りとしても大変良い機会となりました。
SREは横断的かつ強力な権限を持つことが多く、だからこそクラウド全体を見渡して最適化の機会を持ちやすいロールと考えています。
このLTを行いながら、引き続き現状に満足せずに改善を続ける決意が漲ったことをブログを書きながら思い出しています。
素晴らしい機会となったあの場を作ってくれた運営・参加者・一緒にLTしたみなさまに改めて感謝します。
とくに印象に残ったセッションの紹介
SRE NEXT 2025は2日間で述べ50ほどのセッションが行われたようです。(以下の資料まとめ記事に感謝!)
その中でも直接会場で聞いてとくに刺激的で、学びと知見を深められたセッションをご紹介します。
※順不同でご紹介します
※Keyセッションはどれも良かったのであえて割愛します
※本当は聞いたセッションすべてを紹介したいところですが、書ききれないためピックアップしています
100% AI コード生成開発! AI Agent 時代の信頼性と開発効率のためのガードレール
自分たちもGitHub CopilotなどでVibe Codingをトライする中で、もやもやしているところを言語化しつつ、方向性も示してくれた素晴らしいセッションでした。
今見直すとKiroが提示した”仕様駆動開発(Spec Driven Development)”を明確に提示されているところもさすがです。
OpenTelemetryセマンティック規約の恩恵とMackerel APMにおける活用例
過去にMackerelにはインフラストラクチャのモニタリングでとてもお世話になっており、数年触っていない状況でしたが陰ながら応援していました。
Mackerel APMをベースにOpenTelemetryのセマンティックの基礎的な内容も話していただけたのは良かったです。
国産SaaSとして引き続き応援しています。
SREチームの越境と対話〜どのようにしてイオンスマートテクノロジーは横軸運用チームの廃止に至ったか〜
同僚で頼れる上司の齋藤 光さんのセッションです。身内を下手に持ち上げるつもりはありませんが、いくつもの壁を関係者のみなさんの協力を得ながら超えていった記憶がよみがえりました。SREチームの一員として関われたことを誇りに思います。
TLSから見るSREの未来
組織論や実践例や成果などを取り上げるセッションが多い中で、ひたすらTLSについて語る様が印象的な良いセッションでした。
〜『世界中の家族のこころのインフラ』を目指して”次の10年”へ〜 SREが導いたグローバルサービスの信頼性向上戦略とその舞台裏
成長しているサービスをグローバル展開するにあたり、国外用の別サービスとして作るのではなく、既存サービスのアーキテクチャーをグローバル対応させていく話がとても技術的にも取り組みとしても興奮を覚えた素晴らしいセッションでした。私はメインクラウドとしてAzureを利用しているため「Azureだったらどのようにできるだろう」と想像しながら楽しく拝聴しました。
効果が出たことによる、p36のレイテンシーがグッと下がるグラフはとくに胸アツでした。
インフラ寄りSREの生存戦略
同じ枠でLTをした”じょーしさん”の発表は、来年に伏線を張るストーリーラインが見事でした。
私も”インフラよりSRE”の自覚があるため刺さるところがありました。
大量配信システムにおけるSLOの実践:「見えない」信頼性をSLOで可視化
大規模なメール配信システムにSLOを導入していくステップが、発生した課題と解決のサイクルとしてわかりやすく話されていたのが印象的でした。
私も多くのお客様に配信を行うシステムに関わっているため、今後のSLO導入の良い参考となります。
ARR150億円、エンジニア140名、27チーム、17プロダクトから始めるSLO
私も利用したことがあるUXの素晴らしいSmartHRさんのこのセッションは、”塞翁が馬”といった趣でした。
要はバランスといってしまえばそれまでですが、サービスの進化と品質について、それらを計測してSLOとして可視化していく大切さが伝わってきました。
(正直、大障害のくだりは聞いていて胸が苦しかったです)
顧客の画像データをテラバイト単位で配信する画像サーバを WebP にした際に起こった課題とその対応策 ~継続的な取り組みを添えて~
CDNのチューニングに携わる者として、次世代フォーマットと呼ばれるWebPに挑戦し、発生した課題とそれらの解決の知見が惜しみなく語られておりとても刺激的でした。計測と想定と統計を武器に見事な成果に繋げているのが素晴らしいです。
オンコール⼊⾨〜ページャーが鳴る前に、あなたが備えられること〜
社内の多くの方にオンコールをお願いしてきた立場だけに、具体的なノウハウに「なるほど!」「その手があったか!」「真似しよう」などと心の中で相槌を打ち続けたセッションでした。素晴らしい知見の共有に感謝します。
楽しかった懇親会
セッションではありませんが2日目最後の懇親会も素晴らしく楽しかったことは明記しておきます。
SREが国内でも語られるようになって数年が経ち、はじめて話す方でもSNS上では知り合いだったり、懐かしい顔にお会いできたり、もちろん新たな出会いがあったり、これからのAI活用について知見を交換するなど得難い機会となりました。
食事も飲み物も大変豪華で美味しいものばかりで、会場全体が楽しい雰囲気で溢れており、誰と話してもSRE談義ができるすごい場となっていました。
別のイベント「OisixのSREチームとの交流会 お野菜を添えて」にも参加
充実したSRE NEXT 2025の2日間を終えたあと、余韻そのままに、以下のイベントにお誘いいただきLT登壇してきました。このイベントはSRE NEXT 2025にブースを出されていたOisixのSREチームの皆さんが、SRE NEXTが楽しかった熱量で勢いそのままに自社イベントとして企画されたそうです。(SREの集いは"なんぼあってもいいですからね!")
私が話したLTタイトルは「会社もクラウドも違うけど 通じたコスト削減テクニック」です。
お誘いをいただいたとき、何をLTとして話すか迷いましたがSRE NEXTで話したコストについて別の切り口で話してみようと選択したテーマになります。
当日は30名弱の参加者で、SRE NEXTの大規模とはまた違った交流の楽しみがあり、それをOisixさん提供の美味しい料理がサポートしてくれて時間ギリギリまで楽しく談義してしまいました。SRE NEXTのスタッフの方も複数名参加されていて、当日の楽屋話も聞けてとても貴重でした。
タイトルにも引用させてもらった美味しいお野菜の写真も添えておきます。(一番お野菜の写りが良かったjacopenさんのPostを引用)
当日あの場にいたみなさん、その中でもとくに運営のOisixのみなさんへ、改めて素晴らしい場の提供に感謝します。
おわりに
以上が「SRE NEXT 2025レポート、LT登壇と胸アツなセッション紹介〜お野菜を添えて〜」でした。
各セッションを当日はしっかりと集中しながら聞いたつもりでしたが、この記事を書くために資料を振り返ると再発見することも多くあり、未視聴のセッションへの期待も新たに出てきています。
すでにSRE NEXT 2026の開催も決定しています。来年を楽しみにしながら、今回のあふれるほどの学びを実践につなげていく日々を送る所存です。
それではみなさまEnjoy SRE!
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