Snowflake TechUPイベント @Singapore 参加レポート
はじめに
こんにちは、アクセンチュアでデータ分析基盤の導入や提案に携わっているマネージャです。
Snowflake社から「TechUP」イベントに招待いただき、
シンガポールまで行ってきました!
※「TechUP」は年に一度開催されるイベントで、
SnowflakeのAPJ(アジア太平洋・日本)地域の社員が集まり、
組織の現状や今後の方向性、最新機能のLabセッションなどが実施されます。
「最新機能をハンズオンで触れる」というワクワク感と、
招待されたパートナーのみが参加できるレアな機会をいただいたので、
共有できる範囲でご紹介します。
読者対象
- Snowflakeを業務で使っているデータエンジニア、アナリスト、アーキテクト
- Snowflakeイベントに興味がある方
イベント概要
- 開催日:2025年11月5日(水)
- 場所:シンガポール
- 参加者:Snowflake APJ地域のエンジニア・営業
Snowflake Partner Champion Program選抜メンバー(日本3名+各国6名の計9名) - 主要ハンズオンテーマ:
- OpenFlow(データ連携基盤)
- Agentic AI(AIエージェント運用)
今年からパートナー招待枠が新設
例年はSnowflakeのAPJメンバーのみが集まり開催されているイベント(昨年は東京、その前はシンガポール)に、今年からパートナー招待枠ができたとのこと。
選抜条件はPartner Champion Programという研修での評価。
こういう仕組み、モチベーション上がりますね・・・!

会場入りした際、お土産としてモバイルバッテリーをもらいました。
LightningとType-Cのケーブルが付属していて、かつMagsafeもついている優れもの!
会場の雰囲気

当日のアジェンダ
- Opening Remarks
- NorthStar ELT Session
- Openflow Implementation Lab
- Breakout Round1
- Agentic AI Building & Productionising
Opening Remarks & NorthStar ELT Session
「AI進化に追従し、顧客と一体になって価値を生み出そう!」という熱いメッセージが印象的でした。
ポイント
- テクノロジー進化と組織のチャンス
AIやクラウドの普及が加速。変化はチャンス、積極的な投資が必要。 - 人間の創意工夫と差別化
技術だけでは不十分。人間のスキルが差別化の鍵。 - 顧客体験のカスタマイズとスケール
AIで顧客ごとにカスタマイズ可能。迅速・低コストで価値を届けることが重要。

単なる技術イベントではなく、ビジネス視点も強調されていた点が良かったです。
OpenFlow Lab体験
発表内容まとめ
- OpenFlowとSPCSがGA(General Availability(一般提供開始))!
- Kafka Connectorでのハンズオンを通じて、構築・運用・トラブルシューティングを学習。
- Zeroコピー統合や25種類以上のコネクタ対応など、データ連携の柔軟性が強化。
ハンズオン手順(抜粋)
- Network Rule と External Access Integration の作成
- OpenFlow Runtime の作成
- Kafka Connector の起動
- Kafka Ingestion パラメータの設定
Snowflakeのハンズオントレーニング同様、マニュアルを参照しながら環境構築。
Kafkaコネクタでのデータ抽出の流れを理解しました。

ここで小ハプニング
- ホテルのWi-Fi混雑で実機検証は持ち帰りに(笑)
Breakout Session
開催されたセッション
- Making BI Faster
- OpenFlow Foundational Overview and Positioning
- Semantic Views Deepdive Lab
- Sizing a Deal for Consumption
「OpenFlow Foundational Overview and Positioning」に参加。


SharePointコネクタを用いて非構造化データをSnowflakeに取り込むハンズオンを実施しました。
認証やUIの課題はSnowflake社員も認識しており、今後の改善に期待!
Agentic AI
概要
- AIエージェントの評価・運用を体系化し、企業のAI活用を加速する新機能。
- GPAフレームワークやStreamlit評価アプリで品質管理が容易化。
ハンズオン
- Cortex Agents by Cursor を用いた設定自動化。
- Snowflake公式ドキュメントをマーケットプレイスから取り込み、CortexAIで質問応答を構築。
- 社内規定でCursor利用不可だったため、デモのみ確認。
AIエージェントの品質管理を体系化する動きは、今後の企業AI活用に必須だと感じました。
懇親会

各講義終了後、近くのレストランで懇親会に参加。
(Snowflake社員の皆様は翌日以降も研修が控えているとのことでしたが、ドイツビールで乾杯!!)
Snowflakeの今後やDatabricksとの違い、これまでの経歴や今後の展望など、
酒を交えながら熱く議論。日本のパートナー同士での情報交換もでき、有意義な会でした。

※これは前夜祭の様子
全体的な感想
今年から試行的に始まった「パートナーを招待してのTechイベント」に参加できたことは、非常に意義深い経験でした。
最新のSnowflake機能に関する情報を直接聞けただけでなく、
APJ各国のパートナーやSnowflake社員と対面で交流できたことは、
オンラインでは得られない価値でした。
OpenFlowやAgentic AIのハンズオンを通じて技術的な理解を深めると同時に、
現場での課題や改善点を率直に議論できたことは大きな収穫です。
懇親会ではキャリアや業界動向について熱く語り合い、
パートナー同士のネットワークを強化する良い機会になりました。
こうした交流は、今後の協業やビジネスの可能性を広げるきっかけになると感じています。
来年以降もぜひこの招待枠を継続し、後輩や次世代のエンジニアにもこの貴重な体験をしてもらいたいと思います。
Snowflakeのエコシステムを一緒に盛り上げ、
より強固なパートナーシップを築いていくことが、
業界全体の成長につながると確信しています!

おまけ

- 前日の深夜便でシンガポール入り。
- 初シンガポールなのでマーライオン、ラッフルズホテルのみ観光。
- シンガポールスリングの待ち時間と値段に驚愕…。
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