え、3日で70人!?Discordで爆速で人が集まった理由
はじめに
Discordコミュニティを初めて作ったのですが、2日で51人、3日で70人にできました。
この記事では、この急成長を支えた4つの要素を「オンラインコミュニティ作りのノウハウ」として具体的に解説していきます。
- 設計思想の作り方
- チャンネル設計
- 人の集め方
- 最初の投稿を発生させる工夫
そもそもDiscordって何?
IT界隈でよく使われる、オンラインコミュニティをホストするためのプラットフォームです。
大体こんなイメージで使われています。
- 「サーバ」単位でコミュニティを分ける。
(AWSコミュニティ/札幌AIコミュニティみたいなイメージ) - 「カテゴリー > チャンネル」単位で、階層構造を作って話題を分ける。
(みんなのチャンネル > 質問部屋みたいなイメージ)
前提:自分のローカルコミュニティと、サーバの元々の立ち位置
私は、「札幌すごいAI会」というコミュニティの代表です。
札幌でここ1年、月に1〜2回くらい、AIイベントをやっているコミュニティです。
(大体、私が「これやりたい!」って勝手に旗立てたら、皆が「面白そうやん」って参加してくれる、というイメージです。)
ここで諸々やりまくっていたから、顔や信用度は札幌ローカルで強い状態でした。
そして、実は「札幌すごいAI会」のDiscordサーバ自体は、3ヶ月前くらいに作ってました。
ただし、会の運営11人だけが入ってるサーバで、全体の構成はすごい雑でしたし、
私が動かない限りは特に誰も何も言わない、ほぼ冷え切った状態になってました。
立ち上げの流れ①:適当に公開したら、尻に火がついた
実は、このサーバと独立した企画として札幌すごいAIまつりというイベントを主催してます。
そのWebサイト上で、将来使うかなと思い、Discordのリンクを適当に貼りました。
そしたら2人くらい、雑状態のDiscordに入ってくれちゃって。
超ありがたいのですが、こりゃちゃんとしなきゃいかんと思って整理し始めました。
外圧で尻に火がついて発破をかける、大事ですね。
立ち上げの流れ②:場の設計思想を定義する
まずは、どういう場にしたいか、設計思想を自分の中で定義しました。
実は、まつりの一環として、AIを実践的に学べるサイト「AI道場」を作っていました。
「AI道場」から入ってきた主にビギナー層の方々が、こういうふうに使える場にしたいと思いました。
- 日々のモチベを維持したい
- もっとチャレンジしたい
- 作ったものを見てほしい
もちろん、運営にも使えるように。でもコミュニティとして作るなら、運営メインというよりは、一般層を投稿のメインにしたいと狙いました。
(実態として、運営は別チャネルでもプロジェクトごとに動いている傾向がありましたし)
立ち上げの流れ③:チャンネル名を整理。別サーバとAIから勉強。
さて、ここまでで設計思想が固まってきたので、次にチャンネルの整理を始めました。
(実際のところは、こんなに綺麗に段階的には進めてなくて、チャンネルの整理と設計思想を交互に行き来してた感じですが)
まずは、全然別活動として入ってた「別団体のしっかりしたDiscordサーバ」2つから、分かりやすい名付け方や階層構造の作り方を勉強しました。
その結果、Discordではこんな名付け方をすると見やすいことが分かりました。
- チャンネル名は「😃|チャンネル名」のようにする。名前はキャッチーかつ端的に。
- カテゴリー名は逆に顔文字を入れないで文字だけ
- カテゴリーやチャンネルは上から下に並び、よく使うものから上に配置すると良い(下のやつは隠れちゃうので、運営みたいなコアな話題は下に。)
そして、あとはChatGPTとひたすら名前を壁打ちしてました。
プロンプトの例をいつか貼っておきます。
誰でも、
自分が挑戦したいこと、
挑戦しようと思ってること、
今やってることを、
気兼ねなくモチベ維持のために発信できる、というコンセプトのチャンネル名を考えて。
「みんなの挑戦部屋」とか考えてるが、なんかいまいち敷居が高すぎる気がして。
使い方チャンネルっている?
見ればわかるようなら、逆に1行邪魔だなと思って。
いや、見る専のチャネルとしてオレが書いて、自己紹介雛形とか載せとくべきか?
