コードだけじゃ評価されない。“チームで成果を出す”目標の設計術
現在、飲食メディアのWeb開発に携わる中で、組織貢献・自己成長を意識しつつ、社内の評価項目に沿った具体的な目標設定と行動実践を行ってきました。
この記事では、評価に紐づく13の観点に対して、どのように「具体的行動目標」を設計し、日々の業務に反映させてきたのかを記録しています。
「ただ評価される」ことが目的ではなく、チームの成果にどう貢献できるか、より良いプロダクトをどう生み出すかを大事にしたい人に、少しでもヒントになれば幸いです。
昇進を見据えたチーム開発での目標設計と実践
現在、飲食メディアのWeb開発に携わる中で、組織貢献・自己成長を意識しつつ、評価項目に沿って具体的な目標を立てて実行してきました。以下に、評価項目ごとにどのような目標を設定し、日々どんな行動を意識しているかをまとめます。
1. コンプライアンスと誠実な対応
飲食メディア開発において、社内ルールや開発プロセスを正しく理解・遵守し、関係者に対して誠実かつ明確な対応を心がけることで、信頼される行動を徹底する。具体的には、開発業務における課題や改善点を主体的に提案・実行し、社外とのやり取りでも仕様や対応方針を明文化して共有するなど、円滑な連携に貢献する。こうした取り組みを通じて、チーム内外において誠実かつ模範となる行動を実践し、成果と学びは週次で記録・共有することで、組織全体への還元を目指す。
2. 相互理解と対話
開発に関わる多様な関係者(ディレクター、営業、外部パートナーなど)との協働において、相手の立場や意図を正確にくみ取り、自身の意見や背景も丁寧に共有することで、相互理解を深める。特に仕様調整やタスク分担など意見の食い違いが生じやすい場面では、背景を整理したうえで代替案や中間案を提案し、対話を通じて納得感のある意思決定を図る。これにより、目的達成に向けた一体感を高め、チームとしての成果創出に貢献する。
3. 情報伝達と業務支援
プロジェクトにおいて、自身が把握している仕様・目的・技術的背景をわかりやすく共有することで、メンバーが自立して業務を進められる状態を目指す。特に新規機能の追加やオンボーディングの場面では、TeamsやConfluenceを活用し、背景・目的・判断理由を文書化することで、チーム全体の理解を深める。日常の質問対応やコードレビューにおいても、単なる答えではなく考え方や選定理由を補足することで、属人化を防ぎ、チームの成長と生産性向上に貢献する。
4. 専門性の深化と応用
飲食メディア開発において、求められる技術的専門性(Ruby on RailsやAPI設計、インフラ構成など)を継続的に学習・実践しながら、業務に即した形で活用していく。また、自身の実装範囲だけでなく、要件定義から公開後の運用までの一連の工程についても理解を深め、上流・下流との連携を意識した開発を心がける。加えて、得た知識やノウハウはConfluence上に整理し、チーム全体の技術的底上げに貢献する。
5. 当事者意識と柔軟な対応力
飲食メディアの開発において、単なる開発作業にとどまらず、顧客体験やプロダクト戦略を意識した視点で業務に取り組む。仕様変更や優先順位の変更といった複雑な状況に対しては、関係者と早期にすり合わせを行い、目的に即した進行方針を再構築する。また、想定外の不具合やトラブル発生時には、影響範囲を的確に把握し、社内外の関係者と連携しながら最適な対応策を検討・実施することで、安定した運用と信頼性向上に寄与する。
6. 品質向上と再現性の確保
飲食メディア開発において、機能実装後の品質維持・向上を意識し、UIの使いやすさや表示速度、エラー耐性などの観点からレビュー・検証を行い、改善策を継続的に検討・実装する。また、同様の課題が再発しないよう実装パターンやチェック項目をConfluenceにまとめることで、再現性とチーム全体の生産性向上に寄与する。こうした取り組みにより、ユーザー体験の向上と顧客期待を上回る成果物の提供を目指す。
7. 戦略理解とチーム連携
飲食メディアの開発において、単なる個人の開発業務にとどまらず、組織の方針や顧客戦略を意識しながら、ディレクター・営業・外部パートナーなどと目的とゴールをすり合わせた上で、連携・調整を主体的に行う。また、開発と他部門との橋渡し役として、仕様変更やスケジュールの見直しが発生する場面では、各関係者との調整を通じて全体最適を図る。チーム内で課題が発生しそうな際は、上司への早期相談を行い、リスクを最小限にとどめる対応を徹底することで、円滑な業務推進に貢献する。
8. 潜在ニーズの把握と提案力
飲食メディアの開発業務において、飲食店側や営業・ディレクターが直接言語化していない課題や改善ニーズを、運用中の問い合わせ内容や仕様のすれ違い、UIの利用状況などから読み取り、背景にある根本課題を明確にした上で改善提案を行う。提案内容は関係者とすり合わせたうえで優先度を調整し、段階的に実装へとつなげる。これにより、目の前の要望に応えるだけでなく、顧客体験全体の向上に貢献することを目指す。
9. 継続的改善と挑戦
これまでの業務で培ったWordPressやPHP開発の経験、情報整理・伝達力といった自分の強みを活かしながら、現在の飲食メディア開発においてはより良い実装方法や開発フローの改善案を積極的に模索・提案していく。特に、再利用性の高いコードの共通化や設計パターンの見直し、ドキュメントの体系化といった観点から、効率と品質の両立に取り組む。新しいアプローチにも臆せず挑戦し、チーム全体の生産性向上に貢献できる技術者を目指す。
10. 業務全体を見通した提案と改善
自身の担当範囲に閉じず、前後の工程や他職種との連携を意識した業務設計や改善提案を行う。特に、営業・ディレクター・CSなど他部門の課題に対しても、仕様提案や改善アイデアを持ち寄り、実装に留まらない広い視点での貢献を目指す。これにより、プロダクト全体の品質やユーザー体験向上に繋がる提案ができるエンジニア像を目指す。
11. 自己学習と技術的発信
日々の業務や学習を通じて得た知見を社内に共有し、必要に応じてZennやQiitaなどの外部メディアでも発信を行う。技術情報のアウトプットを通じて、自らの理解を深めるとともに、社内外の技術的信頼の獲得やチームナレッジの蓄積を促進する。
12. チーム内の信頼構築とサポート
チーム内で困っているメンバーがいれば積極的に声をかけ、技術的支援や情報共有を行うことで、心理的安全性と生産性の両立を支える存在となる。自身の作業状況だけでなく、チーム全体の進捗を俯瞰し、必要に応じて役割調整やヘルプを申し出る姿勢を継続する。
13. 成果の見える化と振り返りの習慣化
取り組んだ施策や改善活動を、Confluenceや週報を活用して記録・発信し、成果や学びを可視化する。定期的な振り返りを通じて、自身の成長を言語化しながら再現性を高め、次のアクションに繋げるPDCAの型を継続して身につける。
終わりに
ここまで書いてきた目標や実践は、すべて自分自身の「もっと成長したい」「チームに貢献したい」という思いから始まりました。
正直、すべてがうまくいったわけではありませんが、行動を言語化しながら振り返ることで、少しずつでも前進できたと感じています。
もしこの記事が、自分自身の目標を見つめ直すきっかけや、評価と向き合うヒントになれば嬉しいです。
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