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Biomeのv2.3リリース
はじめに
今回は、2025年10月7日にリリースされた Biome v2.3 の主要な変更点をまとめました。 今回のアップデートは「エコシステムをより身近に」をテーマに、Vue, Svelte, Astroなどのフレームワーク対応や、大規模プロジェクト向けの機能強化が含まれています。
Vue, Svelte, Astro のフルサポート (実験的機能)
これまで要望の多かった、Vue, Svelte, Astro ファイルの完全なサポート(リント・フォーマット)がついに導入されました。
何ができる?:
- .vue, .svelte, .astro ファイル内の <script> や <style> タグの中身をフォーマット&リント可能に。
- HTMLテンプレート部分もBiomeのルールでフォーマットされます。
使い方:
- 実験的機能のため、biome.json で明示的に有効化する必要があります。
{
"html": {
"experimentalFullSupportEnabled": true
}
}
- インデント設定: <script> や <style> タグ内のインデント設定も追加されました(デフォルトはPrettierに合わせて false)。
{
"html": {
"formatter": {
"indentScriptAndStyle": true
}
}
}
新しい ignore 構文:! と !!
大規模プロジェクトやTypeScriptプロジェクトでのパフォーマンス問題を解決するため、除外設定(ignore)の構文が新しくなりました。
-
! (シングル): リントやフォーマットは無視するが、型推論などの解析(インデックス)には含める。
- 用途: 生成されたコード、外部ライブラリなど。
-
!! (ダブル): Biomeの全操作から完全に除外する。
- 用途: dist/ フォルダなど、解析も不要なもの。
設定例:
{
"files": {
"includes": [
"**",
"!**/generated", // 解析のみ行う
"!!**/dist" // 完全に無視
]
}
}
これにより、不要な解析をスキップしてメモリ消費を抑えることができます。
Tailwind CSS v4 のサポート
CSSパーサーがアップデートされ、Tailwind CSS v4の新しい構文(@utility, @theme など)をネイティブに扱えるようになりました。
有効化:
{
"css": {
"parser": {
"tailwindDirectives": true
}
}
}
CLI と使い勝手の向上
- biome init がより賢く: 既存の .gitignore を検知してVCS設定を自動で提案したり、dist フォルダを自動で除外設定に追加してくれるようになりました。
- --skip, --only の強化: リントのグループ(ドメイン)単位で指定が可能になりました。
- 例: biome lint --only=project
- 改行コード auto: OSに合わせて CRLF (Windows) か LF (macOS/Linux) を自動選択する設定が追加されました。
"formatter": { "lineEnding": "auto" }
その他の変更点
- React関連: 一部のルールが react ドメインに整理され、Reactを使用していないプロジェクトでは自動で無効化されるなど、挙動が最適化されました。
- 新レポーター: checkstyle, rdjson 形式での出力に対応。
- React v19 対応: 最新のReactもサポートされています。
まとめ
Biome v2.3は、Web開発の主要なフレームワークへの対応が進み、より多くのプロジェクトでメインのツールチェーンとして採用しやすくなった印象です。特にVue/Svelteユーザーの方はぜひ試してみてください。
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