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はじめてのTerraform×Databricks環境構築

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執筆者:Noa Takeda

はじめてTerraformを使ってDatabricks環境の構築に挑戦したため、初心者視点で詰まったポイントと学びを整理します。
本記事では、実際に構築する中でつまずいた点と、それに対してどのように対応したかを中心にまとめています。
今回はワークスペースの作成からカタログ・クラスタ・ジョブの作成まで、Terraform化できる範囲は一通り実装しました。

今回Terraformで管理した主なリソースは以下の通りです。

  • Databricks Workspace
  • Instance Pool
  • Cluster
  • Catalog(Unity Catalog)
    特にClusterやCatalog周りは設定項目が多く、Terraformで管理することで設定の一貫性を担保できるメリットを感じました。

詰まったポイント

リソース間の依存関係

Terraformは基本的に依存関係を自動で解決して実行順序を決めてくれますが、意図通りに動かずエラーになるケースもありました。
その際に必要になるのが depends_on です。例えば、ワークスペースの権限を割り当てるリソースで依存関係エラーが発生しました。
実際には、以下のような状況でエラーに遭遇しました。
-権限付与のリソース作成時に、対象のワークスペースがまだ作成されていないと判定される
-applyの順序によっては同じコードでも成功・失敗が変わる
このようなケースでは、Terraform側が依存関係を正しく解釈できていないため、明示的にdepends_on を指定する必要がありました。
ただし、 depends_on を安易に追加するとコードの可読性が下がるため、「Terraformが解決できない依存関係だけを明示する」という判断が重要になります。特にDatabricksのようにリソース間の依存が暗黙的な場合は注意が必要です。

state管理とimport

既存のリソースをTerraform管理に取り込む際にはterraform importが必要ですが、リソースごとに指定方法が異なり、初見では扱いづらいと感じました。
また、import非対応のリソースが存在することや、import後にplanで差分が発生するケースもあり、完全に意図通りの状態に揃えるのは難しい場面もありました。
そのため、既存環境がある場合は「どこまでをTerraformで管理するか」を事前に定義しておくことが重要です。場合によっては、中途半端にimportするよりも、最初からコードで管理した方が結果的に安定するケースもあります。

勉強になったポイント

公式ドキュメントの優先度は高い

既存のTerraformコードを参考にしつつも、設計段階では公式ドキュメントの確認が不可欠でした。
特に、必須パラメータやimport対応可否などはコードだけでは判断できないため、ドキュメントベースで仕様を把握することが結果的に最短ルートでした。
また、DatabricksのUIやAPIの挙動とTerraformのProvider仕様に差異があるケースもあり、両者を見比べながら進める必要がありました。Terraformの理解だけでなく、サービス仕様の理解が前提になると実感しました。

小さく試すことが結果的に効率的

当初は一括でTerraform化を進めていましたが、エラー発生時の切り分けが困難でした。
途中から1リソース単位でapply→検証という進め方に切り替えたことで、問題の特定が容易になり、作業効率も改善しました。
特にDatabricksのように外部APIに依存する構成では、段階的に構築を進める方が安定します。一見遠回りに見えますが、結果的には最も効率的な進め方でした。

おわりに

Databricks環境をTerraformで構築する中で、単にIaC (Infrastructure as Code) ツ
ツールを扱うだけでなく、「どこまでをコードで管理するか」「依存関係をどう設計するか」といった設計判断の重要性を強く実感しました。
Terraformは便利なツールですが、すべてを自動で解決してくれるわけではなく、設計と運用を前提とした使い方が求められます。
特に、Databricksのような外部サービスと連携する場合は、Terraform単体ではなく、サービス仕様を踏まえた設計が不可欠です。
今後はモジュール化や運用を意識した構成にも取り組み、より実務で使いやすい形に改善していきたいと考えています。
これからTerraformでDatabricks環境を構築する方にとって、本記事が初期のつまずきを減らすヒントになれば嬉しいです。

Accenture Japan (有志)

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