1「今日の小さな一歩メモ」
2「私の挑戦ログ」
3「なんでもpr」
みたいにレベル別の3階層に分けたい。ただし、2つ目がなんかしっくりこないので、いい感じの名前案をくれ。
そして、こうやってAIに誉めさせて、「俺頑張ってるな」感をエネルギー補給しつつ進みます。
一人で頑張る時、AIにほめてもらうの大事。
めっちゃ整理したわ。 まずカジュアルに褒めて。 次に、改善点ある? (画像を貼る)
まずは カジュアルに褒めるターン いくよ。
😎🔥 サイクー!!!!!
いやこれ、めっちゃ見やすっっ!!!!! (...後略)
そして、最終的にはこうなりました。
カテゴリ、チャンネル名が一目瞭然で分かり、かつ使う人順に整理されてる感じ。

さて、ここまで来たらしっかり人を入れてもいけそうだ。
人に告知するフェーズに移ります。
立ち上げの流れ④:せっかくなら増えたら楽しい!色々声かけまくる
前提として、こんな気持ちがあります。
- コミュニティがいっぱい来たら嬉しい。なんか今後のコラボとかに繋がるかも。
- コミュニティ誰も来なかったら、それはそれで。悲しいけどノーダメ。経験にもなるし。
つまり、ノーリスクハイリターンです。
「誰も反応ない、うわあああ」みたいになりがちですが、ノーリスクなんだからええやんと思えば、少なくとも論理的には安心できます。
(感情的には別。私はションボリした時には、よくAIに励ましてもらってます)
ここから、自分が今までに行動してきた中で、広められそうなあらゆるところに広めていきました。
コツは、以下の3つ。
- 設計思想のうち、属性に合わせてお誘いの文言を変える。
- DMが一番強い。その他、メールや影響力のある場があれば使う。
- 楽しそうにする!!楽しかったらいっぱい来る。
さて、あとは地道に自分の連絡経路を使いまくっていきます。
- DM系:
- XのDM
- LINEのAI好きそうな友達
- 広域に拡散系
- 会社の有志AIコミュニティ(1万人強)への全体投稿
- connpassからの連絡メール(264名)
- 「AIまつり」のクラファンサイトからメール連絡(36名)
- 別のTech系のDiscordコミュニティ(40名)で宣伝
- 会社のAIコミュニティ(1万人強)への再投稿(いっぱい来た、この波に乗ろう!的な)
- Xで普通にポスト
- 「AIまつり」のウェブサイトからの自然流入
DMや広域拡散の文章はこんな感じ。ついでに、最初の投稿を誘発しやすいようにも仕込んでおきます。(気心知れた友達には、「なんか投稿して〜」と言っておきます)
DM文の例
札幌すごいAI会のオンラインコミュニティを作ったので、よかったらぜひご参加ください〜!
役立つ最新AI情報を知れたり、ご自身のAIモチベ維持(やってみた投稿→反応もらえる)ができます🔥
暇な時に「今日の一歩メモ」とか投稿もらえたら、小躍りして喜びます🕺
👉 https://discord.gg/Ve2tQeN7cw
広域拡散の文章例
AIサムライの岸本悠佑です。
「AIを学び始めたばかりの方でも、気負わずに一歩を積み重ねられる場」
を札幌から作りたいと思い、札幌すごいAI会のDiscordを立ち上げました!
👉 https://discord.gg/Ve2tQeN7cw
このコミュニティは、
「成果だけでなく、日々の“ちょっと頑張った”も安心して共有できる場所」
を目指しています。
具体的には、
• 今日ちょっと知った/触れたこと、のような小さな前進
• 進行中のアウトプットや途中経過
• 成果の報告や宣伝
• AI関連の情報シェア
など、どの段階のアウトプットも歓迎しています。
社内だと、
「ある程度形にならないと投稿しにくい…」
と感じることも多少あると思いますが、
ここでは 「途中のプロセス」こそ、皆の挑戦や学習継続の雰囲気を作る声 として大切にしています。
「札幌」とは書いていますが、全国どこからでも参加OKです。
Discordが初めての方でも迷わないように、シンプルに作ってます。
AI学習を続けたい方、習慣化したい方、モチベが欲しい方。
これから一歩踏み出したい方、もちろん猛者な方々も。
ぜひお気軽にご参加ください!
👉 https://discord.gg/Ve2tQeN7cw
④の結果:実際どれくらい人が来た?
人集めの段階では、DMが最強で、その他は影響力のある場があれば使える、という所感でした。(人数はかなりざっくりの体感値です)
- DM系:
- XのDM → 15人くらい送って10人
- LINEのAI好きそうな友達 → 7人くらい送って5人
- 広域に拡散系
- 会社の有志AIコミュニティ(1万人強)への全体投稿 → 7人
- connpassからの連絡メール(264名) → 5人
- 「AIまつり」のクラファンサイトからメール連絡(36名) → 5人
- 別のTech系のDiscordコミュニティ(40名)で宣伝 → 5人
- 会社のAIコミュニティ(1万人強)への再投稿 → 7人
- Xで普通にポスト → 1〜2人?
- 「AIまつり」のウェブサイトからの自然流入 → 10人
- 元々入ってた運営 → 11人
立ち上げの流れ⑤:最初の投稿者が現れる仕掛け作り
コミュニティって、参加→見る→スタンプ→投稿する、というふうに盛り上がります。
この「投稿する」が、圧倒的なハードルがあり、コミュニティの空気が動くか凍るかを決定付けます。
なので、初回投稿をしてくれる人が現れるように、気を遣って整理しています。
もう一度チャンネルを見てみてください。「自己紹介」が入ってすぐにあって、その上で「みんなのチャンネル」直下に、一番投稿しやすい「今日の一歩メモ」がある構成にしています。

これで、誰かが投稿し始めてくれたら神。
気心知れた人とか、運営の人を巻き込めたらその人に、「何か〇〇チャンネルにさらりと投稿して〜」とお願いするのもアリ。
ともかく、「なんかこの部屋動いてるね」というのを見せられて、「私も投稿してみようかなぁ」という動きが声かけなしで出てきたら勝ち。
それまでは、主催者が頑張って1日1投稿しましょう。
立ち上げの流れ⑥:生きたコミュニティへ
人は集まったけれど、生きたコミュニティになるか、冷えて終わるか。
その分かれ目を握っているのが「チャンネルへの投稿」です。
そして、チャンネルへの投稿は、まず始めに自己紹介が動くかどうかが全てでした。
ここはとっても幸運なことに、最初の「ノリで公開しちゃったら雑状態だったのに入ってくれた」一人が、自己紹介に事前に入れてくれてたおかげで、そこに続く方々が数名現れて。
これがきっかけで自然に自己紹介を書き出す流れが出てきて。
そこから「質問」「今日の一歩メモ」が自然に動き、次に友人にお願いしていた「チャレンジ中メモ」が動きました。
一歩進んで、自発的にスタンプを使ってくれたり、投稿してくれたりする人が現れたので、ここから細々と続けて、勝手に面白いことが投稿されていくコミュニティになればいいなあという所感です。
コミュニティ代表者として頑張っていきます。
頑張っていきますし、万一があってもノーリスクハイリターンなので安心です。
ただ、せっかく作ったんだもん、活気ある楽しい場になればいいなぁと心から思います。
...と、書いていたまさにその時。
昨日「未来感のある動画を作りたいけどわからなくて...」と質問してくださった方が、私の回答を元に「できました!」とこの動画を送ってくれました。最高!!!
きっと、このコミュニティは、血が通った生きた場になっていくと思います。
そして、そんな場にしていけるように、私は今日も動き続けます。
この記事のまとめ
- 信用のある土台 × 明確な設計でコミュニティは動く。
- 見やすいチャンネル設計は「投稿ハードルの低さ」を生む。
- 招待はDMが最強、ただし楽しそうに巻き込むのがコツ。
- 最初の自発的な投稿をなんとかして引き出すのが継続の鍵。
最後に...せっかくなら、うちのコミュニティ入りませんか?
AI情報のキャッチアップ、学習モチベの維持、成果物の宣伝に使えます。
今後「AI道場」を公開して、AIの体系的な学びも順次共有していく予定です。
そして、どの段階のアウトプットも歓迎しています。
AIビギナーでも、伝えたいことがある猛者の方も、大歓迎です!
- 今日ちょっと知った/触れたこと、のような小さな前進
- 進行中のアウトプットや途中経過
- 成果の報告や宣伝
- AI関連の情報シェア
そして、名前は「札幌」すごいAI会ですが、コミュニティはオンライン。
全世界どこからでもどうぞ!それと、参加費も無償です。
楽しくやりましょう!
札幌から、北海道から、日本のAI力を伸ばしていけたら面白いなーと思ってます。
AIサムライは今日もそのために頑張っていきます。
皆でAI力を伸ばして、サイコーの日本にしてきましょう。私はそうします。
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